消防設備の配管水圧試験。最大常用圧力の1.5倍・2分間保持の根拠と計算方法

消防設備の配管水圧試験。最大常用圧力の1.5倍・2分間保持の根拠と計算方法 資格

消防設備の配管は施工後に水圧試験(耐圧試験)を実施して漏れがないことを確認します。消防法施行規則第12条・第14条に基づき、屋内消火栓設備・スプリンクラー設備ともに最大常用圧力の1.5倍の水圧を2分間かけて漏れがないことが基準です。試験では試験圧力の計算と試験手順が出題されます。

作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。

消防設備士 第1類 問題集(確認済み問題は無料)

水圧試験の基準

項目 基準
試験圧力 最大常用圧力の1.5倍の水圧。最低でも0.2MPa以上
加圧時間 2分間以上保持する
合格基準 変形・損傷・漏れがないこと

出典:消防法施行規則第12条第1項第9号・第14条第1項(2026年10月28日に確認)

最大常用圧力とは、その配管が通常使用状態で受ける最大の圧力です。ポンプが起動したときの最高吐出圧力がこれにあたります。

試験圧力の計算例

最大常用圧力が0.8MPaの配管の場合:

試験圧力 = 0.8MPa × 1.5 = 1.2MPa

最大常用圧力が0.3MPaの場合:

試験圧力 = 0.3MPa × 1.5 = 0.45MPa。0.2MPa以上なので0.45MPaで試験します。

最大常用圧力が0.1MPaの場合:

0.1MPa × 1.5 = 0.15MPa。最低基準の0.2MPa未満になるため、試験圧力は0.2MPaになります。

水圧試験の手順

  1. 配管の接続部・弁類を確認し、排水口・空気抜きを準備する
  2. 配管に水を充満させて空気を完全に抜く
  3. 試験ポンプで圧力を徐々に上げて規定の試験圧力に達したら2分間保持する
  4. 圧力計の変化・継手・弁・溶接部などすべての箇所で漏れがないか目視確認する
  5. 試験後、排水して必要に応じて乾燥させる(乾式・予作動式の場合)

試験対象の範囲

水圧試験は施工後のすべての配管に対して実施します。ただし設備の種類によって試験方法が異なります。

設備の種類 試験方法の特記事項
湿式スプリンクラー・屋内消火栓 通常の水圧試験。配管に常時水が入っているため試験も水圧で行う
乾式スプリンクラー 2次側配管は加圧空気で試験(空気圧試験)することも可。水圧試験を行う場合は試験後に完全乾燥が必要
予作動式スプリンクラー 2次側配管は加圧空気で試験することが多い。水圧試験後の乾燥が必須

気密試験(エア試験)との違い

乾式・予作動式の2次側配管には、水の代わりに空気や窒素を使う気密試験(エア試験)を行う場合があります。気密試験の圧力基準は0.1MPa以上・24時間保持で漏れがないことです。水圧試験と気密試験の使い分けが試験に出ることがあります。

試験に出るポイント

問われる内容 答え
水圧試験の試験圧力 最大常用圧力の1.5倍(最低0.2MPa)
加圧保持時間 2分間以上
合格の条件 変形・損傷・漏れがないこと
乾式・予作動式の試験方法 気密試験(エア試験)で代替可能

まとめ

水圧試験は最大常用圧力の1.5倍(最低0.2MPa)の水圧を2分間保持して漏れがないことを確認します。試験圧力の計算は「最大常用圧力 × 1.5」で、最低0.2MPaが下限です。乾式・予作動式の2次側は空気圧で代替できます。配管の種類と接合方法は消防設備の配管の種類にまとめています。

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。

消防設備士 第1類 問題集(確認済み問題は無料)

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
資格
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました