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クレーンのフック(つり具)には安全係数の規定があります。クレーン等安全規則では、フック・シャックル・リング等の安全係数は3以上と定めています(第23条)。ワイヤロープの安全係数(6以上)とは値が異なるため、試験では区別が重要です。
出典:クレーン等安全規則(厚生労働省)
安全係数とは
安全係数とは、機械や部材の最大使用荷重(定格荷重)に対して、破断(破壊)するまでの荷重(破断荷重)が何倍あるかを示す数値です。
安全係数 = 破断荷重 ÷ 最大使用荷重
安全係数が大きいほど、余裕をもって安全に使用できます。
クレーン用フックの安全係数(クレーン等安全規則第23条)
クレーン等安全規則第23条では、玉掛け用のフック・シャックル・リング・リングスリング等について、安全係数を3以上と規定しています。
| 部材・用具 | 安全係数(最小値) | 根拠 |
|---|---|---|
| フック・シャックル・リング等 | 3以上 | クレーン等安全規則第23条 |
| ワイヤロープ(玉掛け用) | 6以上 | クレーン等安全規則第23条 |
| チェーン(玉掛け用) | 4以上 | クレーン等安全規則第23条 |
フックの点検義務
フックは使用前に点検し、変形・き裂などの異常がある場合は使用してはなりません。
フックの廃棄基準
- フック口の開口部が製造者の定める限度を超えて広がっているもの
- フックに著しいねじれ・変形・き裂があるもの
- フックの摩耗が製造者の定める限度を超えているもの
フック以外の安全係数(まとめ)
試験では複数の安全係数を問われることがあります。代表的な数値を整理します。
| 用具・部材 | 安全係数 |
|---|---|
| フック・シャックル・リング等 | 3以上 |
| 玉掛け用ワイヤロープ | 6以上 |
| 玉掛け用鎖(チェーン) | 4以上 |
試験での出題ポイント
- 「フック・シャックル・リング等の安全係数は3以上(クレーン等安全規則第23条)」
- 「玉掛け用ワイヤロープの安全係数は6以上(フック等の3以上より大きい)」
- 「安全係数 = 破断荷重 ÷ 最大使用荷重(定格荷重)」
- 「フックの変形・き裂・著しい摩耗がある場合は使用禁止」
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本記事はクレーン等安全規則(厚生労働省)に基づきます。最新の規定は厚生労働省の公式サイトでご確認ください。
フックの種類
クレーンや玉掛け作業に使われるフックには、用途に応じていくつかの種類があります。
ストレートフック
最も一般的なフックです。先端が曲がった鉤型で、スリングやワイヤロープを直接掛けて使用します。荷重がかかると自然に閉じる方向に力が働きます。
スイベルフック(回転フック)
フックとアイの間に回転機構を持つフックです。スリングのよれ・ねじれを逃がすことができます。ただし回転機構の摩耗に注意が必要です。
自動掛け外しフック
遠隔操作でフックの掛け外しができる機構を持つフックです。コイルをフックする作業など、高所作業での危険を低減するために使用します。
フックに関するクレーン等安全規則の規定
クレーン等安全規則第23条は玉掛け用具の安全係数を規定していますが、同規則では他にもフックに関する規定があります。
フックの変形・き裂に関する禁止規定
クレーン等安全規則第215条では、次のいずれかに当てはまるフック・シャックル・リング等を玉掛け用具として使用することを禁止しています。
- 変形しているもの
- き裂があるもの
加えて、製造者が定める廃棄基準(フック口の開き・摩耗量の限界等)を超えたものも使用禁止です。
安全係数の計算例
安全係数の計算式と具体的な例を確認します。
安全係数 = 破断荷重 ÷ 最大使用荷重
| 状況 | 計算 | 判定 |
|---|---|---|
| 破断荷重100kN・最大使用荷重20kNのフック | 100 ÷ 20 = 5.0 | OK(3以上) |
| 破断荷重80kN・最大使用荷重20kNのフック | 80 ÷ 20 = 4.0 | NG(5未満) |
| 破断荷重120kN・最大使用荷重20kNのワイヤロープ | 120 ÷ 20 = 6.0 | OK(6以上) |
玉掛け用具の安全係数一覧(試験必須)
クレーン等安全規則第23条で定める安全係数の数値は、試験で繰り返し出題されます。確実に覚えてください。
| 用具・部材 | 安全係数(最小) | 根拠条文 |
|---|---|---|
| フック・シャックル・リング等(つり具) | 3以上 | クレーン等安全規則第23条 |
| 玉掛け用ワイヤロープ | 6以上 | クレーン等安全規則第23条 |
| 玉掛け用鎖(チェーン) | 4以上 | クレーン等安全規則第23条 |
| 玉掛け用繊維スリング(ナイロン等) | 6以上 | クレーン等安全規則第23条 |
過去問によく出る出題パターン
パターン1:「フックの安全係数として正しいものはどれか」
選択肢に「3以上・4以上・3以上・6以上・7以上」のような数値が並びます。フック等は「3以上」が正解です。ワイヤロープ(6以上)、チェーン(4以上)との区別が重要です。
パターン2:「安全係数の計算問題」
「破断荷重〇kN・最大使用荷重〇kN → 安全係数は〇」という形式で出題されます。計算式(破断荷重÷最大使用荷重)と各用具の基準値を組み合わせて答えます。
パターン3:「使用してはならないフックの記述」
変形・き裂・著しい摩耗のいずれかがあれば使用禁止です。「摩耗しているが変形はないから使用できる」は誤りです。
フックの点検方法と廃棄基準の詳細
フックの点検は、毎作業開始前・月次・年次の各タイミングで実施します。
毎作業開始前の点検項目
- フックの変形(曲がり・ねじれ)の有無
- き裂の有無
- フック止め(ラッチ)の機能
- フックを吊り具に正しく掛けられるかの確認
年次定期自主検査での点検項目
- フック口(開口部)の開き量が製造者指定の限度内か
- フック本体の摩耗量が製造者指定の限度内か
- スイベルフックの場合、回転機構の摩耗・腐食の有無
安全係数に関する試験Q&A
Q:玉掛け用ワイヤロープの安全係数は何以上か?
A:6以上(クレーン等安全規則第23条)
Q:フック・シャックル・リング等の安全係数は何以上か?
A:3以上(同条)
Q:玉掛け用チェーンの安全係数は何以上か?
A:4以上(同条)
Q:安全係数を求める計算式は?
A:安全係数=破断荷重÷最大使用荷重

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