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液化石油ガス設備士の試験は、筆記と技能(実技)の2段階になっています。
筆記は知識を問う試験です。技能はまったく違います。実際に配管を手で接続する試験です。いくら筆記の点数が高くても、技能で不合格になれば液化石油ガス設備士の資格は取れません。
筆記の勉強だけして技能の準備が遅れる人が毎年います。この記事では、技能試験で何をするのか、どう採点されるのか、どう準備すればよいかを整理します。
技能試験は実際に配管作業をする試験
技能試験(実技)では、実際に液化石油ガス用の配管を組み立てる作業を行います。工具を使って、配管の接続・固定などの作業を時間内に完成させます。
合否は試験の採点官が現場で判定します。KHK公式の試験概要に記載されているとおり、実際に手を動かして作業する試験です。
筆記試験では選択肢を選べば正解できますが、技能試験では手順・精度・安全確認の一つひとつが評価の対象になります。
技能試験の日程と位置づけ
令和8年度の試験日程は、筆記が11月8日、技能が11月29日です(KHK公表)。筆記試験に合格した人だけが技能試験に進めます。
筆記と技能の間は約3週間しかありません。筆記の合格発表から技能試験まで、じっくり準備する時間は多くありません。
このため、技能の練習は筆記試験の勉強と並行して進めることを強くお勧めします。「筆記が受かってから技能を考えよう」では、準備期間が足りなくなります。
「手先の器用さ」より「手順の正確さ」が大事
技能試験と聞くと「自分は手先が不器用だから不利では」と感じる人がいます。しかし、配管の接続作業は「生まれつきの器用さ」より「正しい手順を繰り返し練習した回数」のほうが結果に影響します。
試験で問われるのは、決まった手順を正確に再現できるかどうかです。安全確認の手順を飛ばさない、接続の順番を間違えない、規定の締め付けトルクを守る、といった要素が評価されます。
これは練習によって身につく技術です。「器用な人だけが受かる試験」ではありません。
採点基準の考え方
KHKが公表している技能試験の採点については、合否判定の具体的な採点表は非公開ですが、試験概要から読み取れることがあります。
一般的に、実技系の資格試験での採点では、安全確認の手順・接続の完成度・制限時間内の完了などが評価対象になります。試験本番で採点官は、受験者の作業を近くで観察して評価します。
作業の「見た目のきれいさ」よりも、手順を正しく踏んでいるかが基準になることが多いです。作業中に独り言を言ったり、手順を口で確認しながら進める受験者もいますが、それ自体は減点対象ではありません。
技能試験の準備方法
技能試験の練習は、実際に配管工具を使った作業経験があるかどうかで、必要な練習量が変わります。
すでに現場でLPガスの配管作業をしている人は、試験の手順との違いを確認することが中心になります。現場の流儀と試験の手順が異なる場合があるため、試験の手順書に合わせて確認しておく必要があります。
配管作業の経験がない人は、工具の使い方から練習を始める必要があります。KHKが技能試験向けの資料を提供していることがありますので、公式サイトで最新情報を確認してください。
練習環境が整っていない場合は、LPガス関連の会社や団体が主催する講習会を活用する方法もあります。ただし、液化石油ガス設備士の講習は試験の科目免除には結びつきません。あくまで技術習得の場として活用するものです。
試験当日の流れ(一般的な流れとして)
技能試験の当日の流れについては、試験会場の案内に従います。一般的な実技試験と同様に、作業に必要な工具や材料は会場で用意されることがほとんどです。
試験前に工具の確認時間が設けられることがあります。その時間に工具の状態と配置を確認しておくと、作業開始後に慌てずに済みます。
作業中は採点官が近くで観察しています。緊張するのは自然ですが、練習した手順を一つずつ確実にこなすことに集中してください。周りの受験者のペースに引きずられないことが大切です。
筆記試験の勉強と技能練習の両立
実際の勉強計画として、筆記試験の3〜4ヶ月前から対策を始める場合、最初の2ヶ月は筆記中心でよいです。残り1〜2ヶ月になったら、週に1〜2回は技能の練習も組み込むことをお勧めします。
技能の練習は「短時間でも毎日やる」より「週に2〜3回、集中してやる」ほうが手順の定着に向いています。体で覚える作業は、ある程度まとまった練習時間が必要です。
筆記の勉強と技能の練習は、内容が重なる部分もあります。たとえば保安管理技術で学ぶ接続方法の知識は、技能試験の手順理解にもつながります。筆記の勉強が技能の準備にもなるという考え方で進めると、効率がよいです。
技能試験に落ちた場合
筆記試験に合格して技能試験に不合格だった場合、翌年度に技能試験から再受験する形になります。筆記試験を再度受ける必要があるかどうかは、KHKの最新の試験要領で確認してください。
技能試験は年1回の実施のため、不合格の場合は1年待つことになります。技能試験に落ちた場合の対処については、技能試験に落ちた場合の準備の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
液化石油ガス設備士の技能試験について、重要な点をまとめます。
技能試験は実際に配管作業を行う試験で、筆記とはまったく異なる準備が必要です。筆記と技能の間は約3週間しかないため、技能の練習は筆記の勉強と並行して始めることを強くお勧めします。
評価されるのは「器用さ」ではなく「正しい手順を正確に再現できるか」です。練習を積み重ねることで誰でも対応できる試験です。
試験当日は練習した手順を一つずつ確実にこなすことに集中してください。
試験の全体像については、液化石油ガス設備士の試験ガイドもあわせてご覧ください。
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