第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)
作業環境測定では、測定値の空間的分布を把握するために「A測定」と「B測定」の2種類の測定が行われます。A測定は作業場全体の平均的な濃度を、B測定は特定の発生源近傍の高濃度地点を評価します。管理区分の判定はA・B両測定の結果を組み合わせて行います。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 第一種衛生管理者 過去問アプリ
A測定とB測定の違い
| 項目 | A測定 | B測定 |
|---|---|---|
| 目的 | 作業場全体の有害物質の平均的な濃度分布を把握する | 有害物質の発生源に近い高濃度地点(特定の作業者の暴露)を把握する |
| 測定点の選定 | 作業場を等間隔に分けた単位作業場所ごとに測定点を設ける(6点以上が望ましい) | 発生源に最も近い作業者の呼吸域付近で測定 |
| 測定時間 | 10分間以上の継続測定または3〜10分程度の短時間測定(複数回) | 15分間の測定(最大値を重視) |
| 評価に使う統計値 | 第1評価値(上方95%値)と第2評価値(算術平均値) | B測定値(1点の測定値) |
管理区分の判定方法
管理区分の判定はA測定とB測定の両方の結果を合わせて行います(作業環境評価基準第2条)。
| A測定の結果 | B測定の結果 | 管理区分 |
|---|---|---|
| 第1評価値 < 管理濃度 | B測定値 < 管理濃度の1.5倍 | 第1管理区分(良好) |
| 第1評価値 ≥ 管理濃度 かつ 第2評価値 < 管理濃度 | B測定値 < 管理濃度の1.5倍 | 第2管理区分(要注意) |
| 第2評価値 ≥ 管理濃度 | (どちらでも) | 第3管理区分(要改善) |
| (どちらでも) | B測定値 ≥ 管理濃度の1.5倍 | 第3管理区分(要改善) |
測定点の設定(A測定)
A測定の測定点は、単位作業場所を縦・横の等間隔に分けた格子の交点に設けます。その際、次の条件があります。
- 測定点は6点以上が望ましい(場所が狭い場合は3〜5点でも可)
- 作業者が常駐する場所を代表するように配置する
- 発生源の直近は避ける(B測定の役割)
試験での出題ポイント
- A測定:作業場全体の平均的濃度→6点以上が望ましい
- B測定:発生源近傍の高濃度地点→15分間測定
- 「B測定値が管理濃度の1.5倍以上」→A測定の結果にかかわらず第3管理区分
- 管理区分の判定:A・Bどちらか悪い方で決まる(より不利な方を採用)
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 第一種衛生管理者 過去問アプリ
出典:
・作業環境評価基準 第2条・第3条
・厚生労働省「作業環境測定ガイドブック」
最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

コメント