統計検定 データサイエンス基礎(DS基礎)は、一般財団法人統計質保証推進協会が実施する、CBT方式の検定試験です。本番でExcelを使いながら統計の計算問題を解くという、他の資格試験にはない形式が特徴です。この記事では、出題範囲・合格率・受験料・試験の構成を、公式情報をもとにまとめます。
統計検定DS基礎の基本情報は、こうなっています
まず、試験の基本的な概要を一覧で確認します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 統計検定 データサイエンス基礎 |
| 実施団体 | 一般財団法人統計質保証推進協会(日本統計学会公式認定) |
| 試験方式 | CBT方式(テストセンターでのパソコン受験)・Excel使用可 |
| 開始年 | 2021年(新設) |
| 受験資格 | なし |
| 受験料(一般) | 5,000円(税込) |
出典:統計検定公式サイト「データサイエンス基礎」ページ。2026年時点の情報です。変更の可能性があるため、申込前に必ず公式サイトでご確認ください。
統計検定シリーズには4級・3級・2級・準1級・1級があり、DS基礎はこれらとは独立した位置づけです。「データを実際に扱って計算する」という実技に近い形式が、他の級との大きな違いです。
出題範囲は、記述統計・確率・推測統計の基礎の3区分です
統計検定公式サイトで公開されている「データサイエンス基礎 出題範囲表」(2024年9月版)によると、出題は次の3つの区分に整理されています。
| 区分 | 主な内容 |
|---|---|
| 記述統計 | 平均・中央値・最頻値・分散・標準偏差・外れ値・ヒストグラム・箱ひげ図・相関係数・散布図 |
| 確率・確率分布の基礎 | 確率の定義・二項分布・正規分布の基礎概念 |
| 推測統計の基礎 | 標本と母集団・推定の考え方・仮説検定の基礎(p値の意味)・回帰分析の読み方 |
出典:統計検定公式サイト「データサイエンス基礎 出題範囲表」202409版の内容を参照して整理。
統計検定2級の出題範囲と重なる部分はありますが、DS基礎はより「実データを表にしてExcelで計算しながら解く」形式を前提にしています。記述統計の比重が高く、p値の計算や仮説検定のステップを手で追うよりも、「Excelで計算した結果を読み取る」力が求められます。
Excelを使うとはどういう形式かを、具体的に説明します
DS基礎の本番では、パソコン画面の中でExcelが使える状態になっています。受験者はデータの表を見ながら、次のような作業をしつつ問題に答えます。
- Excelの関数(AVERAGE・STDEV・CORREL・LINESTなど)を使って統計量を計算する
- 散布図やヒストグラムのグラフを読み取る
- 回帰分析の結果(決定係数・回帰係数など)を解釈する
紙の試験やCBTでも「数式の計算」はしますが、DS基礎では「Excelに慣れているかどうか」が解答速度に直接影響します。日ごろExcelで集計や分析をしている人は、操作の慣れがそのまま武器になります。一方、Excelをほとんど使わない人には「Excelの操作に慣れる練習」が別途必要になります。
なお、使えるExcel関数に制限があるわけではなく、本番で何を使うかは受験者が判断します。AVERAGE・STDEV(または STDEV.P・STDEV.S)・CORREL・SLOPE・INTERCEPT・LINEST などの統計系関数を試験前に確認しておくと安心です。
合格率は、公式の公開データで確認できます
統計検定公式サイトの「過去の受験データ」ページでは、DS基礎の受験者数・合格者数・合格率が公表されています。試験開始(2021年)から数年のデータでは、合格率はおおむね50〜60%台で推移していると報告されています(正確な年次データは公式サイトのご確認をお願いします)。
統計検定2級の合格率が46〜50%前後であるのに対し、DS基礎は少し高めの合格率で推移していることが多く、「統計の入口として取り組みやすい試験」という位置づけと一致しています。
勉強の進め方は、Excelの操作と統計の概念を並行させることです
DS基礎の対策で特徴的なのは、「統計の知識」と「Excelの操作」を別々に勉強しても本番では組み合わせて使うため、練習の段階から「ExcelでAVERAGE関数を入力しながら平均の問題を解く」という形で並行させることです。
勉強のステップとしては、次の流れが一般的です。
- 1. 記述統計の基礎(平均・分散・相関など)をテキストで理解する
- 2. ExcelでAVERAGE・STDEV・CORREL等の関数を手で打って確認する
- 3. 公式サイトや市販の問題集でCBT形式に慣れる
- 4. 仮説検定・回帰分析の「結果を読む」練習をする
1〜4を一巡させたあと、本番に近い形式(データがある、Excelを使う)での演習量を増やすほど、試験への対応力が高まります。
AI演習ツールでスキマ時間に問題演習ができます
統計検定DS基礎の学習に使えるAI問題演習ツールを、このサイトで無料から提供しています。毎回違う問題をAIが生成し、記述統計・確率・推測統計の基礎に絞って演習できます。1日3問まで無料です。
なお、本番のExcel操作の練習はこのツールでは行えません。Excel関数の操作練習は別途、Excelを実際に使いながら統計量を計算する練習で対応してください。
まとめ:DS基礎はExcelの操作と統計の基礎を組み合わせた試験です
統計検定DS基礎の特徴を整理すると、次のようになります。
- CBT方式・Excel使用可という、他の統計系試験にない形式
- 出題は記述統計・確率・推測統計の基礎の3区分
- 合格率はおおむね50〜60%台で、統計検定2級より取り組みやすい入口になっている
- 勉強は「Excelの操作」と「統計の概念理解」を並行させることが重要
統計検定シリーズの入口として、またはデータ分析のExcel作業に直接役立てる形で、実践的に使える知識を証明したい方に向いている試験です。


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