泡消火設備の混合装置(プロポーショナー)には、ライン式・プレッシャー式・ポンプ式の3種類があります。乙2の構造機能整備9問で頻出で、それぞれのタンクの種類(開放タンク・密閉タンク)と薬剤の供給方法が識別のポイントです。
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▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集
プロポーショナーは水と泡消火薬剤を混合する装置
泡消火設備では、水と泡消火薬剤を一定の濃度で混合してから放射します。この混合を行う装置がプロポーショナー(混合器)です。混合の方式によってライン式・プレッシャー式・ポンプ式の3種類に分かれます。
混合比率は使用する泡消火薬剤の種類によって異なります(例:たん白泡消火薬剤は3%または6%)。プロポーショナーの役割は、この混合比率を一定に保ちながら水と薬剤を混ぜることです。
3種類のプロポーショナーの比較
| 種類 | 薬剤タンクの種類 | 薬剤の供給方法 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ライン式(ベンチュリー管式) | 大気圧開放タンク | ベンチュリー効果で水流に薬剤を吸い込む | 構造がシンプル。ベンチュリー管を使うため耐圧設備が不要 |
| プレッシャー式 | 密閉加圧タンク | タンク内の圧力で薬剤を圧送する | 圧力がかかるため耐圧容器が必要。大容量向き |
| ポンプ式 | 大気圧開放タンク | 専用ポンプでポンプの吸水側に薬剤を注入する | ポンプを使うため流量調整が細かくできる |
ライン式(ベンチュリー管式)の仕組み
ライン式は、配管の途中にベンチュリー管(管の絞り部)を設けて、流速を上げることで圧力を下げるベンチュリー効果を利用します。絞り部で発生した負圧に引き込まれる形で、大気圧開放タンクから薬剤が自然に吸い込まれます。
ポンプや圧力タンクを使わずに薬剤を供給できるため構造がシンプルです。大気圧開放タンクを使うため、タンクに耐圧性能は不要です。ライン式かどうかを識別するポイントは「ベンチュリー管」と「大気圧開放タンク」の2つです。
プレッシャー式の仕組み
プレッシャー式は、密閉加圧タンクに薬剤を入れ、タンク内を加圧することで薬剤を配管に圧送します。水と薬剤の圧力を調整することで一定の混合比率を保ちます。
密閉タンクを使うため、タンクに耐圧性能が求められます。大容量の薬剤を一定圧で供給できるため、大型施設(飛行機格納庫・大型駐車場)に適しています。識別ポイントは「密閉加圧タンク」です。
ポンプ式の仕組み
ポンプ式は、専用の薬剤供給ポンプがポンプの吸水側(主ポンプの手前)に薬剤を注入します。注入量を調整することで混合比率をコントロールします。大気圧開放タンクを使うため、タンクに耐圧性能は不要です。
ポンプを使って流量を精密に調整できるため、混合比率のコントロール精度が高いです。識別ポイントは「大気圧開放タンク+専用ポンプ(ライン式との違い)」です。ライン式と同じく大気圧開放タンクを使いますが、ベンチュリー管ではなくポンプで薬剤を供給する点が異なります。
試験での出題パターン
構造機能整備(9問)での頻出パターンは「3種類の特徴を選べ」「密閉タンクを使う種類はどれか(プレッシャー式)」「大気圧開放タンクを使う種類をすべて選べ(ライン式とポンプ式)」です。
鑑別(実技・5問)では、プロポーショナーの写真・図を見て「種類を答えよ」「タンクの種類を答えよ」という形式が出ます。外観と種類名を一致させて覚えることが必要です。
まとめ
プロポーショナー3種類の識別ポイントをまとめます。ライン式はベンチュリー管+大気圧開放タンク、プレッシャー式は密閉加圧タンク、ポンプ式は専用ポンプ+大気圧開放タンクです。密閉タンクを使うのはプレッシャー式だけで、残り2種類は大気圧開放タンクを使います。この区別が試験の頻出ポイントです。
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