消防設備のポンプは火災時に自動起動しなければなりません。その信号を発するのが圧力スイッチ(PS)です。配管内の圧力低下を検知し、ポンプ制御盤へ起動信号を送る仕組みで、屋内消火栓・スプリンクラー設備の両方に設置されます。試験では設定圧力の考え方・アラーム弁との連動・遅延装置(リターディングチェンバー)の役割が問われます。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/この記事は試験学習向けの解説記事です。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
圧力スイッチの設置位置と役割
| 設備 | 圧力スイッチの設置位置 | 役割 |
|---|---|---|
| 屋内消火栓設備 | ポンプの吐出側配管 | ホース接続・放水で配管圧力が低下したときにポンプ制御盤へ起動信号を発する |
| スプリンクラー設備(湿式) | アラーム弁の2次側(リターディングチェンバーの後) | ヘッド作動→アラーム弁開放→圧力低下を検知してポンプ起動信号を発する |
圧力スイッチの動作原理
配管内は常時加圧状態(0.2〜1.0MPa 程度)に維持されています。火災時にスプリンクラーヘッドが作動すると配管の圧力が急低下し、圧力スイッチが設定圧力(起動圧力)を下回ったことを検知してポンプ制御盤に電気信号を送ります。制御盤はその信号を受けてポンプモーターを起動します。
リターディングチェンバー(遅延装置)
スプリンクラー設備の圧力スイッチにはリターディングチェンバー(遅延装置)が組み合わされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設置目的 | 水撃(ウォーターハンマー)や水道圧の一時的な変動によるアラーム弁の誤開放→圧力スイッチの誤作動を防ぐ |
| 仕組み | アラーム弁が開いた直後の水が一旦リターディングチェンバーに溜まり、小さい絞り孔から排水される。持続的な流れ(ヘッドが実際に作動)でなければ圧力スイッチに水が到達しない |
| 遅延時間の目安 | 5〜20秒程度(設定による) |
圧力スイッチとポンプ起動の流れ(湿式SP)
| 順序 | 状態 |
|---|---|
| ① | 火災でヘッドが作動 → 配管の圧力が低下 |
| ② | アラーム弁(湿式流水検知装置)が開放される |
| ③ | リターディングチェンバーを通過した水が圧力スイッチへ到達 |
| ④ | 圧力スイッチが起動信号を発信 → ポンプ制御盤でポンプ起動 |
| ⑤ | 同時にアラームベル(水力式)が鳴動・表示灯が点灯 |
試験に出るポイント
| 問われる内容 | 答え |
|---|---|
| 圧力スイッチの役割 | 配管圧力の低下を検知してポンプ起動信号を発する |
| リターディングチェンバーの目的 | 水撃・圧力変動による圧力スイッチの誤作動(誤鳴動)を防ぐ |
| 湿式SPのポンプ起動の信号源 | 圧力スイッチ(配管圧力低下) |
| 圧力スイッチの設置位置(湿式SP) | アラーム弁の2次側・リターディングチェンバーの後 |
まとめ
圧力スイッチは配管内の圧力低下を検知してポンプを自動起動させる装置です。スプリンクラー設備ではリターディングチェンバー(遅延装置)を通じて誤作動を防いでいます。アラーム弁の構造全体はアラーム弁(湿式流水検知装置)の構造と部品の役割にまとめています。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。


コメント