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二級ボイラー技士の試験は4科目で構成され、各科目10問ずつ・合計40問・試験時間は3時間(180分)です。合格するには「各科目4問以上正解かつ合計24問以上正解」という2つの条件を同時に満たす必要があります。この科目別足切りの仕組みを理解したうえで学習計画を立てることが、合格への近道です。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験形式 | 五肢択一(マークシート式) |
| 科目数・問題数 | 4科目・各10問・合計40問 |
| 試験時間 | 3時間(180分) |
| 合格基準(科目別) | 各科目4問以上正解(40%以上) |
| 合格基準(合計) | 合計24問以上正解(60%以上) |
科目1:ボイラーの構造に関する知識
4科目の中で最もイメージしにくく、初学者が苦手にしやすい科目です。ボイラーの構造・各部品の名称・熱的性質が出題されます。図解テキストを使って視覚的に理解することが攻略のポイントです。
主な出題テーマは次のとおりです。
- 丸ボイラー(炉筒煙管ボイラー)と水管ボイラーの構造の違いと特徴
- 水循環の仕組み(自然循環・強制循環・貫流)
- 安全弁の種類(揚程式・全量式)と取り付け規定(2個以上・吹出し圧力)
- ガラス水面計の取り付け規定と機能試験の手順
- 蒸気の性質(飽和蒸気・過熱蒸気・乾き度・エンタルピ)
- エコノマイザ(節炭器)と空気予熱器の仕組みと設置位置
- 蒸気トラップの種類(フロート式・バイメタル式・ディスク式)
- 圧力計の構造(ブルドン管・サイフォン管)と取り付け規定
科目2:ボイラーの取扱いに関する知識
点火・運転・停止の手順や、水位・圧力の管理方法、異常時の対応を問う科目です。実務的な内容が多く「なぜその操作をするのか」という理由とセットで覚えると知識が定着しやすくなります。
- 点火前の点検項目とプレパージ(炉内換気)の目的
- 水面計の機能試験手順(毎日1回以上)
- 運転中の水位・圧力・燃焼の確認ポイント
- キャリオーバ(缶水の蒸気混入)の原因と防止策
- ブロー(吹出し)作業の目的・種類(間欠ブロー・連続ブロー)・手順
- 停止手順(通常停止・緊急停止の違い)
- 低水位事故の原因と緊急対応
- スケール・腐食の種類と防止策
- ボイラー水の水質管理(pH・塩化物イオン・溶存酸素の基準値)
科目3:燃料及び燃焼に関する知識
燃料の種類・性質、バーナーの構造、通風方式、不完全燃焼の原因と対策を問います。数値(引火点・粘度・空気比)を表で整理して覚えると得点効率が上がります。
- 重油の種類(A・B・C)と性質(引火点・動粘度・流動点・残留炭素分)
- ガス燃料(都市ガス・LPG)の性質と爆発範囲の違い
- バーナーの種類(圧力噴霧式・回転式・蒸気噴霧式・ガンタイプ)と霧化の仕組み
- 理論空気量と空気比(過剰空気係数)の概念
- 通風の種類(自然通風・押込通風・誘引通風・平衡通風)
- 低発熱量(真発熱量)と高発熱量(総発熱量)の違い
- 不完全燃焼の原因(空気不足・霧化不良・炉温低下)と排ガスへの影響
- 逆火(バックファイア)の原因と防止策
科目4:関係法令
労働安全衛生法・ボイラー及び圧力容器安全規則の規定を問う科目です。暗記中心で、過去問を繰り返すことで安定して得点できます。4科目の中で最も取り組みやすく、先に着手することで学習全体の自信につながります。
- ボイラーの定義と法令上の区分(伝熱面積による分類)
- 就業制限(ボイラー技士が必要なボイラーの範囲・技能講習で可能な範囲)
- ボイラー取扱作業主任者の選任基準(二ボ:25m²未満・一ボ:500m²未満・特級:制限なし)
- 作業主任者の職務と掲示義務(氏名・職務内容を掲示)
- 検査の種類(落成検査・使用検査・性能検査・定期自主検査)
- 定期自主検査の実施頻度(1年を超えない期間ごとに1回)と記録保存期間(3年間)
- 設置届・変更届の手続き(所轄労働基準監督署長への届出)
4科目の勉強する順番と時間配分
科目別の学習量と難易度を踏まえると、次の順番が効率的です。
| 順番 | 科目 | 時間配分の目安 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1番目 | 関係法令 | 15% | 暗記中心で得点が安定しやすい。先に得点源を作ることで安心感が生まれる。 |
| 2番目 | 燃料及び燃焼 | 25% | 数値の整理が中心。表を使って種類と性質を比較することで理解しやすい。 |
| 3番目 | ボイラーの取扱い | 25% | 手順と理由をセットで覚える。「なぜそうするか」を意識すると記憶に定着しやすい。 |
| 4番目 | ボイラーの構造 | 35% | 概念理解に最も時間がかかる。図解テキストを使いながら各部品の名称と機能を覚える。 |
どの科目も過去問を解きながら「なぜこの選択肢が正しいのか・間違いなのか」を確認するサイクルを繰り返すことが合格への近道です。足切りに引っかかりやすい科目を早期に見つけ、集中的に補強しましょう。
出典:安全衛生技術試験協会(https://www.exam.or.jp)・ボイラー及び圧力容器安全規則(e-Gov法令検索)
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月
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