消防設備士 甲5の受験資格。受験できる学歴・実務経験・免状の条件。

消防設備士 甲5の受験資格。受験できる学歴・実務経験・免状の条件。

消防設備士第5類の甲種(甲5)を受験するには受験資格が必要です。乙種(乙5)は誰でも受験できますが、甲5には学歴・実務経験・免状・国家資格のいずれかが必要です。この記事では甲5の受験資格の条件を整理します。

乙5と甲5の受験資格の違い

種別 受験資格
乙種(乙5) 受験資格なし。誰でも受験可能
甲種(甲5) 受験資格が必要(学歴・実務経験・免状等のいずれか)

乙5は受験資格が不要なため、消防設備士試験への入門として乙5から受験する方も多くいます。甲5の受験資格がない場合は乙5を先に取得し、その後甲5に挑戦するルートが一般的です。

甲5の受験資格:学歴ルート

大学・短大・高専・高校等での専攻による受験資格です。

学歴の区分 要件
大学・短期大学・高等専門学校(高専) 理工学系の学部・学科を卒業・修了
高等学校・中等教育学校 理工学系の学科を卒業し、2年以上の実務経験あり
大学院 理工学系の研究科を修了

「理工学系」の学科・専攻には、機械・電気・電子・情報・土木・建築・化学・工業等が含まれます。具体的な学科名が受験資格に該当するかどうかは、消防試験研究センターの公式サイトで確認することを推奨します。

甲5の受験資格:実務経験ルート

消防用設備等または特殊消防用設備等の工事・整備に関する実務経験による受験資格です。

実務経験の区分 要件
消防用設備等の工事・整備の実務 5年以上の実務経験
消防用設備等の工事・整備の実務(乙種免状所持) 乙種免状取得後2年以上の実務経験

実務経験は勤務先の証明(実務経歴証明書)が必要です。勤務証明書の形式は消防試験研究センターの公式サイトで確認できます。

甲5の受験資格:消防設備士免状ルート

すでに取得している消防設備士免状による受験資格です。

免状の区分 要件
消防設備士乙種の免状(いずれかの類) 乙種の免状を持っている
消防設備士甲種の免状(いずれかの類) 甲種の免状を持っている

乙5の免状を取得していれば、その後に甲5を受験できます。これが最も一般的な甲5への挑戦ルートです。乙5から甲5への移行を検討する場合は、乙5取得後に甲5の受験資格を確認してください。

甲5の受験資格:国家資格ルート

次の国家資格を持つ場合、甲5の受験資格があります。

国家資格 条件
電気工事士(第1種・第2種) 免状を持っていること
電気主任技術者(第1〜3種) 免状を持っていること
技術士(建設・機械・電気電子・化学・衛生工学・農業部門等) 当該部門の登録をしていること
管工事施工管理技士(1級・2級) 合格証明書を持っていること
建築士(1級・2級・木造) 免許を持っていること

電気工事士の免状を持っている場合、甲5だけでなく複数の類の受験資格が得られます。ビル管理・設備管理の現場で複数の資格を組み合わせて受験するケースも多くあります。

甲5の受験資格:防衛省・自衛隊ルート

旧陸海空軍・自衛隊での消防用設備等に関する一定の経歴がある場合も受験資格があります。詳細は消防試験研究センターへ確認が必要です。

受験資格の確認方法

甲5の受験資格に該当するかどうかは、消防試験研究センターの公式サイトで確認してください。受験申請書類に受験資格を証明する書類(卒業証明書・実務経歴証明書・免状のコピー等)の添付が必要です。

受験資格の判断が難しい場合は、消防試験研究センターの都道府県支部に問い合わせることを推奨します。

甲5受験を目指す場合のルート選択

甲5を受験したい場合のルートを整理します。

状況 推奨ルート
消防設備士免状を持っていない・学歴・実務経験も該当しない まず乙5を取得→乙5免状で甲5受験資格を得る
電気工事士・電気主任技術者の免状を持っている その免状で甲5受験資格あり。直接甲5受験が可能
建築士・管工事施工管理技士の資格を持っている その資格で甲5受験資格あり。直接甲5受験が可能
消防用設備の実務経験が2年以上(乙種免状取得後) 実務経験ルートで甲5受験資格あり

甲5で追加される試験科目

甲5では乙5に比べて試験科目が増えます。

試験科目 乙5の問題数 甲5の問題数
消防関係法令(共通) 6問 6問
消防関係法令(類別) 4問 4問
基礎的知識 5問 10問
構造・機能・整備(機械) 9問 9問
構造・機能・整備(規格) 6問 6問
実技(鑑別) 5問 5問
実技(製図) なし 2問

甲5は乙5に比べて基礎的知識が5問多く、製図の問題が2問追加されます。製図では設置位置・設置個数の計算・図面への記入が問われます。

乙5と甲5のどちらを受験するか

甲5と乙5の業務範囲の違いは「工事ができるかどうか」です。避難器具の設置工事(新設・増設・取り付け金具の取り付け等)を業として行う場合は甲5が必要です。整備・点検のみを行う場合は乙5で対応できます。

就業先の業務内容(点検専門か施工も行うか)によって、どちらを取得するかを判断することが実用的です。受験資格がある場合は、業務範囲が広い甲5を最初から目指すことも選択肢になります。

受験申請に必要な書類

甲5の受験申請では受験資格を証明する書類の添付が必要です。ルートごとの主な提出書類は次のとおりです。

受験資格のルート 主な提出書類
学歴ルート(大学等) 卒業証明書または卒業証書の写し
実務経験ルート 実務経歴証明書(勤務先の発行)
消防設備士免状ルート 免状の写し
国家資格ルート 各資格の免状・合格証明書の写し

書類の形式・提出方法の詳細は消防試験研究センターの公式サイトまたは各都道府県の支部で確認してください。受験申請書類は試験の数か月前から配布が始まります。受験申請の際は不備がないよう書類を事前に準備しておくことを推奨します。

出典:消防試験研究センター「甲種消防設備士試験受験資格一覧」

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作成日:2026年11月5日 作成者:fufumumu_design
出典:消防試験研究センター「甲種消防設備士試験受験資格一覧」(消防試験研究センター公式サイト)

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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