乙4保有者が危険物甲種を目指す最短ルートは、追加で乙種を3種類取得して甲種受験資格を得ることです。乙種は2種類目以降、法令・物化が免除(性消10問のみ)となるため、追加の3種類は比較的短期間で取得できます。乙5・乙6・乙1の順に取得する方法が一般的に効率的とされています。
乙4保有者が甲種を目指すルート(最もよく使われる経路)
乙4を既に保有している場合、あと乙種を3種類取得することで甲種受験資格「乙種4種類以上」を満たせます。
- 乙4取得済み(現在地)
- 乙種1種類目追加(法令・物化免除で性消10問のみ)
- 乙種2種類目追加(同上)
- 乙種3種類目追加(同上)→ 甲種受験資格獲得
- 甲種受験・合格
乙種の科目免除制度(追加取得がしやすい理由)
乙種は1種類以上の免状を保有している場合、2種類目以降の試験で法令(15問)と物理化学(10問)が免除されます(消防法施行規則第52条)。性消(10問)だけで受験できるため、追加取得の負担が大幅に下がります。
| 状態 | 受験科目 | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 乙種1種類目(免除なし) | 法令+物化+性消 | 35問 | 2時間 |
| 乙種2種類目以降(免除あり) | 性消のみ | 10問 | 35分 |
出典:消防法施行規則第52条
性消10問のみで受験できる場合、必要な勉強時間は20〜30時間程度です。3種類の追加取得であっても、合計60〜90時間程度で甲種受験資格を得られる計算になります。
追加取得する乙種の組み合わせ
乙4保有者がどの3種類を追加取得するかは、甲種の性消20問の対策効率にも影響します。甲種で出題される全類(第1〜6類)のうち、第4類は乙4で学習済みのため、残りの第1・2・3・5・6類が性消の対象となります。
組み合わせパターンA:甲種受験を見据えて効率的に取得
- 乙3(第3類:自然発火・禁水性)→甲種の性消でも出題される重要類
- 乙5(第5類:自己反応性)→性消で必須の類
- 乙6(第6類:酸化性液体)→品名数が少なく比較的短期間で学習可能
この3種類(乙3・乙5・乙6)を取得した段階で第3・5・6類の知識が身に付き、甲種の性消で第1・2類を追加学習するだけで済むため、甲種対策との相乗効果があります。
組み合わせパターンB:比較的難易度が低い類から取得
- 乙6(第6類:酸化性液体)→品名数が最も少ない類の一つ
- 乙2(第2類:可燃性固体)→品名数は中程度
- 乙1(第1類:酸化性固体)→品名数が多めだが基礎がわかれば対応可能
組み合わせパターンC:コンプリートを目指す
- 乙1〜乙6をすべて取得して、甲種受験後に全類コンプリート
- 甲種受験資格を得た後も残りの乙種を取得してコレクションする場合
乙種の試験スケジュールと申込み方法
乙種の試験は各都道府県の消防試験研究センター支部が実施しています。都道府県によって試験回数が異なりますが、一般的に年4〜12回程度(乙4は特に回数が多い)実施されています。
申込み方法は消防試験研究センター公式サイト(https://www.shoubo-shiken.or.jp/)から行います。CBT(コンピュータ試験)が選べる場合は、テストセンターで好きな日時に受験できるため、スケジュールを組みやすくなります。
甲種受験資格獲得までの期間の目安
| フェーズ | 期間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 乙種2種類目取得 | 1〜2ヶ月 | 性消10問のみの学習(20〜30時間) |
| 乙種3種類目取得 | 1〜2ヶ月 | 同上 |
| 乙種4種類目取得 | 1〜2ヶ月 | 同上。甲種受験資格獲得 |
| 甲種の勉強 | 3〜6ヶ月 | 法令(復習)・物化(計算追加)・性消(残りの類) |
| 甲種受験・合格 | — | 合格率34〜38% |
乙4保有者が乙種3種類を追加取得して甲種合格まで、順調に進めば1〜1.5年の期間が目安です。
学歴・実務ルートとの比較
乙種ルートと比較して、学歴ルートや実務ルートの特徴を確認しておきます。
- 学歴ルート(化学15単位):大学等で化学を学んだ方向き。すぐに甲種を受験できる。ただし成績証明書の準備が必要
- 実務ルート(2年以上):現場での実務経験が必要で時間がかかる。乙種または丙種免状が前提
- 乙種ルート(4種類以上):誰でも取り組める。追加の乙種取得が甲種の下勉強にもなる
この記事について
掲載情報は消防法施行規則第52条・消防試験研究センター受験案内に基づいています。試験日程・申込み方法は消防試験研究センター(https://www.shoubo-shiken.or.jp/)で確認してください。
作成:fufumumu_design 最終更新:2026年11月

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