二級ボイラー技士試験【ガラス水面計】取り付け規定と機能試験

資格

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 二級ボイラー技士 過去問アプリ(無料)

ボイラーで最も重要な安全管理の一つが「水位の監視」です。水面計はボイラー缶内の水位を外から目視で確認するための計器です。二級ボイラー技士試験ではガラス水面計の構造・取付基準・機能試験の手順がよく出題されます。手順は順番ごと丁寧に覚えることが大切です。

ガラス水面計の構造

ガラス水面計は透明なガラス管(またはガラス板)を使って缶内の水位を示します。上部(蒸気側)と下部(水側)の2カ所でボイラー本体と接続されており、連通管の原理によりガラス管内の水位と缶内の水位が一致します。

ガラス管式はガラス管の両端をパッキンで押さえて固定します。破損時に蒸気・熱水が噴出するリスクがあるため、自動閉止弁(チェックバルブ付き)が組み込まれた製品も普及しています。高圧ボイラーや腐食性の高い蒸気を使う場合はガラス板式(マグナ式)が使われます。

ボイラー構造規格が定める取付基準

項目 規格の内容
取付数 胴の内径が750mm以下かつ最高使用圧力が1MPa以下の場合は1個、それ以外は2個以上
水面計の位置(下部水室側) 安全低水面(安全水位)以上を常時表示できる位置に取り付ける
コックまたは弁 上下の取付管には開閉コック(または弁)を設ける
ガラス管の最小内径 ガラス管の内径は8mm以上とする
ガラスの保護 ガラス管には保護覆いを設ける(ただし機能試験の妨げにならないもの)
平形透視式の使用制限 最高使用圧力1MPa以下のボイラーにのみ使用可能

機能試験(水面計の吹き出し試験)の手順

水面計が正常に機能しているかを確認するため、毎日1回以上(または点火前・引き継ぎ時)に機能試験を実施します。試験は次の順序で行います。

  1. 蒸気コックを閉める:上部の蒸気側コックを閉じる
  2. ドレンコックを開ける:排水(ドレン)コックを開けて管内の水を排出する
  3. 水コックを閉める:下部の水側コックを閉じる
  4. ドレンコックを閉める:ドレンコックを閉じる
  5. 蒸気コックを開ける:蒸気側コックを開ける
  6. 水コックを開ける:水側コックを開ける
  7. 水位の確認:水面計の水位が正常に戻ることを確認する

手順3「水コックを閉める」の前にドレンコックが開いているため、蒸気側の圧力で管内が吹き清められます。これにより詰まりや汚れを確認できます。

機能試験の判定基準

  • 正常:試験後に水面計の水位が缶内の実際の水位に戻る
  • 水が出ない(水コック側):水側配管の詰まりの可能性。すぐに点検が必要
  • 蒸気が出ない(蒸気コック側):蒸気側配管の詰まりの可能性。同様に点検が必要
  • 水位が戻らない・不安定:水面計自体の故障または缶内の水位が低い可能性

2個取り付けが必要なボイラーでの対応

水面計が2個以上必要なボイラーでは、一方の機能試験中も他方で水位を監視できるようにします。両方を同時に試験してはいけません。また、2個の水面計が同じ水位を示しているか定期的に照合し、差異がある場合はすぐに点検します。

水面計が見にくくなる原因と対策

  • ガラス管の汚れ:水側のシリカ・鉄分が付着。定期的な清掃またはガラス管交換
  • ガラス管の破損:急激な温度変化や腐食による亀裂。割れた場合はただちに上下のコックを閉じ交換
  • 水面計の詰まり:スケールや錆が配管・コックに詰まる。機能試験での吹き清めや化学洗浄

試験で間違えやすいポイント

  • 「機能試験は週1回でよい」は誤り。毎日(または点火前・引き継ぎ時)に実施する。
  • 「平形透視式はすべてのボイラーに使える」は誤り。最高使用圧力1MPa以下に限定される。
  • 「機能試験はドレンコックを最初に開ける」は誤り。最初に閉めるのは蒸気コックである。
  • 「ガラス管内径の規定はない」は誤り。内径8mm以上と定められている。

この記事のまとめ

  • 水面計はボイラー缶の水位を連通管の原理で示す計器
  • 胴径750mm以下かつ1MPa以下は1個、それ以外は2個以上取り付ける
  • 機能試験は毎日1回以上。手順は「蒸気閉→ドレン開→水閉→ドレン閉→蒸気開→水開→水位確認」
  • 平形透視式は最高使用圧力1MPa以下のボイラーに限る

出典:ボイラー構造規格(昭和47年労働省告示第33号)・ボイラー及び圧力容器安全規則(e-Gov法令検索)
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 二級ボイラー技士 過去問アプリ(無料)

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
資格
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました