乙6を先に取るのが、ほとんどの人にとって正解。
消防設備士乙3と乙6をどちらから受けるか迷ったら、まず乙6から取りましょう。消火器(乙6)は試験範囲が広くなく、合格率も比較的高め。乙6取得後に乙3を受けると法令共通(共通部分)の6問が免除になるため、学習コストを下げられます。
乙3と乙6の基本情報を並べると
| 項目 | 乙種第3類 | 乙種第6類 |
|---|---|---|
| 対象設備 | 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備 | 消火器 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可) | なし(誰でも受験可) |
| 受験料 | 4,400円 | 4,400円 |
| 筆記問題数 | 30問(法令共通6・類別4・基礎5・構造機能9・規格6) | 30問(法令共通6・類別4・基礎5・構造機能9・規格6) |
| 実技(鑑別) | 5問 | 5問 |
| 合格基準 | 各科目40%以上・全体60%以上(実技60%以上) | 各科目40%以上・全体60%以上(実技60%以上) |
| 合格率(参考) | 35〜45%程度(消防試験研究センター公表値で確認) | 40%前後(消防試験研究センター公表値) |
| 難易度感 | やや難(3種類の設備を覚える必要あり) | 標準(消火器1種類に集中できる) |
合格率だけ見ると大きな差はありませんが、乙3は「不活性ガス・ハロゲン化物・粉末」という3種類の設備の規格・数値・機器を並行して覚える必要があります。乙6は消火器1種類に集中できるため、試験勉強の入り口として入りやすい。
乙6取得後に乙3を受けると、法令共通6問が免除になる
消防設備士試験では、同じ種類の既取得資格があると科目免除が受けられます。乙6を持って乙3を受験する場合、法令共通(共通部分)の6問が免除対象になります。基礎的知識の免除は電気工事士等の電気系資格が別途必要です。科目免除の詳細は消防試験研究センターの受験案内で確認してください。
免除を受けると、残りの科目(類別法令4問・構造機能9問・規格6問・実技5問)に集中できます。覚える範囲が減り、1科目あたりの対策に使える時間が増えます。
逆に乙3を先に取ってから乙6を受ける場合も同じ免除が使えますが、乙3の方が学習範囲が広いため先に乙3に集中するのは効率が悪くなりがちです。
どちらを先に取るかの判断基準
以下のどれに当てはまるかで判断すると迷いが減ります。
- 職場に消火器しかない→ 乙6一択。実務でもすぐ使える。
- 職場に不活性ガスや粉末消火設備がある→ 乙6を先に取り、そのまま乙3を続けて取る流れが効率的。
- 消防設備会社への就職を目指している→ 乙6から始めて乙3・4類・1類と順次取得するのが定番コース。
- 既に甲種・乙種いずれかを持っている→ 法令共通が免除になるので、どちらから受けても学習コストは低い。
同時受験(1日2試験)の可否
消防設備士試験は、1日に複数の類を受験することができます(試験会場・日程が重ならない場合)。乙3と乙6を同じ日に受験する日程を組んでいる都道府県もあります。
ただし、1日で2科目分の試験を受けることになるため、体力的・集中力的に負担が大きくなります。試験経験が少ない方は、日程を分けて1科目ずつ受けることをおすすめします。同時受験は、どちらかの試験範囲に自信がある方が2つ目の上乗せとして受けるイメージです。
日程の詳細は消防試験研究センターの受験案内で確認してください。
乙6が土台になる理由
消火器(乙6)は、消防設備の中で最も設置数が多く、設備の概念(薬剤・放射・安全装置)を最もシンプルな形で理解できます。乙6で覚えた構造の考え方は、不活性ガス消火設備や粉末消火設備にそのまま応用できる部分があります。
また、法令共通(消防法の基本・設置基準・点検報告の枠組み)は全類共通で出題されます。乙6で法令共通をしっかり覚えておくと、乙3・1類・2類・4類・7類と取得を広げていくときに、法令部分の勉強を繰り返す必要がなくなります。
乙3の試験対策に使えるAI問題集
乙3の確認問題・鑑別・数字ドリル・模試をまとめたAI問題集を公開しています。
- 消防設備士 乙3 AI問題集(確認問題39問・鑑別・数字ドリル・模試)
- 消防設備士 乙6 AI問題集
乙6と乙3をセットで対策する場合、両方の問題集を使って横断的に確認問題を解いていくと、法令共通の定着が早くなります。

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