消防設備士 乙7と乙6、どちらを先に取るか。両方取る計画がある場合の順番の考え方

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消防設備士の乙種を取りたいとき、乙6(消火器)と乙7(漏電火災警報器)のどちらを先に受けるかで迷う方は多くいます。難易度・科目免除・求人・試験の頻度など、それぞれの観点から比較します。自分の状況に合わせた順番を選ぶ参考にしてください。

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▶ 消防設備士 乙種第7類 問題集

合格率は乙7が高い。乙6が約40%に対して乙7は約60〜65%

消防試験研究センターが公表している実績値によると、乙種第6類の合格率は約40%前後、乙種第7類は60〜65%台(令和7年度:64.7%)で推移しています(年度によって数値は変動します)。合格率だけを見ると乙7の方が取りやすい試験です。

ただし合格率は受験者全体の数字であり、乙7は電気工事士の免状を持つ受験者(電気基礎5問が免除される層)が多い点も影響しています。電工なしで受験する場合、電気基礎の対策が必要になるため、体感の難易度は近くなります。

電気工事士を持っているなら乙7が有利

第1種・第2種電気工事士の免状を持っている場合、乙7の電気基礎(5問)が全問免除されます(消防法施行規則第44条第2号)。乙6の電気基礎は「機械に関する基礎的知識」であり、電工では免除できません。

電工を持っている方が「最初の1枚の消防設備士免状を取る」目的であれば、乙7から始めることに合理性があります。免除によって学習範囲が絞られ、試験の準備がしやすくなります。

乙6を先に取ると、乙7受験時に法令共通が免除される

消防設備士の免状(他の類)を取得済みの場合、次の類の受験で「法令(共通部分)」6問が免除されます。乙6の免状を持っていれば乙7受験時に法令共通が免除され、乙7の免状を持っていれば乙6受験時に法令共通が免除されます。

どちらを先に取っても、もう片方を受験するときに法令共通6問の免除が受けられます。したがって「先に取った方が損」という状況にはなりません。

乙7先が有利なケース

次の条件に当てはまる場合、乙7から先に受けることが有利になりやすいです。

  • 電気工事士(第1種または第2種)の免状を持っている
  • 消防設備士の資格が初めてで、1枚目の免状をできるだけ早く取りたい
  • 電気設備に関わる職種で、漏電火災警報器の点検を将来的に行う予定がある

電工を持つ方が乙7を先に取ると「電気基礎5問免除で合格しやすい」「乙7の免状でその後の類の法令共通が免除される」という2つのメリットが同時に得られます。

乙6先が有利なケース

次の条件の方は、乙6から先に受ける方が実務面でメリットが出やすいです。

  • 消防設備の点検・整備の仕事に就いており、消火器の点検ができる資格を早く必要としている
  • 電気工事士を持っていない(乙7の電気基礎の対策が必要になる)
  • ビル管理・防火管理の業務を中心に考えており、消火器の知識を優先したい

消火器は最も設置台数が多い消防設備です。ビル・施設・店舗のほぼすべてに設置されているため、乙6の需要は他の類と比べて特に高い水準にあります。実務で消防設備の点検に関わる仕事をする場合、乙6の免状が求められることが多いです。

試験の開催頻度は地域によって異なる

消防試験研究センターでは各都道府県で試験を実施しており、乙6と乙7はどちらも年複数回の試験が行われています。ただし都道府県によって試験日程の回数が異なります。受験を計画するときは、受験する地域のセンターで試験日程を確認してください。

「すぐ受けられる試験日程があるのはどちらか」という観点も順番の判断に入れておくとよいです。試験日程は受験する都道府県のセンターで公表されているため、受験を決めたタイミングで確認してください。

勉強の内容の重なりは少ない。並行受験も選択肢になる

乙6と乙7は、試験の内容が大きく重なりません。乙6は消火器の構造・薬剤・規格が中心で、乙7は漏電火災警報器の構造・電気基礎・規格が中心です。法令共通(施行令・施行規則の共通部分)は重なりますが、類別法令・構造機能・規格はそれぞれ独立した内容です。

同一試験日に乙6と乙7を両方受験することはできませんが、近い時期に連続して受けることは可能です。片方に合格してから次を受ける段階的な受験でも、両方取得すれば後の類の受験時に法令共通が免除されます。

乙7と乙6の比較まとめ

比較項目 乙7(漏電火災警報器) 乙6(消火器)
合格率の目安 60〜65%台(R7:64.7%) 約40%(やや低め)
電工での科目免除 電気基礎5問が全免除 対象外(機械系のため不可)
実務での設置台数 対象建物に限定 ほぼ全施設に設置
電工なしの難しさ 電気基礎の学習が必要 機械系の知識が必要
1枚目として取る優先度 電工あり→高い 電工なし・実務重視→高い

どちらを先に取るかは「電工を持っているか」「仕事で先に必要なのはどちらか」という2点で判断すると迷いにくくなります。電工を持っている方には乙7先、実務で消防設備点検から入る方には乙6先が選ばれやすい傾向です。

乙6の試験内容・合格率・勉強法については、消防設備士 乙種第6類(消火器)の試験ガイドで詳しくまとめています。

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▶ 消防設備士 乙種第7類 問題集

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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