スプリンクラーヘッドの設置個数は防護面積(1個あたりのカバー面積)で決まります。閉鎖型ヘッド(標準型)の防護面積は耐火構造で最大13.4m²、準耐火・木造等で最大11.0m²、舞台部で最大9.0m²です(消防法施行規則第14条)。ヘッドどうしの間隔(水平距離)と壁からの距離にも基準があり、試験では防護面積・ヘッド間隔・壁からの距離の3つが繰り返し出題されます。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。
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閉鎖型ヘッドの防護面積
1個のヘッドがカバーできる最大の床面積(防護面積)は、建物の構造によって異なります。
| 建物の構造 | 防護面積(1個あたり) |
|---|---|
| 耐火建築物(耐火構造の部分) | 13.4m²以下 |
| 耐火建築物以外(準耐火・木造等) | 11.0m²以下 |
| 舞台部 | 9.0m²以下 |
出典:消防法施行規則第14条第1項第5号(2026年10月28日に確認)
この防護面積が、ヘッド1個あたりが担当できる最大の床面積です。部屋の面積をこの数値で割ると、その部屋に必要な最低ヘッド個数が求められます。
ヘッド個数の計算例
耐火構造の部屋(50m²)に必要なヘッド個数を求めます。
50m² ÷ 13.4m² = 3.73… → 切り上げて4個
防護面積の計算は余りを切り上げます(4.0個に満たないとしても4個必要)。甲1の計算問題で頻出の計算です。計算問題全体の解き方は甲1の計算問題3種類にまとめています。
ヘッドどうしの間隔(水平距離)の基準
ヘッド1個の防護半径(ヘッドを中心とした円の半径)に基づいて、隣り合うヘッドとの最大距離が決まります。
| 建物の構造 | 防護半径(壁からの最大距離) | 隣り合うヘッドの最大間隔 |
|---|---|---|
| 耐火建築物(耐火構造) | 2.3m以内 | 4.6m以内(防護半径×2) |
| 耐火建築物以外(準耐火・木造等) | 2.1m以内 | 4.2m以内(防護半径×2) |
| 舞台部 | 1.7m以内 | 3.4m以内(防護半径×2) |
より正確には、ヘッドは担当する防護面積を正方形で区切ったとき、その中心に配置する方法でも計算できます。耐火構造では一辺√13.4 ≒ 3.66m の正方形、準耐火・木造等では一辺√11.0 ≒ 3.32m の正方形、舞台部では一辺√9.0 = 3.0m の正方形の中心1か所にヘッドを置く形です。
壁・障害物からヘッドまでの距離
ヘッドと壁・障害物の間にも基準があります。
| 基準 | 数値 |
|---|---|
| 壁・柱・はりからヘッドまでの水平距離 | ヘッドの防護半径以内(耐火構造:2.3m以内・その他:1.7m以内) |
| 天井面からヘッド取付け部までの距離 | 0.3m以内(デフレクターから天井面まで) |
出典:消防法施行規則第14条第1項第5号(2026年10月28日に確認)
天井面とヘッドの距離は「デフレクター(散水板)から天井面まで0.3m以内」と覚えます。ヘッドを天井から離しすぎると散水パターンが崩れるため、この制限があります。
特殊な場所での設置基準
ラックを使った高層棚(ラック式倉庫)では、通常の天井面設置に加えて棚の中間にもヘッドを設置する「ラック式倉庫用ヘッド」の基準が適用されます。また、障害物によって散水が妨げられる場合は障害物の下面にもヘッドを増設する基準があります。
試験で問われる数値のまとめ
| 数値 | 内容 |
|---|---|
| 13.4m² | 耐火建築物での閉鎖型ヘッド1個あたりの防護面積 |
| 11.0m² | 耐火建築物以外(準耐火・木造等)での防護面積 |
| 9.0m² | 舞台部での防護面積 |
| 2.3m | 耐火建築物での防護半径(壁からの最大距離) |
| 2.1m | 耐火建築物以外(準耐火・木造等)での防護半径 |
| 1.7m | 舞台部での防護半径 |
| 0.3m | デフレクターから天井面までの最大距離 |
まとめ
スプリンクラーヘッドの設置個数は「防護面積(耐火13.4m²・準耐火等11.0m²・舞台部9.0m²)で部屋の床面積を割る」基本計算で求めます。壁からの距離(耐火2.3m・準耐火等2.1m・舞台部1.7m以内)と天井からヘッドまでの距離(0.3m以内)も覚えておきましょう。ヘッド個数の計算問題全体は甲1の計算問題3種類で詳しく解説しています。
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