第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)
産業疲労は、労働から生じる生体機能の一時的な低下状態です。肉体的疲労・精神的疲労・眼精疲労・慢性疲労の種類があり、疲労の蓄積は健康障害・労働災害の誘因になります。試験では疲労の種類・フリッカー検査(目の疲労測定)・疲労対策が出題されます。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 第一種衛生管理者 過去問アプリ
産業疲労の種類
| 種類 | 主な原因 | 症状の特徴 |
|---|---|---|
| 肉体的疲労(筋肉疲労) | 重労働・反復作業・不良姿勢 | 筋肉痛・脱力感・動作の遅延 |
| 精神的疲労(神経疲労) | 集中・判断・対人ストレス・単調作業 | 注意力・判断力の低下・感情の不安定 |
| 眼精疲労 | VDT作業・精密作業・不適切な照明 | 眼の痛み・かすみ目・頭痛・肩こり |
| 慢性疲労 | 疲労の蓄積・睡眠不足・過重労働 | 持続する倦怠感・意欲低下・判断力の低下 |
フリッカー(フリッカー値)検査
フリッカー値は、点滅する光の頻度を徐々に変化させたときに点滅と定常光の区別がつかなくなる周波数(Hz)です。疲労の客観的指標として用いられます。
- フリッカー値が低い:中枢神経が疲労している(脳・神経の疲弊を示す)
- フリッカー値が高い:中枢神経が活性化している(休息後・元気な状態)
- 疲労検査として「精神的疲労の指標」として用いられる
疲労の測定方法
| 測定方法 | 対象の疲労 | 内容 |
|---|---|---|
| フリッカー値 | 精神的疲労(中枢神経系) | 点滅光の識別閾値→低値ほど疲弊 |
| タッピングテスト | 作業能力・注意力 | 一定時間内に機械を叩く回数→疲労で減少 |
| 反応時間 | 中枢神経系の疲労 | 刺激への反応が遅延→疲労で延長 |
| 筋電図 | 肉体的疲労(筋肉) | 筋肉の電気的活動→疲労パターンを検出 |
疲労の予防・回復措置
- 休憩の挿入:作業1〜2時間ごとに10〜15分の休憩を設ける
- 睡眠の確保:6〜8時間の睡眠が回復に必要
- 単調作業の改善:ローテーション・作業内容の変化による単調感の軽減
- 職場環境の整備:適切な照明・温湿度・騒音対策
- 体操・ストレッチ:同一姿勢からの解放・血流の改善
過重労働・長時間労働との関係
月80時間を超える時間外・休日労働は、脳・心臓疾患(過労死)のリスクが高まるとして、産業医による面接指導の対象となります(安衛法第66条の8)。面接指導は本人の申出によって実施し、事業者は申出の機会を設けなければなりません。
試験での出題ポイント
- フリッカー値:低下→精神的疲労が大きい(中枢神経系の指標)
- 疲労は「蓄積すると不可逆的な健康障害につながる」→慢性疲労の早期対応が重要
- 長時間労働:月80時間超の時間外労働→本人申出で面接指導の義務発生(安衛法第66条の8)
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 第一種衛生管理者 過去問アプリ
出典:
・労働安全衛生法 第66条の8(過重労働者への面接指導)
・厚生労働省「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」
・労働安全衛生法 第66条の8の2(研究開発業務従事者)
最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

コメント