屋外消火栓設備は、建物の外部に設置する消火設備です。消防法施行令第19条に基づき、耐火構造以外の建物で延べ面積5,000㎡以上(耐火構造は10,000㎡以上)に設置義務があります。屋内消火栓との大きな違いは、消防隊員が使用することを前提とした設計になっている点と、ホース接続口の口径・放水量が異なる点です。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。
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屋外消火栓の設置基準
| 建物の構造 | 設置が必要な延べ面積 |
|---|---|
| 耐火構造 | 10,000㎡以上 |
| 準耐火構造(45分・1時間) | 5,000㎡以上 |
| その他(木造等) | 3,000㎡以上 |
出典:消防法施行令第19条第1項(2026年10月28日に確認)
屋外消火栓は建物の外周に設置し、建物のどの部分(外壁面)からもホース接続口まで40m以内になるよう配置します(消防法施行令第19条第3項)。
屋外消火栓の種類(地上式・地下式)
屋外消火栓に「1号・2号」という性能区分はありません(1号・2号は屋内消火栓の区分です)。屋外消火栓は設置形態によって地上式と地下式に分かれます。
| 種類 | 特徴 | 放水量・圧力(共通) |
|---|---|---|
| 地上式屋外消火栓 | 地面上に突き出た形。操作スパナでバルブを開閉する。視認しやすく操作しやすい | 放水量:350L/min以上 放水圧力:0.25MPa以上 ホース口径:65mm 操作人数:2人以上 |
| 地下式屋外消火栓 | 地面に埋め込んでフタが付く。フタを開けてホース接続口にホースを接続する。歩行者・車両の通行を妨げない |
出典:消防法施行規則第22条(2026年10月28日に確認)
地上式・地下式いずれも放水量・放水圧力の基準は同じです。屋内の1号消火栓(130L/min以上・0.17MPa以上)よりも放水量が大きく、大型の火災に対応できます。
屋外消火栓設備の構成
| 構成部品 | 役割 |
|---|---|
| 屋外消火栓本体(地上式・地下式) | 配管から分岐してホースを接続する弁体。地上式は地面上に突き出た形、地下式は地面に埋め込みフタが付く |
| ホース格納箱 | ホース・ノズル・開閉スパナを収納する箱。屋外消火栓から5m以内に設置 |
| 加圧送水装置(ポンプ) | 水源から消火栓まで水を送る。屋内消火栓と共用する場合もある |
| 水源 | 消火に必要な水量を確保する貯水槽または上水道 |
屋内消火栓との違い
| 項目 | 屋外消火栓 | 屋内消火栓(1号) |
|---|---|---|
| 設置場所 | 建物の外周 | 建物の内部 |
| 使用者 | 消防隊(2人以上が前提) | 在館者(訓練を受けた者) |
| 放水量 | 350L/min以上 | 130L/min以上 |
| 放水圧力 | 0.25MPa以上 | 0.17MPa以上 |
| ホース口径 | 65mm | 40mm(1号)・25mm(2号) |
| 水平距離(カバー範囲) | 40m以内 | 25m以内(1号)・15m以内(2号) |
屋外消火栓は大量放水で建物外部からの消火・延焼防止が目的です。屋内消火栓は建物内部での初期消火が主な目的です。
水源の水量(屋外消火栓)
屋外消火栓の水源は次の計算式で求めます。
水源水量 = 消火栓ノズルの放水量 × 20分間
屋外消火栓が2基以上ある場合は、2基同時放水を前提として計算します(最大2基)。
- 1基の場合:350L/min × 20min = 7,000L(7m³)以上
- 2基以上の場合:350L/min × 2基 × 20min = 14,000L(14m³)以上
試験に出るポイント
| 問われる内容 | 答え |
|---|---|
| 屋外消火栓の設置義務(耐火構造) | 延べ面積10,000㎡以上 |
| 屋外消火栓の水平距離 | 40m以内(外壁面から) |
| ホース格納箱の設置距離 | 屋外消火栓から5m以内 |
| 屋外消火栓の放水量 | 350L/min以上(屋内1号の約2.7倍) |
まとめ
屋外消火栓設備は延べ面積5,000〜10,000㎡以上の建物に設置義務があり、消防法施行令第19条で規定されています。屋内消火栓より放水量が大きく(350L/min以上)、消防隊が使用することを前提とした設備です。設置場所(建物外周・水平距離40m以内)とホース格納箱の位置(5m以内)が試験頻出のポイントです。屋内消火栓との違いの詳細は屋内消火栓の種類と設置基準にまとめています。
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