消防設備士 1類と乙6、どちらを先に取るか。業務範囲・難易度・受験順の考え方

消防設備士 1類と乙6、どちらを先に取るか。業務範囲・難易度・受験順の考え方 資格

消防設備士 第1類と乙種第6類(乙6)はどちらを先に取るべきか。乙6は消火器の整備・点検のみ、第1類は屋内消火栓とスプリンクラーの整備・点検(甲1は工事まで)を扱います。受験者数は乙6が圧倒的に多く、難易度も低め。設備業界に就職してから取る順番を考えると、まず乙6で合格の感覚をつかんでから第1類に進む人が多いです。

作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。

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乙6と第1類の業務範囲の違い

乙6と第1類では、扱える設備がまったく異なります。

資格 対象設備 業務範囲
乙種第6類(乙6) 消火器 整備・点検
乙種第1類(乙1) 屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備 整備・点検
甲種第1類(甲1) 屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備 工事・整備・点検

出典:消防法第17条の5(2026年10月28日に確認)

消火器(乙6)と水系消火設備(第1類)は別の設備です。点検業者に就職する場合、建物によって両方が必要になることが多く、乙6と第1類の両方を持っていると担当できる業務が広がります。

難易度と合格率の比較

資格 合格率(令和6年度) 試験内容 計算問題
乙6 約49%(令和6年度・受験者数最多) 筆記30問・実技5問(鑑別のみ) なし
乙1 31.0%(受験2,161人) 筆記30問・実技5問(鑑別のみ) なし(乙種は計算問題なし)
甲1 24.1%(受験12,086人) 筆記45問・実技7問(鑑別5問+製図2問) あり(ヘッド個数・水源水量・全揚程)

出典:消防試験研究センター「試験実施状況」令和6年度(2026年10月28日に確認)

乙6は合格率が高く、出題範囲も「消火器の構造・性能・薬剤」に絞られているため、初めての消防設備士試験として選ばれることが多いです。第1類は法令・基礎知識・構造機能にわたる出題範囲が広く、甲1では計算問題も加わります。

受験勉強の負担の差

資格 勉強時間の目安 難しさの理由
乙6 30〜50時間 出題範囲が消火器に限定・計算問題なし・暗記中心
乙1 80〜120時間 屋内消火栓・スプリンクラー双方の構造・法令が範囲・基礎知識に流体力学が含まれる
甲1 150〜200時間 上記に加えて製図問題・計算問題が追加

乙6の約30〜50時間に対して乙1は2〜3倍の勉強量が必要です。甲1は独学なら150〜200時間を見ておく必要があります。

科目免除の関係(乙6と第1類は互いに免除なし)

消防設備士の試験では、他類の免状を持っていると法令(共通科目4問)の免除を受けられます。乙6の免状で乙1・甲1の法令共通が免除になり、乙1・甲1の免状でも乙6の法令共通が免除になります。

どちらを先に取っても、あとから受ける試験で法令共通4問の免除が使えます。乙6を先に取って第1類の受験に備えるメリットとして、この科目免除があります。

どちらを先に取るかの判断基準

状況 推奨
消防設備士試験がはじめて 乙6から。合格率が高く、試験の雰囲気をつかみやすい
勤務先で消火器点検が主な業務 乙6から。即戦力になれる
勤務先でスプリンクラー・屋内消火栓の点検が主な業務 第1類から。乙1なら乙6より先でも対応できる
将来的に甲1(工事もできる資格)を目指している 先に乙1を取り、2年の実務経験を積んでから甲1を受験するルートが一般的
設備業に就職前で資格を準備したい 乙6→乙1の順が現実的(乙6で合格の感覚を身につけてから乙1へ)

受験者数から見た市場規模

令和6年度の受験者数を見ると、乙6の受験者数は1類に比べて圧倒的に多く、参考書・問題集のラインナップも乙6が充実しています。第1類は甲1の受験者数が多く、甲1対応のテキストは複数出版されています。乙1は受験者が少なめなため乙1専用のテキストは限られていますが、甲1対応テキストが乙1にも対応していることがほとんどです。

まとめ

消防設備士試験が初めてなら乙6から、勤務先の業務で水系消火設備を扱うなら乙1から取るのが現実的な順番です。どちらを先に取っても、あとから受ける試験で法令共通4問の免除が使えます。第1類(乙1)の勉強法は第1類の勉強法にまとめています。

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この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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