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試験まであと1週間を切ったとき、何をすれば良いのかが分からなくなる人は多いです。新しい問題集に手を出すか、今まで勉強してきたことを見直すか、体調管理に集中するか。
このページでは、液化石油ガス設備士の試験1週間前から当日・技能試験の直前準備まで、やることを順番にまとめます。2026年の試験日程は、筆記が11月8日(土)、技能が11月29日(土)です(出典:KHK高圧ガス保安協会 公式案内)。
試験1週間前から3日前、記憶の定着に集中する期間です
試験1週間前は、新しいことを覚えようとしない期間です。ここで新しい問題集や参考書を始めると、今まで定着させてきた知識が揺らぎます。1週間前からやることは「今まで勉強してきたことを固める」だけです。
過去問で間違えた問題だけ再度解く
勉強の中で「正解できなかった問題」「あやふやな理解で通過した問題」には、チェックをつけていたはずです。1週間前からはその問題だけを解き直します。全問を解き直す必要はありません。
間違えた問題を再度解くとき、「なぜ間違えたか」を確認します。「計算ミス」だったのか「概念の理解が足りなかった」のかで、対処法が変わります。
- 計算ミスが多い場合:問題を解くときの書き方を見直す(単位を書く・途中経過を省略しない)
- 概念の理解が足りない場合:その項目だけ参考書に戻って確認する
記述問題の答え方を確認する
液化石油ガス設備士の学識科目には記述問題があります。計算問題と異なり、採点者に「理解している」と伝えるための書き方が重要です。
確認しておくポイントは次のとおりです。
- 単位を必ず書く(Pa・kPa・MPaなど)
- 計算の過程を省略しない
- 専門用語を正確に使う(「圧力損失」を「圧力の減り」とは書かない)
- 問いの形式に合った答えを書く(「3つ挙げよ」なら3つ書く)
自分が書いた記述問題の答えを、過去に見直していない場合は、この時期に1〜2問だけ書いてみることをおすすめします。書いてみると「正しく書けていなかった」ことに気づけます。
試験会場のアクセスを確認する
試験地(会場)はKHK(高圧ガス保安協会)の公式サイトで確認できます。試験1週間前には必ず確認してください。
確認する内容は次のとおりです。
- 会場の住所・建物名
- 最寄り駅から会場までの所要時間
- 試験開始時刻と集合時刻
- 会場での駐車場の有無(試験当日は車での来場を断られることがあります)
Googleマップで経路を確認しておくと安心です。「電車で行く場合」と「バスで行く場合」の2ルートを事前に確認しておくと、当日のトラブルにも対応できます。
試験3日前、新しいことをやめる日です
試験3日前からは、新しい問題を解くのをやめます。この段階で新しい知識を詰め込もうとしても、記憶が定着する時間がありません。むしろ、今まで覚えてきたことを「思い出しやすい状態」に整えることに集中します。
数値・公式のまとめノートを見直す
勉強の途中で、よく出る数値や公式をまとめたノートを作っていた場合は、この時期に読み返します。作っていなかった場合は、今からでも次の数値だけをまとめておくと効果があります。
試験でよく出る数値の例:
- フレキシブル管の長さ上限:1.8 m以下
- 敷地内の埋設深さ:0.3 m以上
- 道路下の埋設深さ:0.6 m以上
- ガス検知器の設置高さ:床面から0.3 m以下
- LPGの比重(気体):空気の1.5〜2.0倍(空気より重い)
- 最高使用圧力の区分:高圧1 MPa以上、中圧0.1 MPa以上1 MPa未満、低圧0.1 MPa未満
(出典:液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則・KHK規格)
体調管理を最優先にする
試験3日前から当日まで、体調管理が最も大事な仕事になります。徹夜で勉強しても、試験当日に頭が働かなければ意味がありません。
特に気をつけることは次のとおりです。
- 毎日7〜8時間の睡眠を取る
- 食事を抜かない(脳のエネルギーは食事から補給される)
- アルコールを控える(睡眠の質が下がる)
- 人混みを避ける(感染リスクを下げる)
特に睡眠は大切です。睡眠中に記憶が定着するため、「勉強して眠る」のサイクルを3日続けることが、試験直前の最も有効な勉強法といえます。
試験前日にやること3つ
前日は「準備」の日です。勉強は最小限にして、当日のコンディションを整えることに集中します。
1. 持ち物を準備する
試験当日に忘れ物をしないよう、前日に全て準備します。必要なものは次のとおりです。
- 受験票(忘れると試験を受けられない場合があります)
- 筆記用具(HBの鉛筆、消しゴム、シャープペンシル)
- 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 腕時計(会場によっては時計が見えない席があります。スマートフォンは使用不可)
- 電卓(計算問題が出る試験では使用可の場合があります。KHKの案内で確認する)
受験票は会場の地図が書いてある場合があります。当日は受験票を持っていきましょう。
2. 計算問題に使う公式を最終確認する
前日の勉強は、計算に使う公式の確認だけで十分です。新しい問題を解く必要はありません。
ハーゲン・ポアズイユの式(流量と管径の関係)、ダルシー・ワイスバッハの式(圧力損失)など、記述問題で式を書くことが求められる場合に備えて、式の形と変数の意味を確認します。
「式の意味は分かるが、正確な形が思い出せない」という場合は、前日に1度書いて確認しておくとよいです。
3. 早めに就寝する
試験は午前中から始まることが多いです。試験開始時刻から逆算して、十分な睡眠時間を確保できるよう就寝時刻を決めます。
前日の夜は「もう1問だけ」をやめることが大切です。不安があっても、前日の深夜に詰め込んだ知識は本番で使えないことが多いです。「今日の準備は終わった」と決めて就寝します。
試験当日の時間の使い方
当日は余裕を持った行動が重要です。試験会場に到着してから試験開始まで、できることとできないことを把握しておきます。
30分前には会場に着く
電車の遅延・道に迷う・会場のビルで迷子になるなどのトラブルは珍しくありません。試験開始30分前に会場に到着していることを目標にします。
会場に着いたら、自分の席を確認します。試験前は問題集や参考書を軽く見返すのも良いですが、「新しいことを覚えようとしない」という原則は当日も続きます。
問題を最初に全部見て時間配分を決める
試験が始まったら、いきなり1問目から解き始めずに全体を見渡します。全問数を確認し、難しそうな問題と解けそうな問題を分けます。
時間配分の考え方は次のとおりです。
- 解けそうな問題から先に解く(確実に点を取る)
- 記述問題には余裕を持って時間を割く(考える時間が必要)
- 残り時間が10分になったら、解いていない問題に戻る
液化石油ガス設備士の試験は、問題数が多い場合があります。1問に時間をかけすぎると後ろの問題を解く時間がなくなります。「この問題は後で」と判断する勇気も必要です。
記述問題は部分点を狙う
記述問題で完璧な答えが書けなくても、書ける部分を書くことが重要です。試験の採点では、部分的に正しい記述に対して部分点が与えられることがあります。
「よく分からないから空白にする」よりも、「〜と考える理由は〜である」と書ける部分だけでも書く方が、合格の可能性が高くなります。単位と計算過程だけでも正しければ、部分点につながります。
技能試験(11月29日)の直前準備
筆記試験を通過した方は、技能試験に進みます。2026年の技能試験は11月29日(土)です(出典:KHK公式案内)。
技能試験では、実際の配管工事に関する技能が評価されます。筆記試験のように「暗記して書く」試験ではなく、「正確に施工できるか」が問われます。
工具の確認と点検
技能試験では、自分で工具を持参する場合があります。使用できる工具の種類はKHKの案内で確認してください。
試験直前に確認しておく工具の例:
- モンキーレンチ・スパナ類
- パイプカッター(使用する場合)
- フレア加工工具(銅管を使う試験の場合)
- ガス漏れ検査用の石けん水(または検査用液)
工具に不具合がないか(刃の欠け・ネジのゆるみなど)を事前に確認します。試験当日に工具が使えないと困ります。
施工手順を頭の中で確認する
技能試験の直前には、施工の手順を頭の中でイメージします。特に次の手順は正確に覚えておきます。
- 配管の切断と加工の手順
- 継手の取り付け方(ねじ継手の場合はシールテープの巻き方)
- ガス漏れ検査の手順(石けん水をつけて気泡が出ないことを確認)
ガス漏れ検査の手順
技能試験で特に重要なのがガス漏れ検査です。配管の施工が終わったら、必ずガス漏れ検査を実施します。
検査の手順は次のとおりです。
- 施工した配管の全継手部分に石けん水(または専用の検査液)を塗布する
- ガスを通じてみる(試験では模擬ガスまたは空気を使う場合があります)
- 石けん水が泡立っていないことを目視で確認する
- 泡が出た場合は、継手をやり直して再度確認する
ガス漏れ検査は省略することが許されない工程です。どんなに急いでいても必ず実施します。
当日の注意点、これだけは忘れずに
試験当日のまとめとして、忘れやすいポイントを箇条書きにします。
- 受験票を忘れない
- 試験会場の最寄り駅まで、乗り換えを含めて時間に余裕を持って出発する
- スマートフォンはカバンにしまう(机の上に出しておくだけで不正行為とみなされることがある)
- 腕時計を持参する(スマートフォンで時間を確認してはいけない)
- 問題冊子は全体を見渡してから解き始める
- 記述問題は単位と計算過程を必ず書く
まとめ
液化石油ガス設備士の試験直前期に最も大切なことは、「新しいことをやめる」という判断です。1週間前になったら、今まで積み上げてきた知識を整理・定着させることに集中します。
前日は持ち物の準備と早めの就寝。当日は余裕を持って会場に到着し、問題全体を見渡してから解き始める。この流れを守れば、準備してきた知識を最大限に発揮できます。
技能試験まで合格できるよう、筆記試験の準備と並行して施工手順も確認しておきましょう。
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