労働衛生の5管理とは|総括管理・労働衛生教育を加えた5つの管理の体系

第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
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労働衛生管理の3管理(作業環境管理・作業管理・健康管理)に「総括管理」と「労働衛生教育」を加えた5管理が、職場の衛生管理の全体像を表します。試験では5管理の定義・それぞれの位置づけ・「総括管理」が3管理より上位の概念であることが問われます。

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労働衛生の5管理

管理 定義・内容 役割の位置づけ
総括管理 労働衛生管理全体を計画・実施・評価・改善する管理(PDCAサイクル)。経営トップ・安全衛生委員会による推進 5管理全体を束ねる上位概念
作業環境管理 有害因子の発生源を制御し、作業環境を良好に維持する 予防的管理(発生源対策)
作業管理 作業方法・時間・保護具使用等により労働者への暴露を減らす 予防的管理(行動面の対策)
健康管理 健康診断・健康相談・就業上の措置等で健康状態を把握・対応する 発見・対応型管理
労働衛生教育 有害因子の危険性・保護具の使い方・健康障害の予防知識を労働者に教育する 3管理を支える基盤

総括管理とは

総括管理は、作業環境管理・作業管理・健康管理・労働衛生教育を計画的かつ継続的に推進するための管理です。総括安全衛生管理者(安衛法第10条)による組織的な取り組みが総括管理の中心となります。

具体的には次のような活動が含まれます。

  • 衛生管理方針の策定・周知
  • 安全衛生委員会での計画立案・審議
  • 年間の衛生管理計画の作成と実行
  • 衛生管理の実施状況の評価・記録
  • 改善が必要な項目の次年度計画への反映

労働衛生教育とは

労働衛生教育は、有害業務に従事する労働者が適切な知識を持ち、3管理を実践できるようにするための教育です。安衛法第59条・第60条に基づく雇入れ時・配置転換時の安全衛生教育と連動します。

  • 有害物質の種類・健康への影響
  • 防じんマスク・防毒マスク等の保護具の正しい使い方
  • 緊急時・漏洩時の対処方法
  • 健康診断の意義と受診の義務

5管理の体系図

5管理の関係は次のように整理できます。

  • 「総括管理」がトップ概念→3管理+労働衛生教育を束ねる
  • 「労働衛生教育」は3管理を効果的に機能させる基盤
  • 「作業環境管理」が3管理の中での優先順位1位(発生源対策が根本)

試験での出題ポイント

  • 5管理の名称と定義(総括管理・作業環境管理・作業管理・健康管理・労働衛生教育)
  • 総括管理は「全体を束ねる上位概念」→3管理のうちの一つではない
  • 労働衛生教育は「3管理の実践を支える基盤」
  • 作業環境管理(発生源対策)が3管理の中で最優先

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出典:
・労働安全衛生法 第10条(総括安全衛生管理者)・第59条・第60条(安全衛生教育)
・厚生労働省「労働衛生のしおり」(中央労働災害防止協会)

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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