消火器のノズル(噴射ノズル・放射管)は点検で変形・腐食・詰まりを確認します。詰まりがあると火災時に放射できなくなるため、点検での確認は重要です。ノズルの種類は消火器の薬剤に応じて異なり、整備・交換は消防設備士乙6の業務です。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集
消火器のノズルの種類と役割
消火器のノズルは、容器内の消火薬剤を外部に放射する出口の部品です。薬剤の種類によってノズルの形状・構造が異なります。
| 消火器の種類 | ノズルの特徴 |
|---|---|
| 粉末消火器(ABC粉末) | 散粉ノズル。粉末を扇状・コーン状に散布 |
| 強化液消火器 | 霧状・棒状の切替式ノズルが多い |
| 泡消火器(化学泡) | 泡を放射するノズル(現在は生産終了機種が多い) |
| 二酸化炭素消火器(CO2) | ラッパ形のノズル(ホーン)。霜が付着しやすい |
| ハロゲン化物消火器 | 液状薬剤を放射するノズル |
ノズルの点検で確認する項目
ノズルの点検(外観点検・機能点検)では以下の項目を確認します。
| 確認項目 | 判断基準 |
|---|---|
| 変形・損傷 | 著しい変形・亀裂・破損があれば交換 |
| 腐食 | 金属部分の著しい腐食・錆があれば交換 |
| 詰まり | 粉末の固化・異物が詰まっていれば清掃または交換 |
| 接続部の緩み | ホースとの接続部・取付ねじの緩みがあれば増し締め |
| 切替機能(切替式の場合) | 霧状・棒状の切替がスムーズに動作するか |
ノズルの詰まりの確認方法
粉末消火器のノズルは、使用後に薬剤が残留すると固化して詰まることがあります。また、設置環境によっては異物(虫の巣・埃の固まりなど)が内部に入り込む場合もあります。
詰まりの確認は、ノズルの出口側から目視で内部を確認します。光を当てて反対側から光が見えるかで貫通を確認する方法も有効です。粉末の固化が疑われる場合は、機能点検(内部点検)時に確認します。
詰まりが確認された場合は、清掃(エアブロー・軽いこじ開け)を試みます。清掃で解消できない場合や変形・腐食を伴う場合は交換します。
CO2消火器のノズル(ホーン)の特別な注意
二酸化炭素消火器のノズル(ホーン型)は、放射時に急激な膨張により非常に冷えます(ドライアイス状になる)。使用時に素手でホーンを触ると凍傷を負う危険があります。
点検時はホーンの変形・亀裂・接続部の状態を確認します。ホーンの内部に水分が入り込んでいる場合は乾燥・清掃が必要です。
試験での出題ポイント
乙6の試験では各種消火器のノズルの形状・特徴が鑑別(実技試験)で問われます。粉末消火器の散粉ノズル、CO2消火器のホーン型ノズルは形状の特徴から識別できるようにします。
点検時の確認項目(変形・腐食・詰まり)と、詰まりがあれば整備(清掃・交換)が必要という判断基準も筆記試験で問われます。
まとめ
消火器のノズルは薬剤の種類により形状が異なり、点検では変形・腐食・詰まり・接続部の緩みを確認します(消防法施行規則第31条の6に基づく点検基準)。詰まりは清掃で解消できる場合もありますが、変形・腐食を伴う場合は消防設備士乙6の整備業務として交換します。CO2消火器のホーンは放射時に極低温になるため素手接触厳禁です。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集

コメント