第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)
健康診断の血液・尿・生化学検査の値は、労働者の健康状態の変化を数値で把握する重要な手段です。衛生管理者は基準値と異常所見の意味を理解し、有所見者への就業上の措置に活かす必要があります。試験では代表的な検査項目と異常値が示す疾患・障害が問われます。
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血液一般検査
| 検査項目 | 基準の目安 | 異常所見が示す状態 |
|---|---|---|
| 赤血球数(RBC) | 男:430〜570万/μL、女:380〜500万/μL | 低値→貧血(鉄欠乏・溶血・骨髄障害)、高値→多血症 |
| ヘモグロビン(Hb) | 男:13.5〜17.5g/dL、女:11.5〜15.0g/dL | 低値→貧血の確認に最重要。鉛中毒で低下する |
| 白血球数(WBC) | 3,500〜9,000/μL | 高値→細菌感染・炎症・白血病。低値→放射線・一部薬剤の影響 |
| 血小板数(PLT) | 15〜40万/μL | 低値→出血傾向・肝疾患・骨髄障害 |
肝機能検査
| 検査項目 | 基準の目安 | 異常所見と原因 |
|---|---|---|
| AST(GOT) | 10〜40 IU/L | 高値→肝細胞障害(肝炎・有機溶剤中毒)・心筋梗塞 |
| ALT(GPT) | 5〜45 IU/L | 高値→肝細胞障害(AST より肝臓特異性が高い) |
| γ-GTP | 男:70 IU/L以下、女:30 IU/L以下 | 高値→アルコール性肝障害・薬剤性肝障害・胆汁うっ滞 |
代謝・生活習慣病関連
| 検査項目 | 異常の目安 | 示す疾患・状態 |
|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 126mg/dL以上(糖尿病の診断基準) | 高値→糖尿病・耐糖能異常 |
| HbA1c(グリコヘモグロビン) | 6.5%以上(糖尿病の診断補助) | 直近1〜2か月の血糖コントロール状態を反映 |
| LDLコレステロール | 140mg/dL以上で脂質異常症 | 高値→動脈硬化・心疾患リスク増大 |
| HDLコレステロール | 40mg/dL未満で脂質異常症 | 低値→動脈硬化リスク。HDLは「善玉」 |
| 中性脂肪(TG) | 150mg/dL以上で脂質異常症 | 高値→内臓脂肪型肥満・メタボリックシンドローム |
腎機能・尿検査
| 検査項目 | 異常の目安 | 示す状態 |
|---|---|---|
| クレアチニン(Cr) | 男:1.1mg/dL超、女:0.8mg/dL超 | 高値→腎機能低下(腎障害の指標) |
| 尿蛋白 | 陽性(+)以上 | 腎炎・ネフローゼ・糖尿病性腎症 |
| 尿潜血 | 陽性(+)以上 | 腎結石・膀胱がん・腎炎 |
試験での出題ポイント
- 鉛中毒→ヘモグロビン低下(貧血)・δ-ALA尿中排泄増加が指標
- 有機溶剤中毒→AST・ALT上昇(肝機能障害)
- γ-GTP上昇→アルコール性肝障害の早期発見に有用
- HbA1c→「過去1〜2か月の血糖コントロールの指標」(検査当日だけの血糖値ではない)
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出典:
・厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」
・健康診断に関する定期健康診断実施要領(安衛則第44条)
・日本人間ドック学会「基本検査の基準範囲」
最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

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