消火器には粉末・CO2(二酸化炭素)・強化液・泡の4種類が主に使われます。それぞれ消火効果・対応火災(A・B・C)・設置場所の適性・使用後の後処理が異なります。乙6の試験では各種消火器の特徴と使い分けが出題されます。
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▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集
種類別の対応火災と消火効果の一覧
| 消火器の種類 | A火災(普通) | B火災(油) | C火災(電気) | 主な消火効果 |
|---|---|---|---|---|
| ABC粉末(リン酸二水素アンモニウム) | ○ | ○ | ○ | 負触媒効果(ラジカル捕捉)・再燃防止(メタリン酸) |
| BC粉末(炭酸水素ナトリウム) | × | ○ | ○ | 負触媒効果 |
| CO2(二酸化炭素) | × | ○ | ○ | 窒息効果・冷却効果 |
| 強化液(アルカリ性) | ○ | × | × | 冷却効果・浸透性 |
| 強化液(中性・霧状放射) | ○ | ○ | ○ | 冷却効果・負触媒効果 |
| 機械泡(水成膜泡) | ○ | ○ | × | 窒息効果・冷却効果 |
| 化学泡 | ○ | ○ | × | 窒息効果・冷却効果 |
| ハロゲン化物(ハロン1301等) | × | ○ | ○ | 負触媒効果 |
ABC粉末消火器の特徴
現在最も普及している消火器です。主成分はリン酸二水素アンモニウム((NH₄)H₂PO₄)で、A・B・C火災のすべてに対応します。
利点:軽量・安価・取り扱いが容易・3種の火災に対応
欠点:使用後に粉末が広がって汚染(精密機器・電子機器のある場所では避けたい)・視界を妨げる・粉末が吸入されると健康への影響あり
適した設置場所:一般の事務所・店舗・住宅・工場
CO2消火器の特徴
二酸化炭素ガスを使った消火器です。放射後に残留物がなく、精密機器・電子設備・美術品のある場所に適しています。
利点:残留物なし・電気火災に有効・後処理が楽
欠点:A火災に使えない・密閉された場所での使用は窒息危険・重い・高圧ガス保安法の適用あり(充填に専門資格が必要)
適した設置場所:コンピュータ室・電気室・精密機器室・サーバー室
強化液消火器の特徴
炭酸カリウム(K₂CO₃)等の水溶液を使った消火器です。アルカリ性タイプと中性タイプがあります。
アルカリ性(棒状放射):A火災のみ対応・強い浸透性で再燃防止効果高い
中性(霧状放射):A・B・C火災に対応・噴霧することで電気火災にも使用可能
利点:水より浸透性が高く再燃しにくい・環境負荷が少ない
欠点:重い・寒冷地での凍結リスク(不凍液添加品もある)
適した設置場所:飲食店(厨房・レンジ付近)・住宅
泡消火器の特徴
機械泡(AFFF・水成膜泡)と化学泡の2種類があります。
機械泡:ノズルで空気を混入して泡を生成。水成膜泡(AFFF)は油の表面に薄い水膜を形成して再燃防止
化学泡:炭酸水素ナトリウムと硫酸アルミニウムの化学反応で泡を生成(現在は使用減少)
利点:A・B火災に有効・長時間の再燃防止効果
欠点:電気火災に使えない・使用後の水損が大きい・定期的な薬剤交換が必要
適した設置場所:石油類を扱う場所(ガソリンスタンド・駐車場・タンクヤード)
試験で問われる使い分けの基準
- 電気設備・精密機器:CO2(残留物なし・A火災不可)
- 油火災のある駐車場・車庫:泡(B火災に特化・水成膜泡が主流)
- 一般の事務所・住宅:ABC粉末(汎用性が最も高い)
- 厨房・レンジ周り:強化液(中性霧状)またはABC粉末
まとめ
消火器はABC粉末・CO2・強化液・泡の4種類が主流です。ABC粉末はA・B・C火災すべてに対応する汎用性最高の消火剤ですが使用後の汚染が欠点。CO2は精密機器向けですがA火災不可。強化液(中性)は汎用性があり環境負荷が小さい。泡はB火災(油火災)に強く再燃防止効果が高いですが電気火災には使えません。試験では「A火災に使えない消火器はCO2・BC粉末・ハロン」「C火災(電気)に水・泡は使えない」の2点が頻出です。
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