クレーン・デリック運転士 何問正解すれば合格?【科目別の最低ラインを解説】

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クレーン・デリック運転士の学科試験は40問100点満点で、合格には合計60点以上かつ各科目40%以上が必要です。「何問正解すれば良いか」は科目によって配点が異なるため単純には計算できませんが、科目ごとの最低正解数と合格ラインの目安を整理します。

出典:安全衛生技術試験協会 クレーン・デリック運転士(限定なし)受験案内

合格に必要な点数と問題数

配点は科目によって異なります。

科目 問題数 1問の配点 合格に必要な点(足切り) 最低正解数
クレーン及びデリックに関する知識 10問 3点 12点 4問
関係法令 10問 2点 8点 4問
原動機及び電気に関する知識 10問 3点 12点 4問
力学に関する知識 10問 2点 8点 4問
合計 40問 — 60点 —

出典:安全衛生技術試験協会 クレーン・デリック運転士(限定なし)受験案内

足切りと合計点の両方をクリアする必要がある

「合計60点以上」だけでなく、「各科目40%以上」の両方を同時に満たす必要があります。

例:クレーン知識30点・法令16点・原動機電気0点・力学14点=合計60点でも、原動機電気が0点(12点未満)のため不合格になります。

全科目で4問ずつ正解しながら合計60点以上を取るイメージで臨んでください。

目安となる正解数

現実的な合格ラインの例を示します。

パターン クレーン知識 法令 原動機電気 力学 合計 判定
全科目ギリギリ 4問(12点) 4問(8点) 4問(12点) 4問(8点) 40点 不合格(合計不足)
バランス型合格 7問(21点) 7問(14点) 6問(18点) 6問(12点) 65点 合格
余裕のある合格 8問(24点) 8問(16点) 8問(24点) 8問(16点) 80点 合格

「各科目5〜7問正解、合計65点程度」が現実的な合格ラインの目安です。

試験時間と問題形式

  • 試験時間:2時間30分(科目免除あり→科目に応じて短縮)
  • 形式:5択の選択式(択一式)
  • 全問必答

40問を2時間30分(150分)で解くと、1問あたり3分45秒の計算です。計算問題がある力学は時間がかかるため、得意な科目から解くなど順番の工夫も有効です。

科目別の得点戦略

4科目それぞれに配点の違いがあるため、科目ごとに得点の効率が異なります。

クレーン及びデリックに関する知識(1問3点)

1問の配点が高く(3点)、得点源になりやすい科目です。クレーンの構造・各部名称・安全装置の仕組みを覚えることで安定した得点を取れます。7〜8問正解すると21〜24点が取れ、合計得点の底上げに貢献します。

関係法令(1問2点)

配点は低め(2点)ですが、暗記中心で対策しやすい科目です。クレーン等安全規則の主要な数値(検査頻度・保存期間・安全装置の設置義務等)を覚えれば確実に得点できます。7問以上正解して14点を目標にします。

原動機及び電気に関する知識(1問3点)

配点が高い(3点)のに苦手にする受験者が多い科目です。三相誘導電動機・ブレーキ・スターデルタ起動の3テーマに絞れば6〜7問は正解できます。最低でも4問(12点)は取れる準備をしておくことが重要です。

力学に関する知識(1問2点)

計算問題がある分、苦手意識を持ちやすい科目です。ただし出題パターンは決まっており(モーメント計算・張力計算・安全係数)、これらを練習すれば安定して得点できます。6問(12点)以上を目標にします。

合格ラインまでのギャップを埋める順番

正答率の状況によって、補強する科目の優先順位を変えます。

状況 優先すべき行動
足切りの危険がある科目がある まずその科目を4問確保できるラインまで上げる
全科目で足切りはクリアできているが合計60点未満 配点の高い科目(クレーン知識・原動機電気)を伸ばす
60点はクリアできているが安全圏にしたい 全科目でバランスよく7問正解を目指す

試験当日の時間配分

40問・150分(2時間30分)の場合、1問あたり平均3分45秒の余裕があります。

  • 知識問題(クレーン知識・法令):1問あたり1〜2分
  • 計算問題(力学・電気):1問あたり3〜5分
  • 見直し・マーク確認:15〜20分

計算問題に時間を取られすぎないよう、わからない問題は一旦飛ばして知識問題を先に解く順序が効果的です。

五肢択一(5択)の解き方のコツ

クレーン・デリック運転士の試験は5択(5つの選択肢から1つを選ぶ)形式です。正解が確信できない問題への対処法を知っておくと、得点アップにつながります。

  • 明らかに誤りの選択肢を消す:5択の中から「絶対に違う」ものを2〜3個消していくと、残り2〜3択になる。2択まで絞れれば正解確率は50%になる。
  • 極端な表現には疑う:「必ず〜しなければならない」「絶対に〜できない」など断定的・極端な表現は誤りの選択肢に使われやすい
  • 数値問題は計算で確認:配点の高い科目(クレーン知識・原動機電気)の数値問題は計算で確認。直感で答えず、式を書いて解く。

科目免除がある場合の合格条件

移動式クレーン運転士免許・揚貨装置運転士免許を持っている場合は、「力学に関する知識」が免除されます。免除科目がある場合の合格条件は次のとおりです。

  • 受験する科目(3科目)のそれぞれで40%以上
  • 受験する科目の合計点で60点以上(満点が変わるため計算に注意)

免除を受けると1科目(10問)減るため、残り3科目30問で試験を受けます。合格に必要な合計点は変わらないため、1問あたりの重みが増します。

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本記事は安全衛生技術試験協会の受験案内に基づきます。試験制度は変更されることがあるため、受験前に安全衛生技術試験協会の公式サイト(https://www.exam.or.jp/)でご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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