訪問介護の月収入全国平均は約316万円、収支差率9.6%なので月利益は約30.3万円です(令和7年度介護事業経営概況調査・令和6年度決算)。年間に換算すると収入3,792万円・利益364万円になります。開業から3年間の累積利益を試算すると約873万円で、開業費用の回収目安になります。
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全国平均の年間収支
令和7年度介護事業経営概況調査(令和6年度決算・訪問介護)の月次データを12か月に換算します。
| 項目 | 月(万円) | 年間(万円) |
|---|---|---|
| 収入 | 316 | 3,792 |
| 給与費(67.8%) | 214.2 | 2,570 |
| その他費用(収入の22.6%) | 71.4 | 857 |
| 利益(9.6%) | 30.3 | 364 |
収入の67.8%が給与費、9.6%が利益、残り22.6%(その他費用)が家賃・光熱費・消耗品・保険料・減価償却等の固定費・変動費です。
開業3年間の累積利益試算
開業直後は利用者が少なく収入が安定しません。全国平均の稼働水準に達するまでの立ち上がり期間を加味した試算です。
| 年度 | 稼働水準 | 年間収入(万円) | 年間利益(万円) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 60% | 2,275 | 218 |
| 2年目 | 80% | 3,034 | 291 |
| 3年目 | 100% | 3,792 | 364 |
| 3年累計 | 9,101 | 873 |
この試算は全国平均の収支差率(9.6%)が変わらないと仮定したものです。実際の利益は事業所ごとの費用構造・稼働率・加算取得状況によって変わります。
開業費用と利益の回収期間
訪問介護の開業費用は、法人設立費用・物件の保証金・設備・採用費等を合わせると一般的に100〜300万円程度かかります。上記の試算では1年目の利益が218万円あるため、初期投資が200万円以下であれば1年以内での回収が計算上は可能です。
ただし、開業直後は利用者獲得に時間がかかるため、3〜6か月分の運転資金(給与費・固定費)を手元に確保しておくことが重要です。月の固定費が200万円であれば、600万〜1,200万円の手元資金が目安になります。
年間収入を増やす2つのルート
年間収入3,792万円(全国平均)を超えるには、訪問回数を増やすか、単価を上げるかのどちらかです。
訪問回数を増やす
月853.3回(全国平均)→1,000回に増やした場合、収入は1,000÷853.3×316万=370万円/月(年間4,445万円)になります。スタッフの確保が先決になります。
加算取得で単価を上げる
特定事業所加算I(+20%)を取得した場合、月収入は316万×1.20=379.2万円/月(年間4,550万円)になります。訪問回数を増やさなくても収入が増えるため、スタッフ数が限られている段階でも効果が出ます。
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参照した資料
令和7年度介護事業経営概況調査(令和6年度決算・訪問介護)。令和6年厚生労働省告示第86号。収支試算は全国平均に基づく概算であり、実際の収支は事業所ごとの費用構造・稼働率によって変わります。数値は令和8年10月時点。


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