乙7(消防設備士乙種第7類)の試験では「電気に関する基礎知識」が10問出題されます。電気の知識がゼロの状態から受験する場合、まずオームの法則・電流・電圧の基本概念を押さえることが出発点です。この記事では、乙7を受ける前に知っておくべき電気の基礎知識をまとめます。
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▶ 消防設備士 乙種第7類 問題集
電流・電圧・抵抗の関係(オームの法則)
電気の最も基本的な法則がオームの法則です。
V(電圧:単位V=ボルト)= I(電流:単位A=アンペア)× R(抵抗:単位Ω=オーム)
V・I・Rのうち2つが分かれば残り1つを求められます。
| 求めたいもの | 計算式 |
|---|---|
| 電流 I | I = V ÷ R |
| 電圧 V | V = I × R |
| 抵抗 R | R = V ÷ I |
例:100V・20Ωの場合 → I = 100 ÷ 20 = 5A
直列接続と並列接続の合成抵抗
複数の抵抗が接続された回路では、合成抵抗(全体の抵抗値)を求める計算が必要です。
直列接続:R合成 = R1 + R2 + …
例:3Ωと5Ωが直列 → 3 + 5 = 8Ω
並列接続:1/R合成 = 1/R1 + 1/R2 + …
例:4Ωと6Ωが並列 → 1/R合成 = 1/4 + 1/6 = 3/12 + 2/12 = 5/12 → R合成 = 12/5 = 2.4Ω
交流と直流の違い
電気には「直流(DC)」と「交流(AC)」の2種類があります。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 直流(DC) | 一定方向に流れる電流 | 電池・携帯機器の電源 |
| 交流(AC) | 周期的に向きと大きさが変化する電流 | 家庭のコンセント(50Hz or 60Hz) |
漏電火災警報器の変流器が検知する建物の引込電路は交流です。日本の商用電源は東日本50Hz・西日本60Hzです。
インピーダンスとは何か
交流回路では抵抗だけでなく「コイル(インダクタンス)」と「コンデンサ(キャパシタンス)」も電流の流れを妨げます。この妨げをリアクタンスといい、抵抗とリアクタンスを合わせた概念がインピーダンス(Z)です。
コイルのリアクタンス:XL = 2πfL(f:周波数、L:インダクタンス)
コンデンサのリアクタンス:XC = 1/(2πfC)(C:静電容量)
RとXLが直列の場合のインピーダンス:Z = √(R² + XL²)
例:R = 3Ω、XL = 4Ωのとき → Z = √(3² + 4²) = √25 = 5Ω(3-4-5の直角三角形)
電磁誘導と変流器の原理
電磁誘導とは「磁束の変化が起電力(電圧)を生じさせる現象」です。この原理を利用したのが変流器(CT)です。
変流器のコア(鉄心)に電線を通すと、電線の電流が作る磁束がコアの中を通ります。電路に往路・復路を通したとき、正常ならば磁束が打ち消し合います(合計ゼロ)。漏電が発生すると往路と復路の電流に差が生じ、磁束の打ち消しが不完全になります。この残余の磁束の変化が変流器の2次コイルに起電力を生み出し、受信機への信号になります。
絶縁抵抗とは何か
電路の漏電状態を確認するために「絶縁抵抗」を測定します。絶縁抵抗とは、電線の被覆(絶縁体)と大地(または他の電線)の間の電気抵抗値です。値が高いほど絶縁が良好です。
乙7の設備では電路と大地間の絶縁抵抗が5MΩ以上(直流250Vで測定・規格省令で確認)であることが求められます。絶縁抵抗計(メガー)で測定します。
まとめ
乙7の電気基礎で重要な知識は「オームの法則(V=IR)」「直列・並列の合成抵抗」「交流と直流の違い(商用電源は交流)」「インピーダンスの計算(Z=√(R²+XL²))」「電磁誘導の原理(変流器のコア)」「絶縁抵抗の概念(5MΩ以上)」の6分野です。第二種電気工事士の教材を参照すると、これらの内容を体系的に学べます。計算が苦手な場合は知識問題を確実に取って足切り(4問)を回避する戦略が有効です。
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