液化石油ガス設備士は、LPガス(液化石油ガス)の配管接続・機器設置・漏えい検査など、供給設備から消費設備に至る配管工事を行うために必要な国家資格です。液石法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)により、定められた工事は資格保有者しか行えません。
この記事では、液化石油ガス設備士が従事できる仕事内容・資格が必要な作業の範囲・活躍できる職場を整理します。
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液化石油ガス設備士が行う主な仕事
液化石油ガス設備士の仕事は、LPガスを家庭や事業所に安全に届けるための配管・機器の工事です。主に次の作業が含まれます。
| 作業の種類 | 内容 |
|---|---|
| 供給設備の工事 | ガスボンベ(容器)・調整器・ガスメーターの設置・交換 |
| 配管工事 | 屋外から屋内への配管接続・埋設管の敷設 |
| 消費設備の工事 | ガスコンロ・給湯器・床暖房等ガス機器への接続 |
| 漏えい検査 | 気密試験による配管の漏れ確認 |
| 撤去・変更工事 | 既存設備の取り外し・経路変更 |
これらの作業は「液化石油ガス設備工事」と呼ばれ、液石法のもとで資格保有者でなければ行えない作業が定められています。
資格がなければできない作業がある
液石法では、一定の液化石油ガス設備工事は液化石油ガス設備士の資格保有者が行わなければならないと定めています。無資格での作業は法律違反になります。
資格が必要な作業の代表例は次のとおりです。
- 配管とガス栓・継手類の接続
- ガスメーターの設置・交換
- 硬質管(鋼管・銅管・ポリエチレン管)を使った配管工事
- 漏えい検査(気密試験)
逆に、ゴムホース(フレキシブルホース)の接続など、一部の軽微な作業については資格が不要とされている場合もありますが、工事の範囲や材料によって異なります。正確な判断は各都道府県の担当窓口またはKHKに確認することをおすすめします。
液化石油ガス設備士が活躍する職場
この資格を活かせる主な職場は次のとおりです。
| 職場の種類 | 具体例 |
|---|---|
| LPガス販売事業者 | プロパンガス販売会社・ガス機器販売・設置業者 |
| 配管工事会社 | 管工事業者・給排水設備工事会社 |
| 住宅・建設会社 | 新築・リフォーム時のガス設備工事担当 |
| 設備メンテナンス会社 | ガス設備の定期点検・保守業者 |
LPガスは都市ガスのないエリア(地方・農村部・山間部)で広く使われており、地域密着型の仕事として安定した需要があります。
液化石油ガス設備士と都市ガス工事の違い
都市ガス(天然ガス)の配管工事には、別途「ガス工事管理者」「ガス機器設置スペシャリスト」等の資格が必要です。液化石油ガス設備士はLPガスを対象とした資格であり、都市ガスの配管工事には適用されません。
| 項目 | LPガス(液化石油ガス) | 都市ガス(天然ガス) |
|---|---|---|
| 供給方法 | ボンベ(容器)で各戸に配送 | ガス管(本管)から各戸に引き込み |
| 対応資格 | 液化石油ガス設備士 | ガス工事管理者等 |
| 工事の対象 | 供給設備〜消費設備の配管 | 本管接続〜内管工事 |
| 供給地域 | 全国(特に地方・農村部に多い) | 主に都市部・ガス管が整備されたエリア |
国家資格の概要と職務範囲の確認方法
液化石油ガス設備士の職務範囲の詳細は、KHKが公表している「国家資格の概要及び職務範囲」に記載されています。法律の条文とともに、具体的に何の作業が資格の対象になるかが説明されています。
KHK公式サイト(https://shiken.khk.or.jp/shiken.html)からアクセスできます。職種・就職活動・資格の活用場面について詳しく知りたい場合は、このドキュメントを直接確認してください。
試験を受けて資格を取得する流れ
液化石油ガス設備士の資格は国家試験(筆記・技能)に合格後、免状を申請して取得します。令和8年度の筆記試験は11月8日、技能試験は11月29日です。
試験の流れ全体については、試験ガイド(液化石油ガス設備士 試験ガイド2026)をご参照ください。受験資格については受験資格に条件はあるのかで整理しています。
試験の準備は過去問から始めると効果的です。法令15問・配管理論等20問の出題パターンを確認しておくことで、どの分野に時間をかけるべきかが見えてきます。
仕事内容についてよくある質問
Q. 液化石油ガス設備士の資格がないと仕事できない作業はどれですか?
配管と継手類の接続・硬質管を使った配管工事・ガスメーターの設置・漏えい検査(気密試験)などが資格保有者でなければできない主な作業です。液石法(液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律)により、定められた工事は資格保有者しか行えません。作業の範囲の詳細はKHKの「国家資格の概要及び職務範囲」で確認できます。
Q. LPガス業界以外でも資格を活かせますか?
液化石油ガス設備士はLPガスの配管工事を対象とした資格のため、主な活用先はLPガスに関連する事業者です。ただし、LPガスを使用する飲食店や食品加工施設の設備工事に携わる管工事業者や設備メンテナンス会社でも求められる場面があります。都市ガスの配管工事には別の資格が必要です。
Q. 第一種と第二種で仕事内容は変わりますか?
液化石油ガス設備士には第一種と第二種があり、工事できる設備の範囲が異なります。第一種は供給設備・消費設備の両方の工事が行えますが、第二種は消費設備の工事のみに限定されます。就職・転職を考える場合は、採用先が求める種別を事前に確認しておくことが重要です。詳しくは第一種・第二種の違いをご覧ください。
Q. 資格取得後にどこに就職できますか?
プロパンガス販売会社・管工事業者・住宅設備の施工会社・ガス機器メーカーの設置・保守部門などが主な就職先です。地方・農村部はLPガスの需要が高く、地域密着型の中小事業者での求人が多い傾向があります。ハローワークや転職サイトで「液化石油ガス設備士」「LPガス」のキーワードで検索すると求人を探せます。
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作成日:2026年11月 / 出典:KHK「国家資格の概要及び職務範囲」・「液化石油ガス設備士 国家試験受験案内書(令和8年度)」(https://shiken.khk.or.jp/shiken.html)

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