すぐにご利用されたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 訪問入浴介護の法定研修キット(高齢者の身体特性・入浴可否判断テーマ収録)
糖尿病のある利用者は、皮膚の感染リスクの高さ・末梢神経障害による温度感覚の低下・低血糖の発生リスクなど、入浴介助で特別な注意が必要な状態を合わせ持っています。特に足の観察(フットケア)は糖尿病性足病変の早期発見に重要で、訪問入浴介護の場で果たせる役割は大きいです〔⚠️糖尿病の管理・処置は医師・担当看護師の指示を優先する〕。
糖尿病利用者の入浴時リスクと対応
| リスク | 入浴時の対応 |
|---|---|
| 低血糖(インスリン・血糖降下薬服用者) | 入浴前に血糖値・前回食事の時間を確認する。冷や汗・震え・意識混濁は低血糖のサインのため直ちに入浴を中止し主治医・家族に連絡する。入浴は低血糖を誘発しやすい〔⚠️血糖値の確認は看護職員が担当する〕 |
| 末梢神経障害(温度感覚の低下) | 足・下腿の温度感覚が低下しているため、利用者が「熱くない」と言っても熱傷になっている場合がある。湯温計で必ず確認する |
| 皮膚感染リスクの上昇 | 糖尿病があると皮膚の免疫機能が低下し、小さな傷・水疱から感染が広がりやすい。洗体は優しく行い、傷・発赤を発見したら報告する |
| 血圧変動 | 糖尿病性自律神経障害がある場合、起立性低血圧が起きやすい。入浴後の立ち上がり・移乗時は特に注意する |
入浴時のフットケア観察ポイント
| 観察部位 | 確認のポイント |
|---|---|
| 足指の間 | 白くふやけていないか(浸軟)。傷・びらん・発赤の有無を確認する |
| 足底・踵 | タコ(胼胝)・魚の目(鶏眼)・皮膚の亀裂の有無を確認する。亀裂から感染が起きるリスクがある |
| 爪の状態 | 巻き爪・爪の変色・肥厚の有無を確認する。爪のケアが必要な場合は担当ケアマネジャーに相談する |
| 皮膚の色・温度 | 足が青紫色・冷たい場合は末梢循環不全のサインの可能性がある。左右差も確認する |
フットケアの基本手順
入浴中の洗体で、足指の間・足底・踵を石けんで丁寧に洗います。入浴後は水分をよく拭き取り(足指の間も含む)、乾燥が強い場合は保湿剤の使用を家族・担当者と相談します。爪切り・タコ削りは医療行為に準じる部分があるため、看護職員の判断・指示のもとで対応します。服薬と入浴の関係については「訪問入浴介護の服薬と入浴の影響」もご覧ください。
研修の義務全体については「訪問入浴介護の法定研修、何が義務で年何回か。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。
すぐにご利用されたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 訪問入浴介護の法定研修キット(高齢者の身体特性・入浴可否判断テーマ収録)
出典:日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン」・日本フットケア・足病医学会「フットケア基準」に基づく一般的な知見。糖尿病患者への対応は必ず主治医・担当看護師の指示のもとで行ってください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

コメント