ラック式倉庫(棚式倉庫)では棚の高さが6mを超える場合、天井ヘッドに加えて棚の中段にもスプリンクラーヘッドを設置する必要があります(消防法施行規則第13条の3)。また天井高が10mを超える建物には放水型ヘッドを使う高天井用の特殊型が適用されます。試験では設置条件の数値と通常型との違いが問われます。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
ラック式倉庫のスプリンクラー
ラック式倉庫では棚の内部は天井ヘッドから水が届きにくいため、棚の段ごとにヘッドを設ける設計が求められます。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| ラックスプリンクラーヘッドが必要になる棚の高さ | 棚の高さが6mを超えるもの |
| ヘッドの種類 | 閉鎖型スプリンクラーヘッド(小口径型) |
| 設置位置 | 各段の棚の上方(最上段を除く各段) |
| ヘッドの向き | 下向き(デフレクターが下) |
出典:消防法施行規則第13条の3(2026年10月28日に確認)
高天井型(放水型ヘッド等を用いる設備)
体育館・倉庫・劇場のホワイエなど天井高が10mを超える場所は、通常の閉鎖型ヘッドでは放水が広がる前に水が届かないため、放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備が適用されます。
| 項目 | 通常の閉鎖型 | 放水型ヘッド等を用いる設備 |
|---|---|---|
| 対象天井高 | 10m以下(一般的な建物) | 10mを超え20m以下の建物 |
| ヘッドの感熱方式 | 閉鎖型(感熱体あり) | 開放型(感熱体なし)または閉鎖型大口径 |
| 放水量 | 80L/min以上(標準型) | 160L/min以上(大型ヘッドで広範囲を防護) |
| 制御方式 | ヘッド単体が感熱して自動作動 | 感知器と連動して一斉開放弁を開く方式が多い |
出典:消防法施行規則第13条の2・第13条の4(2026年10月28日に確認)
通常のスプリンクラーとの主な違い
| 比較ポイント | 通常の閉鎖型スプリンクラー | ラック式・高天井型 |
|---|---|---|
| 設置場所 | 天井面(一般建物) | 棚の中段(ラック)または大型ヘッドを高い位置に(高天井) |
| ヘッドの防護面積 | 耐火構造:最大13.4m² | 高天井型:1個で最大30m²程度(大型ヘッドによる) |
| 水源水量の考え方 | 最大10個(または30個)同時作動で算定 | 高天井型は一斉開放が前提のため設計が異なる |
試験に出るポイント
| 問われる内容 | 答え |
|---|---|
| ラックスプリンクラーが必要な棚の高さ | 6mを超える場合 |
| ラックヘッドの向き | 下向き |
| 高天井型が適用される天井高 | 10mを超える場合 |
| 高天井型の放水量 | 160L/min以上 |
まとめ
ラック式倉庫では棚の高さが6mを超えると棚の中段にもスプリンクラーヘッドの設置が必要です(施行規則第13条の3)。天井高10mを超える建物には放水型ヘッド等を用いる設備が適用され、放水量は160L/min以上です。スプリンクラー設備の基本的な仕組みはスプリンクラー設備の作動の仕組みにまとめています。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。


コメント