訪問介護の食事介助研修、誤嚥を防ぐ姿勢と食事形態の基本。

介護

すぐにご利用されたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 訪問介護の法定研修キット(食事介助テーマ収録)

訪問介護の食事介助は、誤嚥性肺炎・窒息・転落といった重大事故に直結する場面のひとつです。施設と違い、自宅では食卓・椅子・床の高さが利用者ごとに異なり、職員が環境を整えながら介助する必要があります。研修では「なぜこの姿勢が必要か」という理由を含めて学ぶことが、現場での応用につながります。

食事介助で誤嚥が起きやすい原因

誤嚥とは、食物や液体が誤って気管に入ることです。高齢者に多い理由は、嚥下(飲み込む)機能の低下・口腔内の乾燥・歯・義歯の状態の悪化・薬の副作用などがあります〔⚠️利用者の嚥下評価は医師・言語聴覚士が行います〕。

食事前の確認事項

確認項目 内容
意識・覚醒状態 眠気が残っていると誤嚥リスクが高い。食事開始前に覚醒を確認する
口腔内の状態 義歯のずれ・口腔内の乾燥・痛みがないかを確認する
姿勢 椅子に座れる場合は椅子座位が基本。ベッド上の場合は30〜60度程度のギャッジアップ
食事形態 ケアプランまたは看護師・栄養士の指示に従った形態のものが届いているか確認する

安全な姿勢の基本

姿勢の要素 ポイント
頸部の角度 軽く前屈みにする(顎を引く)。後ろに反ると気管が開いて誤嚥しやすくなる
足底の接地 椅子に座る場合は足の裏が床につくよう高さを調整する
体幹の安定 左右に傾かないように座面・クッション・肘置きで支える
テーブルの高さ 肘が軽く乗せられる高さが目安。高すぎると肩があがり疲れやすい

食事形態の区分と介護職員の関わり

食事形態の変更(刻み食・ムース食・ゼリー食への移行)は、医師・看護師・言語聴覚士が判断します。訪問介護員は指示された形態を守り、勝手に変えないことが原則です。「食べにくそう」と感じた場合は、ケアマネジャーまたは訪問看護師に報告・相談します。

介助中の注意点

  • 一口の量を多くしない。特に水分はむせやすいため、とろみ剤の使用指示がある場合は必ず守る
  • 急かさない。飲み込みを確認してから次を勧める
  • 咳き込んだ場合は介助を止め、前かがみの姿勢にして背中をさする
  • 意識がなくなる・呼吸困難がある場合はすぐに119番通報し、事業所に連絡する

研修全体の体系については「訪問介護の法定研修、何を何回やればいいか。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問介護の法定研修キットからどうぞ。

すぐにご利用されたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 訪問介護の法定研修キット(食事介助テーマ収録)

出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)。誤嚥・嚥下に関する記述は厚生労働省介護報酬改定資料等を参照しています。詳細は必ず原文および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
介護
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました