職業性疾病の種類まとめ|じん肺・熱中症・潜水病・振動障害・鉛中毒の原因と症状

第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
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職業性疾病とは、特定の職業・作業に従事することで生じる疾病の総称です。第一種衛生管理者試験では、じん肺・熱中症・潜水病・振動障害・職業性皮膚疾患・VDT作業関連疾患など、代表的な職業性疾病の原因物質・症状・予防措置が出題されます。

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主な職業性疾病の一覧

疾病名 主な原因・業種 特徴的な症状・所見
じん肺 粉じん(石英・石綿・溶接ヒューム等) 肺線維化・不可逆性・合併症(肺結核・肺がん)
石綿肺・中皮腫 石綿(アスベスト) 潜伏期20〜40年・悪性胸膜中皮腫は予後不良
熱中症 高温・多湿・熱輻射 熱射病(最重症)・熱けいれん・熱疲労
潜水病(減圧症) 高圧下での窒素ガス溶解 ベンズ(関節痛・皮膚症状)・潜水後の急浮上で発症
騒音性難聴 85dB以上の強烈な騒音 4,000Hz付近のC5-dip・不可逆性
振動障害 チェーンソー・削岩機等 レイノー現象(白ろう病)・末梢神経障害
鉛中毒 鉛業務(はんだ・塗装等) 貧血・腹部疝痛・末梢神経障害・基底核障害
有機溶剤中毒 塗装・印刷・クリーニング等 中枢神経障害(頭痛・めまい)・肝臓・腎臓障害

熱中症の種類と重症度

熱中症は重症度によって分類されます。試験では各病型の症状と対応が問われます。

病型 症状 特徴
熱けいれん 下肢・腹部の有痛性筋肉けいれん 大量発汗後の塩分不足が原因
熱疲労(熱疲弊) 倦怠感・頭痛・めまい・冷汗 脱水・循環不全。意識は正常
熱射病 体温40℃以上・意識障害・発汗停止 最重症。死亡率高い。直ちに冷却と搬送が必要

潜水病(減圧症)

高圧環境(潜水・ケーソン作業)では、血液・組織に窒素ガスが溶け込みます。急激な減圧(急浮上)によって溶け込んだガスが気泡化し、さまざまな症状を引き起こします。

  • I型(ベンズ):関節痛・皮膚症状(かゆみ・斑点)
  • II型(重症):神経症状(麻痺・視力障害)・呼吸障害
  • 治療:高圧酸素療法(再圧治療)

VDT作業関連疾患

VDT(Visual Display Terminal)作業に伴う健康障害は、情報機器作業(VDT作業)ガイドラインで管理されています。

  • 眼精疲労・ドライアイ(最多)
  • 頸肩腕障害・腰痛(長時間の不良姿勢)
  • 精神的疲労・ストレス(在宅勤務での孤立等)

試験での出題ポイント

  • 熱射病(熱中症最重症):体温40℃超・意識障害・発汗停止
  • 潜水病は「急浮上」による窒素気泡化→治療は「高圧酸素療法」
  • じん肺は「不可逆性」・石綿は「潜伏期20〜40年」・中皮腫は石綿特有の悪性腫瘍
  • 鉛中毒の特徴:「腹部疝痛」「鉛筆縁」(歯肉の鉛線)・「貧血」

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出典:
・厚生労働省「労働衛生のしおり」(中央労働災害防止協会)
・じん肺法 第2条・第3条
・熱中症予防対策ガイドライン(厚生労働省)
・情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(令和元年)

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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