第6類危険物の種類一覧。6品目の性状・指定数量・危険等級を整理する。

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消防法別表第一に定める第6類危険物(酸化性液体)は、過塩素酸・過酸化水素・硝酸・三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素の6品目です。すべて指定数量は300Lで、危険等級はIまたはIIです。乙6の試験では6品目の性状・消火方法・保管方法を詳細に問われます。この記事では各品目の特徴を比較できるよう表形式で整理します。

第6類危険物の一覧表

品目 分子式 指定数量 危険等級 状態 消火方法
過塩素酸 HClO₄ 300L I 無色の液体 大量の水
過酸化水素 H₂O₂ 300L II 無色の液体 大量の水
硝酸 HNO₃ 300L II 無色〜黄みがかった液体 大量の水
三フッ化臭素 BrF₃ 300L I 無色の液体(淡黄色) 乾燥砂(水厳禁)
五フッ化臭素 BrF₅ 300L I 無色の液体 乾燥砂(水厳禁)
五フッ化ヨウ素 IF₅ 300L I 無色〜淡黄色の液体 乾燥砂(水厳禁)

指定数量はすべての品目で300Lです(消防法別表第一)。危険等級Iは過塩素酸・三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素の4品目で、危険等級IIは過酸化水素・硝酸の2品目です。消火方法はフッ素を含む品目(三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素)が「水厳禁・乾燥砂」、それ以外(過塩素酸・過酸化水素・硝酸)が「大量の水」です。

第6類の共通性状

第6類(酸化性液体)はすべて以下の共通性状を持ちます。試験でも「第6類に共通する性質は何か」という問われ方をします。

  • 常温(20°C)で液状の酸化性物質
  • 自身は燃焼しない(不燃性)
  • 可燃物・有機物と接触すると燃焼を促進させる(酸化作用)
  • 皮膚・粘膜に対して腐食性がある
  • 水と激しく反応するものがある(フッ素系3品目)
  • 蒸気は有毒

各品目の詳細

過塩素酸(HClO₄)

塩素の最高酸化状態(+7)の化合物で、既知の強酸の中で最も強い酸の一つです。無色の液体で、水に溶けて強酸性を示します。有機物と混合すると爆発的に反応することがあります。保管には密封容器(ガラス・ポリエチレン製)を使用します。危険等級Iのため、同じ危険等級Iの三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素とあわせて4品目が危険等級Iになります。消火は大量の水です。

過酸化水素(H₂O₂)

市販の消毒液(オキシドール)の主成分で、試験では3%より高い濃度のものが規制対象(政令で定める濃度以上)になります。高濃度のものは強力な酸化剤で、加熱・振動・不純物の混入で分解して酸素を発生します。光に当たると分解が促進されるため、褐色ガラス瓶(遮光容器)で保管します。消火は大量の水です。

硝酸(HNO₃)

希硝酸・発煙硝酸(高濃度)があります。鉄・金・白金を除く多くの金属を溶解します。銅・銀は硝酸に溶けます(鉄は不動態化して溶けにくい)。高濃度の硝酸は褐色の二酸化窒素ガス(NO₂)を発生します。有機物・可燃物との混合で爆発の危険があります。消火は大量の水です。

三フッ化臭素(BrF₃)

フッ素と臭素の化合物で、常温で液体です。水と激しく反応してフッ化水素(HF)を生成するため、消火に水は使えません(水厳禁)。保管はフッ素樹脂製容器を使用します。危険等級Iです。

五フッ化臭素(BrF₅)

三フッ化臭素よりフッ素が多い化合物です。同様に水と激しく反応するため水厳禁・乾燥砂で消火します。危険等級IIです。

五フッ化ヨウ素(IF₅)

ヨウ素とフッ素の化合物です。フッ素系の中では比較的安定していますが、水と反応してフッ化水素を生成するため水厳禁・乾燥砂で消火します。危険等級Iです。

試験で問われやすい比較ポイント

危険等級の違い

危険等級Iは過塩素酸・三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素の4品目です。危険等級IIは過酸化水素・硝酸の2品目です(危険物の規制に関する政令別表第3)。「第6類は全品目が危険等級I」は誤りで、よく誤答に使われます。

消火方法の違い(最重要)

「大量の水で消火」と「乾燥砂で消火(水厳禁)」の区別がもっとも出題されます。

  • 大量の水:過塩素酸・過酸化水素・硝酸
  • 乾燥砂(水厳禁):三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素

フッ素を含む品目(3品目)は水と反応するため水厳禁と覚えると区別しやすくなります。

過酸化水素の容器(よく出る)

過酸化水素は光で分解が促進されるため、遮光容器(褐色ガラス瓶)に保管します。また、分解時に酸素が発生するため容器には小さな空気穴(ガス抜き口)を設けます。密封すると容器内圧が上昇して破裂する危険があります。

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出典:消防法別表第一(危険物の品名・指定数量・危険等級)、危険物の規制に関する政令、消防試験研究センター「危険物取扱者試験 試験科目及び問題数」。作成日:2026年11月。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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