スプリンクラーヘッドは製造後10年を経過したもの、または変形・損傷・著しい腐食があるものは交換しなければなりません(消防法施行規則第31条の6)。定期点検(機能点検・総合点検)でヘッドの状態を確認し、基準に該当するものは即座に交換します。試験では交換基準の数値と判断基準の種類が出題されます。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。
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スプリンクラーヘッドの交換基準
| 交換が必要な状態 | 判断のポイント |
|---|---|
| 製造後10年を経過したもの | 設置記録・ヘッドの製造年月日で確認。10年を超えたものは外観に問題がなくても交換対象 |
| 変形・損傷があるもの | フレームの曲がり・感熱部(ガラスバルブ・ヒュージブルリンク)の破損・変形 |
| 著しい腐食があるもの | フレーム・デフレクターの腐食・さびが著しいもの。腐食が浅くても放水性能に影響する場合は交換 |
| 塗料・異物が付着しているもの | ペンキ塗装・ほこりの堆積・異物の付着。感熱部の感度低下や放水パターンの乱れにつながる |
出典:消防法施行規則第31条の6・スプリンクラー設備の点検基準(2026年10月28日に確認)
10年交換の根拠
閉鎖型スプリンクラーヘッドの感熱体(ガラスバルブ・ヒュージブルリンク)は、長期間の使用で熱特性が変化する可能性があります。製造後10年を超えたヘッドは外観に問題がなくても経年劣化が進んでいるため、一律に交換する基準が設けられています。
ただし、予備として保管しているヘッドでも製造後10年を経過したものは使用してはいけません。交換用に在庫するヘッドも製造年月日を管理する必要があります。
点検時のヘッドの確認項目
| 確認項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 製造年月日・経過年数 | ヘッド本体または台座に刻印・印字された製造年月日を確認 |
| 感熱部の状態 | ガラスバルブ:割れ・液漏れ・変色がないか。ヒュージブルリンク:断線・変形・腐食がないか |
| フレームの変形・腐食 | 曲がり・著しいさびがないか目視確認 |
| デフレクターの状態 | 変形・腐食・塗料付着がないか。放水パターンに影響するため重要 |
| 取付ねじ部の腐食 | ゆるみ・腐食がないか。漏水につながるため必ず確認 |
ヘッドの交換手順
- 系統の制御弁(アラーム弁の1次側弁)を閉じて配管内の水を止める
- 配管内の残圧を抜く(排水弁・末端試験弁を開放)
- 古いヘッドをスプリンクラーヘッド専用レンチで取り外す
- 新しいヘッドに承認シールテープを巻き、規定トルクで取り付ける
- 系統の制御弁を開いて圧力をかけ、取付部の漏れがないことを確認する
- 末端試験弁を開放してアラーム弁の作動・ポンプ起動を確認する
ヘッドの取り付けには専用レンチを使います。一般の工具でフレームをつかむと変形する恐れがあります。
ヘッドの向きと取付方向
閉鎖型ヘッドには取付方向があります。
| 取付方向 | 主な使用場所 |
|---|---|
| 下向き型(スタンダード) | 天井から下向きに取り付ける最も一般的な形式 |
| 上向き型(アップライト) | 天井裏など上向きに取り付ける。配管が天井より上にある場合 |
| 横向き型(サイドウォール) | 壁面に取り付ける。小区画・廊下に使用 |
交換時は同じ型番・取付方向・作動温度のヘッドを使用します。異なる作動温度のヘッドを混在させると設計上の問題が生じます。
試験に出るポイント
| 問われる内容 | 答え |
|---|---|
| ヘッドの交換が必要な経過年数 | 製造後10年を経過したもの |
| 外観が正常でも交換が必要な条件 | 製造後10年を経過していれば外観に問題がなくても交換対象 |
| ヘッドの取り付けに使う工具 | スプリンクラーヘッド専用レンチ |
| 塗料が付着したヘッドの扱い | 感熱部の感度低下のため交換対象 |
まとめ
スプリンクラーヘッドは製造後10年経過・変形・損傷・著しい腐食・塗料付着で交換が必要です。10年経過したヘッドは外観に問題がなくても交換対象である点が試験で問われます。交換時は専用レンチを使い、同型番・同作動温度のヘッドで行います。ヘッドの種類と作動温度の詳細はスプリンクラーヘッドの種類と選定基準にまとめています。
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