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「ボイラー」の法的定義と適用範囲はボイラー及び圧力容器安全規則(ボイラー則)第2条に定められています。一級ボイラー技士試験では定義・種類の区分が頻出です。
ボイラーの法的定義(ボイラー則第2条)
ボイラー則においてボイラーとは、次に掲げるものをいいます。
- 蒸気ボイラー(水または熱媒を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を動力・暖房・その他の用途に使用する装置)
- 温水ボイラー(水を加熱して温水にし、その温水を暖房・その他の用途に使用する装置)
- 熱媒ボイラー(水以外の熱媒体を加熱して、その熱媒体を動力・暖房・その他の用途に使用する装置)
ボイラーの種類分類
構造による分類
| 種類 | 構造の特徴 | 代表例 |
|---|---|---|
| 丸ボイラー | 大きなドラム(胴)の中に水を入れ、外側から加熱 | 立て型・横型・炉筒煙管式 |
| 水管ボイラー | 水管の中に水を流し、外側から加熱 | 自然循環式・強制循環式・貫流式 |
| 特殊ボイラー | 特殊な熱源・媒体を使用するもの | 廃熱ボイラー・電気ボイラー |
ボイラー則の適用除外(小型ボイラー等)
ボイラー則はすべての蒸気発生装置に適用されるわけではありません。以下の小型・低圧のものは「小型ボイラー」として、簡略化された規制(小型ボイラー及び小型圧力容器構造規格)が適用されます。
小型ボイラー(ボイラー則第1条第2号)
- 蒸気ボイラーで胴の内径が200mm以下かつ胴の長さが400mm以下のもの
- 伝熱面積が0.5m²以下の蒸気ボイラー
- ゲージ圧力0.1MPa以下で使用するもの
- 伝熱面積が2m²以下の温水ボイラー(ゲージ圧力0.3MPa以下)
伝熱面積の計算
伝熱面積はボイラーの能力を表す基本的な指標です。一般的には水またはガスに接する受熱面の面積で計算しますが、種類によって計算方法が異なります。
- 炉筒煙管ボイラー:炉筒の外面積+煙管の内面積
- 水管ボイラー:水管の外面積(燃焼ガスに接する部分)
- 過熱器:伝熱面積に算入する(貫流ボイラーの過熱器は算入しない場合もある)
ボイラーの管理義務とボイラー室
伝熱面積が3m²以上のボイラー(貫流ボイラーは30m²)を設置する場合はボイラー室に設置しなければなりません(ボイラー則第13条)。ボイラー室の要件として、次の事項が規定されています:
- 出入口は2か所以上設ける(非常口の確保)
- 出入口には内側から押して開く戸か引き戸を設ける
- 適切な換気・採光設備を設ける
まとめ
- ボイラーの定義:蒸気・温水・熱媒を発生させる装置
- 種類:丸ボイラー・水管ボイラー・特殊ボイラー
- 小型ボイラー:簡略規制が適用される小規模なもの
- ボイラー室:伝熱面積3m²以上(貫流30m²)で必要
出典:ボイラー及び圧力容器安全規則・安全衛生技術試験協会 公表試験問題
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月
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