第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)
第一種衛生管理者の合格率は例年42〜45%程度で、約2人に1人が不合格になります。不合格の多くは「科目別足切り」か「全体60%未達」によるものです。ここでは不合格になりやすいパターンと、それを防ぐ対策を整理します。
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不合格になる主な原因
| 不合格の原因 | 詳細 | 対策 |
|---|---|---|
| 有害業務科目の苦手放置 | 有機則・特化則・鉛則・石綿則・粉じん則の5規則は第一種特有。規則ごとの数値が混同しやすく、苦手のまま放置すると足切りにかかる | 5規則を一覧表で整理し、各規則の「健診頻度・記録保存・測定頻度」を比較して覚える |
| 数値の混同 | 人数・期間・濃度・ルクス値など覚えるべき数値が多い。似た数値(50人・1,000人・500人など)を混同する | 数値をカテゴリー別(人数系・頻度系・保存系・濃度系)に整理して別々に記憶する |
| 問題演習量の不足 | テキストを読んだだけで問題演習をしていない。「分かった気」で終わり、実際の選択肢で判断できない | 公表問題を3〜5回分は解く。テキスト読みと問題演習の比率を50:50以上に保つ |
| 得意科目に時間を偏らせる | 労働生理は比較的身近で得点しやすいが、有害業務に時間を使わず、足切りにかかる | 苦手科目に学習時間の6割以上を配分する。得意科目は確認程度にとどめる |
| 問題文の「正しいもの/誤っているもの」の見落とし | 試験問題には「正しいもの」と「誤っているもの」の両方がある。読み飛ばしてミスをする | 問題文を必ず最後まで読む。「誤っているもの」の問題は選択肢を否定形で読む |
| 法令の改正内容を把握していない | 安衛法・各省令は定期的に改正される。古いテキスト・問題集を使うと改正前の内容を覚えてしまう | 2〜3年以内の最新テキストを使う。試験直前に「最新の法令改正ポイント」を確認する |
科目別の不合格パターン
有害業務に係る関係法令(10問)
5規則の数値(健診頻度・記録保存・測定頻度)が混同しやすい科目です。「石綿の記録保存は健診・測定ともに40年・放射線(電離則)の健診記録は30年・有機則・特化則・鉛則の健診記録は5年・測定記録は3年」など、規則ごとの差を正確に覚えていないと足切りにかかります。
有害業務に係る関係労働衛生(10問)
職業性疾病の「原因物質→疾病」の組み合わせを逆に覚えている方が多いです。特に「ノルマルヘキサン→末梢神経障害」「ベンゼン→造血器障害(白血病)」「石綿→中皮腫(潜伏20〜40年)」は頻出で混同しやすい組み合わせです。
労働生理(10問)
比較的得点しやすい科目ですが、「交感神経と副交感神経の作用の逆混同」「肺動脈に静脈血が流れる」「呼吸中枢は延髄(小脳・大脳ではない)」などで失点するケースがあります。
再受験になりやすい人の特徴
- 「テキスト1冊読んだだけで受験した」→ 問題演習が圧倒的に不足
- 「業務経験があるから大丈夫」→ 実務の知識と試験の問われ方は異なる。法律の条文レベルの正確さが必要
- 「勉強期間が2〜3週間しかなかった」→ 5科目の範囲が広く、2週間では知識の定着が難しい場合が多い
合格するための正しいアプローチ
- 最新テキストで基礎知識を習得(特に有害業務の5規則を重点的に)
- 公表問題を3〜5回分解いて出題パターンを把握する
- 苦手科目(有害業務)の数値・組み合わせを表にまとめて繰り返し確認する
- 試験直前に数値・人数・頻度の「数字まとめ」を再確認する
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出典:
・公益財団法人 安全衛生技術試験協会「衛生管理者試験受験案内書・試験統計」(www.exam.or.jp)

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