通所介護の地域区分と単価|8区分の単価一覧と収入への影響

通所介護(デイサービス)の1単位あたり単価は、地域区分によって10.00円(その他の地域)から10.90円(1級地)まで8段階に分かれます。通常規模型・要介護3・6〜7時間の基本報酬756単位が各地域でいくらになるかを整理します。1級地とその他の地域では1日680円の差があり、定員20人・稼働率80%・月22日稼働の試算では月24万円以上、年間で約287万円の収入差になります。

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通所介護の地域区分は人件費割合55%で決まる

介護報酬の1単位あたり単価は、サービスの人件費割合に応じた地域区分で決まります。通所介護は人件費割合55%の区分が適用されます(厚生労働省「令和6年度介護報酬改定における地域区分について」)。

訪問介護(70%)や訪問看護(70%)と比べると人件費割合が低いため、地域区分による単価の上乗せは小さめです。1級地でも10.90円と、訪問看護の11.40円より低くなっています。

8区分の1単位あたり単価と主な対象地域

区分 単価(円) 主な対象地域
1級地 10.90 東京都特別区
2級地 10.72 横浜市・川崎市・大阪市・名古屋市・さいたま市など
3級地 10.68 千葉市・京都市・神戸市・岡山市・仙台市など
4級地 10.54 相模原市・浜松市・静岡市・広島市など
5級地 10.45 川口市・宇都宮市・金沢市・岐阜市など
6級地 10.27 水戸市・長野市・高松市・松山市など
7級地 10.14 その他の地域の一部
その他の地域 10.00 上記以外の地域

出典:厚生労働省「令和6年度介護報酬改定における地域区分について」

756単位(要介護3・6〜7時間・通常規模型)が各区分でいくらになるか

通常規模型・要介護3・6〜7時間未満の基本報酬は756単位です(令和6年度介護報酬改定に関する告示)。これを各区分の単価で換算します。

区分 単価(円) 1日単価(円) 月単価×22日(円)
1級地 10.90 8,240 181,280
2級地 10.72 8,104 178,288
3級地 10.68 8,074 177,628
4級地 10.54 7,968 175,296
5級地 10.45 7,900 173,800
6級地 10.27 7,764 170,808
7級地 10.14 7,665 168,630
その他 10.00 7,560 166,320

1日単価は756×単価(小数点以下切り捨て)。月22日稼働として計算。1人あたりの数値です。

1級地(8,240円)とその他(7,560円)の差は1日680円です。

1級地とその他の地域では、年間で約287万円の収入差になる

定員20人・稼働率80%(=16人来所)・月22日稼働で試算します(基本報酬のみ・加算・処遇改善は含まない)。

区分 月収入(円) 年収入(円) その他との差(年)
1級地 2,900,480 34,805,760 +2,872,320
2級地 2,852,608 34,231,296 +2,297,856
その他 2,661,120 31,933,440 —

月収入=1日単価×16人×22日。1級地の月収入:8,240×16×22=2,900,480円。その他:7,560×16×22=2,661,120円。差は月239,360円・年2,872,320円。

地域区分は事業所を開業する場所で決まり、後から変えることはできません。開業地を選ぶ段階で、地域区分と単価の確認をしておくことが大切です。

地域区分は事業所ごとに市区町村が指定している

同じ市区町村内でも、行政区によって地域区分が異なる場合があります。正確な地域区分は、事業所の所在地の市区町村が何級地に当たるかを、厚生労働省の公表資料または管轄の都道府県・市区町村に確認してください。

また、処遇改善加算や送迎加算なども同じ単価が適用されるため、加算の取得状況によって地域区分による収入差はさらに大きくなります。

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参照した資料
厚生労働省「令和6年度介護報酬改定における地域区分について」。令和6年度介護報酬改定に関する告示(基本報酬単位数)。数値は令和6年4月改定後。試算は基本報酬のみ(加算・処遇改善は含まない)。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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