消防設備士 乙2 感知器との連動の仕組み

泡消火設備の自動起動は、火災感知器からの信号を受けた制御盤が一斉開放弁(デリュージュバルブ)を開放させ、ポンプを起動することで行われます。感知器との連動により火災を検知してから放射開始までの時間を短縮できます。スプリンクラーとの連動で設備を補完する設計も可能です。

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感知器との連動の仕組み

泡消火設備は自動火災報知設備の感知器と連動して起動するのが一般的です。起動の流れは次のとおりです。

火災が発生すると熱感知器または炎感知器が作動します(油火災では炎感知器が有効なケースが多い)。感知器からの信号が制御盤(受信機)に送られます。制御盤が一斉開放弁の起動用電磁弁(ソレノイドバルブ)に開放信号を送ります。一斉開放弁が開放し、加圧送水装置(ポンプ)が自動起動します。フォームヘッドから泡水溶液が一斉放射されます。

この一連の流れは「感知→信号→弁開放→ポンプ起動→放射」という自動連鎖で成立します。

感知器の種類と泡消火設備での選定

泡消火設備の感知器に使われる主な種類を整理します。

感知器の種類 感知原理 泡消火設備での使用場面
熱感知器(差動式・定温式) 周囲温度の上昇または規定温度への到達を検知 駐車場・屋内施設(油火災の初期に温度が上昇する場所)
炎感知器(紫外線式・赤外線式) 火炎から放射される紫外線または赤外線を検知 大型格納庫・ヘリポート(可燃物が少なく熱感知が難しい場所)
煙感知器 煙の粒子を光学的に検知 単独では用いられず、補助的に併用する場合がある

炎感知器は油火災(B火災)の検知に適しており、熱や煙が発生する前の炎の段階で検知できるため、泡消火設備との組み合わせで早期起動が期待できます。

一斉開放弁の起動方法

一斉開放弁の起動方式は設備によって異なります。

電気式(電磁弁方式)は制御盤からの電気信号でソレノイドバルブを開き、一斉開放弁を開放します。最も一般的な方式です。

空気圧方式(ニューマチック方式)は感知ヘッド(感熱体を持つ専用ヘッド)が作動することで制御管の空気圧が下がり、一斉開放弁が開放します。電気配線が不要なため、電気設備のない場所での使用に向いています。

手動起動は制御盤または現場の手動起動操作箱のボタンを押すことで一斉開放弁を開放します。自動起動と並行して手動起動の手段が設けられています。

スプリンクラー設備との連動

泡消火設備とスプリンクラー設備を同一建物に設置する場合、感知器系統を共通化することがあります。スプリンクラーの流水検知装置(アラーム弁)が作動した際のアラームスイッチからの信号を泡消火設備の制御盤に入力する連動設計が可能です。

ただし、泡消火設備とスプリンクラー設備は対象区画・消火方式が異なるため、連動設計は施行規則の要件を満たした専門的な設計が必要です。

感知器の設置基準

泡消火設備と連動する感知器の設置は自動火災報知設備の設置基準(消防法施行令第21条・施行規則第23条)に準じます。炎感知器を使用する場合は公称監視距離・視野角・設置場所の煙・蒸気の影響を考慮した設置が必要です。

まとめ

泡消火設備の自動起動は火災感知器→制御盤→一斉開放弁の電磁弁→ポンプの順に連動します。油火災の多い施設では炎感知器が有効です。一斉開放弁の起動方式は電気式(ソレノイド)・空気圧式(感熱ヘッド)・手動の3種類があります。スプリンクラーとの連動設計も可能です。試験では「感知器が作動してからフォームヘッドから放射されるまでの流れ」を一連のシーケンスで理解しておくことが重要です。

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