令和7年度のITパスポートは、IPAの公開問題(IPA公式・毎年試験終了後に公表)で確認できる傾向として、AI・生成AI関連の出題が継続して含まれています。合格率は48.6%(IPA統計情報)と前年度と近い水準で推移しています。公開問題を学習の補助として活用することで、本番で問われる問題の形式・水準を把握できます。
ITパスポートの公開問題とは何か
IPAはITパスポート試験について、試験実施後に「公開問題」として一部の問題を公式サイトで公表しています(IPA公式)。公開問題は、本番と同形式の問題を確認できる唯一の一次資料です。
公開問題の主な活用場面は2つです。
- 本番形式に慣れる:実際の問題の文章量・選択肢の書き方・難易度感を体験できる
- 出題傾向を把握する:シラバスのどの用語・概念が重視されているかを確認できる
市販の参考書や問題集は公開問題を元に構成されているものが多く、公開問題そのものを解くことが最も本番に近い準備になります。模擬試験としての使い方はITパスポート試験ガイドも参照してください。
令和7年度の全体的な傾向
令和7年度のITパスポートは、出題数の構成(テクノロジ系46問・ストラテジ系35問・マネジメント系19問)はIPAの公表に基づく比率で実施されました。合格率は48.6%(IPA統計情報)で、過去の推移と大きく外れない水準です。合格率の年度別データは合格率の推移でまとめています。
出題の元になるシラバスは、IPAが定期的に改訂を行っています。令和7年度の試験はIPAの公式シラバス(Ver.6.3・IPA公式・IPAシラバス履歴)に基づいて出題されました。シラバスVer.6.3では、AI・データ活用・生成AI関連の用語が整理されて含まれています。
| 項目 | 令和7年度の状況 | 出典 |
|---|---|---|
| 合格率 | 48.6% | IPA統計情報 |
| 出題根拠シラバス | Ver.6.3 | IPA公式・シラバス履歴 |
| テクノロジ系出題数 | 46問 | IPA公式 |
| ストラテジ系出題数 | 35問 | IPA公式 |
| マネジメント系出題数 | 19問 | IPA公式 |
テクノロジ系の傾向
テクノロジ系は46問と最も出題数が多い分野です。公開問題から確認できる傾向として、情報セキュリティ・ネットワーク・データベース・ソフトウェア開発技術が引き続き主要な出題領域です。
情報セキュリティ
テクノロジ系の中でも情報セキュリティは出題比重が高い領域です(IPA・シラバスVer.6.3)。攻撃手法(マルウェア・フィッシング・DoS/DDoS等)、対策技術(暗号化・ファイアウォール・VPN・多要素認証)、関連法規(不正アクセス禁止法・個人情報保護法)が問われます。
AI・データ関連
シラバスVer.6.3ではAI・機械学習・データ活用関連の用語が整理されており、令和7年度の公開問題にもAI・生成AI関連の内容が含まれています(IPA公開問題・IPA公式)。生成AIの仕組み・ハルシネーション・プロンプトエンジニアリング等はシラバスに収録された用語です。テクノロジ系の分野別対策はテクノロジ系攻略法で解説しています。
| テクノロジ系の主な出題領域 | 代表的な用語・テーマ |
|---|---|
| 情報セキュリティ | マルウェア・暗号化・多要素認証・不正アクセス禁止法 |
| AI・機械学習 | 機械学習・深層学習・生成AI・ハルシネーション |
| ネットワーク | TCP/IP・DNS・VPN・クラウドサービス |
| データベース | RDBMS・SQL・正規化・トランザクション |
| コンピュータ構成 | CPU・メモリ・入出力・2進数・補数 |
ストラテジ系の傾向
ストラテジ系は35問で、企業と法務・経営戦略・システム戦略の3分野から出題されます。公開問題の傾向として、経営計画・財務指標(ROI・損益分岐点)・知的財産権・個人情報保護法などが引き続き含まれています。
企業と法務
企業形態・会社機関・労働関連法規・知的財産権(著作権・特許権・商標権・意匠権)は、公開問題で繰り返し登場するテーマです。法律については「どの行為がどの法律の対象か」を問う形式が中心です。
経営戦略とシステム戦略
経営戦略フレームワーク(SWOT分析・バランスト・スコアカード・PPM等)とERP・CRM・SCMといった経営情報システムの用語は、過去問・公開問題ともに頻出です。財務会計(財務諸表・損益分岐点)も毎年出題されています。
| ストラテジ系の主な出題領域 | 代表的な用語・テーマ |
|---|---|
| 企業活動・法務 | 知的財産権4種・個人情報保護法・労働基準法 |
| 経営戦略 | SWOT・BSC・PPM・ROI・損益分岐点 |
| システム戦略 | ERP・CRM・SCM・業務プロセス改革(BPR) |
マネジメント系の傾向
マネジメント系は19問と出題数が最少です。プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム開発技術が対象です。出題数が少ない分、1問あたりの分野スコアへの影響が大きくなります。
プロジェクトマネジメント
WBS(作業分解構造)・ガントチャート・クリティカルパス・EVM(アーンドバリュー管理)は公開問題で繰り返し出題されるテーマです。計算問題が出ることもあります。
サービスマネジメント
インシデント管理・問題管理・変更管理など、ITIL(ITサービスマネジメントのフレームワーク)に基づく概念が出題されます。インシデント管理(発生した障害を迅速に復旧させる)と問題管理(根本原因を特定・除去する)の違いは頻出です。
令和9年度の新試験に向けた準備との関係
IPAは令和9年度(2027年度)に向けてITパスポートの新試験・新シラバスへの移行を発表しています(IPA公式)。新シラバスではAI・データ活用・デジタル化に関する内容がさらに強化される予定です。
令和7年度・令和8年度に受験する場合は現行シラバスが対象のため、公開問題を中心に準備するのが基本です。2027年以降に受験を検討している場合は、新シラバスへの移行に注意が必要です。新しく追加が予定されている用語については新試験のシラバス案にある用語でまとめています。
| 受験予定時期 | 対応すべきシラバス | 注意点 |
|---|---|---|
| 令和8年度(2026年度)まで | 現行シラバス(Ver.6.x) | 公開問題・現行シラバス準拠の問題集を使用 |
| 令和9年度(2027年度)以降 | 新シラバス(移行後) | IPA公式で新シラバスを確認してから準備する |
まとめ
- 令和7年度の合格率は48.6%(IPA統計情報)で、例年と近い水準
- 出題根拠シラバスはVer.6.3(IPA公式)で、AI・生成AI関連の用語が整理されて含まれる
- テクノロジ系では情報セキュリティとAI関連、ストラテジ系では知的財産権と財務計算、マネジメント系ではWBSとインシデント管理が引き続き出題されている
- IPAの公開問題は一次資料として最も信頼性が高く、過去問演習に活用できる
- 令和9年度から新試験・新シラバスへの移行が予定されているため、受験時期に応じた準備が必要
試験全体の対策方法はITパスポート試験ガイドでまとめています。テクノロジ系の分野別対策はテクノロジ系攻略法を参照してください。
令和7年度の出題傾向:分野別の詳細分析
テクノロジ系:セキュリティとAI関連の出題が目立つ
令和7年度はセキュリティ関連(マルウェア・認証・暗号化)とAI・機械学習関連の出題が増加傾向にありました。特にシラバスVer.6.3から追加されたAI倫理・ハルシネーション・生成AIに関する問題が複数出題されています。
| 分野 | 傾向 | 対策ポイント |
|---|---|---|
| 情報セキュリティ | 毎年高頻度・令和7年度も多数出題 | 攻撃手法12種類・対策技術を表で整理 |
| AI・機械学習 | 増加傾向・新シラバスへの布石 | 教師あり/なし学習・過学習・RAGの意味 |
| ネットワーク | 毎年安定して出題 | IPアドレス・DNS・HTTPSの仕組み |
| データベース | SQL問題・正規化が頻出 | SELECT文の基本・第3正規形の概念 |
ストラテジ系:DX・データ活用の用語が増加
デジタルトランスフォーメーション(DX)・データドリブン経営・アジャイル開発といった用語が令和7年度も引き続き出題されました。経営戦略フレームワーク(SWOT・BSC・4P)は毎年出題される定番テーマです。
マネジメント系:プロジェクト管理の計算問題
クリティカルパス・ガントチャートを使ったプロジェクト管理の問題が出題されています。図を読んで最長経路を求める問題は、解法を覚えれば確実に得点できます。
令和7年度の合格率と受験者データ
| 項目 | 令和7年度 |
|---|---|
| 合格率 | 48.6% |
| 受験者数(応募) | 307,266人 |
| 受験者数(受験) | 271,352人 |
| 合格者数 | 132,012人 |
出典:IPA 統計情報(令和8年8月時点)
令和8年度(4〜8月)の傾向:令和7年度との比較
令和8年度(4〜8月)の合格率は49.3%と令和7年度より微増しています。傾向としてはAI・生成AI関連の問題が継続して出題されており、シラバスVer.6.5以降の用語(プロンプトエンジニアリング・ハルシネーション・HITL)が定着しています。
2027年度新試験への移行に向けた準備
IPAは2027年度から新試験への移行を予定しています。現行試験(2026年度)と新試験では出題範囲が一部変わります。
| 観点 | 現行試験(〜2026年度) | 新試験(2027年度〜予定) |
|---|---|---|
| 分野構成 | テクノロジ・ストラテジ・マネジメント | テクノロジ・ビジネス・データ・セキュリティ・マインド(案) |
| AI関連 | シラバスVer.6.5に追加済み | 独立した分野として強化予定 |
| データ管理 | テクノロジ系の一部 | 「データマネジメント」として独立 |
現行試験の合格は新試験後も有効です(IPA FAQ)。2026年内に受験する予定の場合、現行の公表問題を中心に勉強して問題ありません。
令和7年度の傾向から見る効率的な学習戦略
- セキュリティ用語を最優先:テクノロジ系46問の中でセキュリティ問題の比率が高い
- AI関連用語は必須:令和7〜8年度の出題実績から、AIは避けられないテーマ
- 計算問題は3種類に絞る:稼働率・損益分岐点・ROIの公式を確実に覚える
- 法律用語は「種類と役割の対応」:著作権法・個人情報保護法・不正アクセス禁止法の区別
令和7年度の出題傾向:分野別の詳細分析
テクノロジ系:セキュリティとAI関連の出題が目立つ
令和7年度はセキュリティ関連(マルウェア・認証・暗号化)とAI・機械学習関連の出題が増加傾向にありました。特にシラバスVer.6.3から追加されたAI倫理・ハルシネーション・生成AIに関する問題が複数出題されています。
| 分野 | 傾向 | 対策ポイント |
|---|---|---|
| 情報セキュリティ | 毎年高頻度・令和7年度も多数出題 | 攻撃手法12種類・対策技術を表で整理 |
| AI・機械学習 | 増加傾向・新シラバスへの布石 | 教師あり/なし学習・過学習・RAGの意味 |
| ネットワーク | 毎年安定して出題 | IPアドレス・DNS・HTTPSの仕組み |
| データベース | SQL問題・正規化が頻出 | SELECT文の基本・第3正規形の概念 |
ストラテジ系:DX・データ活用の用語が増加
デジタルトランスフォーメーション(DX)・データドリブン経営・アジャイル開発といった用語が令和7年度も引き続き出題されました。経営戦略フレームワーク(SWOT・BSC・4P)は毎年出題される定番テーマです。
マネジメント系:プロジェクト管理の計算問題
クリティカルパス・ガントチャートを使ったプロジェクト管理の問題が出題されています。図を読んで最長経路を求める問題は、解法を覚えれば確実に得点できます。
令和7年度の合格率と受験者データ
| 項目 | 令和7年度 |
|---|---|
| 合格率 | 48.6% |
| 受験者数(応募) | 307,266人 |
| 受験者数(受験) | 271,352人 |
| 合格者数 | 132,012人 |
出典:IPA 統計情報(令和8年8月時点)
令和8年度(4〜8月)の傾向:令和7年度との比較
令和8年度(4〜8月)の合格率は49.3%と令和7年度より微増しています。傾向としてはAI・生成AI関連の問題が継続して出題されており、シラバスVer.6.5以降の用語(プロンプトエンジニアリング・ハルシネーション・HITL)が定着しています。
2027年度新試験への移行に向けた準備
IPAは2027年度から新試験への移行を予定しています。現行試験(2026年度)と新試験では出題範囲が一部変わります。
| 観点 | 現行試験(〜2026年度) | 新試験(2027年度〜予定) |
|---|---|---|
| 分野構成 | テクノロジ・ストラテジ・マネジメント | テクノロジ・ビジネス・データ・セキュリティ・マインド(案) |
| AI関連 | シラバスVer.6.5に追加済み | 独立した分野として強化予定 |
| データ管理 | テクノロジ系の一部 | 「データマネジメント」として独立 |
現行試験の合格は新試験後も有効です(IPA FAQ)。2026年内に受験する予定の場合、現行の公表問題を中心に勉強して問題ありません。
令和7年度の傾向から見る効率的な学習戦略
- セキュリティ用語を最優先:テクノロジ系46問の中でセキュリティ問題の比率が高い
- AI関連用語は必須:令和7〜8年度の出題実績から、AIは避けられないテーマ
- 計算問題は3種類に絞る:稼働率・損益分岐点・ROIの公式を確実に覚える
- 法律用語は「種類と役割の対応」:著作権法・個人情報保護法・不正アクセス禁止法の区別


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