ボイラーの燃焼管理(最適空気比・点火手順・消炎処置)一級ボイラー技士試験対策

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ボイラーの燃焼管理は、安全・効率・環境保全の三つを同時に満たすために行います。一級ボイラー技士試験では、最適空気比の概念・点火手順・消炎検出の仕組みが出題されます。

空気比と燃焼管理の基礎

空気比(m)とは、実際に供給した空気量を理論空気量(完全燃焼に必要な最小限の空気量)で割った値です。

  • m = 1:理論通りの空気量で燃焼(実際には完全燃焼しにくい)
  • m < 1:空気不足(不完全燃焼→一酸化炭素CO発生・スス増加)
  • m > 1:空気過剰(完全燃焼はするが排ガス熱損失が増加・NOx増加)

重油ボイラーの適正空気比

重油燃焼では、一般に空気比1.1〜1.3の範囲が推奨されます(燃焼管理の技術的な目安であり、ボイラーの種類・燃料の性状によって異なります)。

空気比 状態 問題点
1.0以下 空気不足(不完全燃焼) CO発生・スス増加・熱効率低下・煤煙増加
1.1〜1.3 適正燃焼(完全燃焼) —(排ガス分析でO₂を確認しながら調整)
1.5以上 空気過剰 排ガス損失増加・炉内温度低下・NOx増加

排ガス分析による空気比の確認

オルザット式ガス分析装置でCO₂・O₂・COを測定し、空気比を算出します。

  • O₂が多い(5%以上)→空気過剰。空気量を絞る
  • COが検出される(0.1%以上)→不完全燃焼。空気量を増やす

点火手順(油ボイラーの場合)

油ボイラーの点火手順は安全を確保する順序で行います。

  1. プレパージ(点火前換気):ファンを回して炉内・煙道を強制換気し、残留未燃ガスを排出する。換気時間は設備によって異なるが、炉内容積を十分に入れ替える
  2. 燃料弁の開操作前確認:燃料フィルターの詰まり・燃料圧力の確認
  3. 点火操作:点火トーチ(パイロットバーナー)を先に点火し、次に主バーナーに点火する
  4. 着火確認:炎検出器(フレームアイ)が正常に着火を検知することを確認する
  5. 昇圧操作:燃焼量を徐々に増やして設定圧力まで昇圧する

消炎検出装置(フレームアイ・フレームロッド)

バーナーの火炎が消えた場合(消炎)を検出する装置です。消炎を検知した場合は、燃料を自動的に遮断します。

種類 原理 主な用途
フレームアイ(光電式) 火炎が発する紫外線・可視光を光電管(紫外線感知素子)で検出する 油バーナー・ガスバーナー共用
フレームロッド(電気式) 火炎の整流作用を利用。交流電圧を印加したロッドと対電極の間で、炎がある場合は一方向に電流が流れることを検出する 主にガスバーナー

消炎時の処置(インターロック)

消炎検出装置が消炎を検知した場合:

  1. 燃料遮断弁が自動的に閉じ、燃料供給を停止する
  2. ポストパージ(消火後換気)を行い、炉内の残留未燃ガスを排出する
  3. アラームで警報を発する
  4. 原因調査後、ロックアウトリセットを行ってから再点火する

一級試験での出題傾向

  • プレパージの目的(滞留未燃ガスの排出→炉内爆発防止)は最頻出
  • 消炎検出後の自動燃料遮断の流れ
  • フレームアイとフレームロッドの検出原理の違い

出典:ボイラー及び圧力容器安全規則(昭和47年労働省令第33号)・ボイラー構造規格(昭和47年労働省告示第33号)・安全衛生技術試験協会 公表試験問題
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月

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この記事を書いた人

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