第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)
第一種衛生管理者の有害業務法令は、有機則・特化則・鉛則・石綿則・粉じん則・酸欠則の6規則が出題の中心です。これらの規則は「健診頻度・測定頻度・記録保存期間・作業主任者の選任要件」の4点を横断的に比較することで、効率よく覚えられます。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 第一種衛生管理者 過去問アプリ
6規則の横断比較表
| 規則 | 特殊健診頻度 | 作業環境測定 | 健診記録保存 | 測定記録保存 |
|---|---|---|---|---|
| 有機則(有機溶剤) | 6か月以内に1回 | 6か月以内に1回 | 5年間 | 3年間 |
| 特化則(特定化学物質・全類) | 6か月以内に1回 | 6か月以内に1回 | 5年間(特別管理物質は30年) | 3年間(特別管理物質は30年) |
| 鉛則(鉛業務) | 6か月以内に1回 | 1年以内に1回 | 5年間 | 3年間 |
| 石綿則(石綿取扱業務) | 6か月以内に1回 | 6か月以内に1回 | 40年間 | 40年間 |
| 粉じん則(粉じん作業) | 3年以内に1回(じん肺健診) | 6か月以内に1回 | 7年間(じん肺は証明書付き永年) | 7年間 |
| 電離則(放射線) | 6か月以内に1回 | 1か月以内に1回 | 30年間 | 5年間 |
覚え方のコツ1:記録保存期間を「例外3つ」で覚える
多くの規則では健診記録保存は5年間・測定記録保存は3年間が基本です。例外として以下を覚えるだけで混乱しません。
- 石綿は「40年・40年」:健診も測定も40年(中皮腫の潜伏期間が20〜40年のため)
- 電離則(放射線)の健診は「30年」:晩発障害(白血病等)の発現に備えた長期保存
- 特化則の特別管理物質は「30年・30年」:ベンジジン・β-ナフチルアミン等の発がん性物質
覚え方のコツ2:測定頻度の違いで差別化する
特殊健診は全規則で「6か月以内に1回」が基本ですが(粉じん則を除く)、作業環境測定の頻度は規則によって異なります。
- 電離則(放射線)だけ「1か月以内」:他の規則より短い(放射線の即時性リスク)
- 鉛則だけ「1年以内」:他の化学物質規則(6か月)より長い
- それ以外(有機則・特化則・石綿則・粉じん則)は「6か月以内」
作業主任者の選任義務の比較
| 規則 | 作業主任者の名称 | 資格 |
|---|---|---|
| 有機則 | 有機溶剤作業主任者 | 技能講習 |
| 特化則 | 特定化学物質作業主任者 | 技能講習 |
| 鉛則 | 鉛作業主任者 | 技能講習 |
| 石綿則 | 石綿作業主任者 | 技能講習 |
| 粉じん則 | 作業主任者の選任は不要(注意) | — |
| 酸欠則 | 酸素欠乏危険作業主任者 | 技能講習 |
粉じん作業には作業主任者の選任義務がない(酸素欠乏危険作業には必要)という点は試験でよく問われます。
特化則の「類」の覚え方
特定化学物質は第1類・第2類・第3類に分類されます。試験では第1・2類を分けて問う問題が出ます。
- 第1類:ベンジジン・β-ナフチルアミン等。製造に許可が必要。最も厳格な管理
- 第2類:多くの有害化学物質(クロム酸・シアン化合物等)。製造に許可不要
- 第3類:アンモニア・塩酸等。濃度が高い場合に適用
試験直前の数字の整理
数字を「グループ」に分けると記憶の干渉を防げます。
- 保存40年グループ:石綿(健診・測定とも)
- 保存30年グループ:電離則健診・特化則特別管理物質(健診・測定とも)
- 保存5年グループ:有機則・特化則(一般)・鉛則・電離則測定の健診記録
- 保存3年グループ:有機則・特化則・鉛則の測定記録
- 測定1か月ごとグループ:電離則のみ
- 測定1年ごとグループ:鉛則のみ
- 測定6か月ごとグループ:有機則・特化則・石綿則・粉じん則
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 第一種衛生管理者 過去問アプリ
出典:
・有機溶剤中毒予防規則(有機則)
・特定化学物質障害予防規則(特化則)
・鉛中毒予防規則(鉛則)
・石綿障害予防規則(石綿則)
・粉じん障害防止規則(粉じん則)
・電離放射線障害防止規則(電離則)
最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

コメント