クレーン・デリック運転士 クレーン知識の過去問解説|種類・安全装置・ワイヤロープ

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クレーン・デリック運転士の試験「クレーンに関する知識」は、クレーンの種類・構造・各部の名称・安全装置・玉掛け用具などの知識を問う科目です。10問出題され、4問以上の正答(40%)で足切りを免れます。この記事では過去公表問題でよく出るテーマを解説します。

出典:安全衛生技術試験協会「クレーン・デリック運転士(限定なし)受験案内」・公表問題

頻出テーマ1:クレーンの種類と特徴

クレーンの種類 特徴
天井クレーン(EOT) 工場の天井近くの走行レール上を走行するクレーン。ガーダとトロリで構成
橋形クレーン(ガントリークレーン) 脚を持つ天井クレーンに似た構造。屋外・港湾で使用
ジブクレーン ジブ(斜めのブーム)を持ち旋回するクレーン。タワークレーンもここに含まれる
テルハ I形鋼のレール上を走行する小型クレーン。走行と巻上の機能のみ
デリック マスト・ガイロープを持つ据え付け型の揚重機。スチフレッグデリック・ガイデリック等の種類

頻出テーマ2:各部の名称と役割

部品名 役割
ガーダ 天井クレーンの横移動を担う梁。トロリが横行する
トロリ ガーダ上を横行する巻上装置。フックを上下させる
シーブ(滑車) ワイヤロープの方向を変える車輪
ドラム ワイヤロープを巻き取る円筒
サドル 天井クレーンのガーダを走行レール上で支持し走行させる部分

頻出テーマ3:安全装置

安全装置 役割 設置義務の根拠
巻過防止装置 フックが一定高さを超えると電動機を自動停止させる クレーン則第15条(全クレーンに義務)
過負荷防止装置 定格荷重を超えた場合に動作を停止させる クレーン等安全規則(つり上げ荷重3t以上に義務)
逸走防止装置 屋外走行クレーンが風で流されないようにする装置 クレーン等安全規則
緩衝装置 走行クレーンがレール端部に衝突した際の衝撃を吸収する —

頻出テーマ4:ワイヤロープ

ワイヤロープはストランドを撚り合わせた構造です。試験では構成の名称と廃棄基準が頻出です。

  • 素線:ワイヤロープの最小単位の金属線
  • ストランド:素線を複数本撚り合わせたもの
  • ワイヤロープ:ストランドを複数本撚り合わせたもの

廃棄基準(クレーン則第214条):

  • 1よりの間で素線の10%以上が切断
  • 公称径の7%を超える直径の減少
  • 著しい形崩れ・腐食・キンク

頻出テーマ5:定格荷重とつり上げ荷重

試験で最も混同しやすいのがこの2つの違いです。

用語 定義
つり上げ荷重 クレーンが構造上つり上げられる最大荷重(フック等の質量を含む)
定格荷重 つり上げ荷重からフック等の質量を差し引いた実際につり上げられる最大荷重

クレーン知識科目の学習戦略

クレーン知識科目は暗記量が多いですが、以下の方法で効率よく得点できます。

  • 種類の比較表(天井クレーン・橋形・ジブ・テルハ)を1つの表で整理する
  • 安全装置の名称と条文番号・設置義務の対象をセットで覚える
  • 過去問を繰り返し解いて「よく出る問題のパターン」を掴む

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本記事は安全衛生技術試験協会の受験案内・公表問題に基づきます。受験前に公式サイト(https://www.exam.or.jp/)でご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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