漏電火災警報器の感度と作動判定。公称作動電流値・不作動電流値・試験電流の3数値

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漏電火災警報器の試験では、「公称作動電流値」「不作動電流値」「試験電流(作動試験電流)」の3つの数値がセットで問われます。それぞれの定義・相互関係・判定基準を理解しておくことで、規格科目の計算問題と整備の手順の両方に対応できます。

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3数値の定義をそれぞれ確認する

漏電火災警報器の感度に関わる数値は3種類あります。試験問題では「それぞれの値の大小関係」や「具体的な計算」の形で問われます。

数値の名称 定義 基準
公称作動電流値 製造者が定めた、警報器が動作する電流値 6種類(100〜1000mA・規格省令第3条)
不作動電流値 この電流まで流れても動作しない値 公称作動電流値の1.25倍以上
試験電流(作動試験電流) この電流以内で動作することを確認する値 公称作動電流値の1.5倍以内

根拠は「漏電火災警報器に係る技術上の規格を定める省令」(規格省令)です。公称作動電流値の上限・不作動電流値の下限・試験電流の上限がそれぞれ規定されています。

3数値の関係は数直線で把握できる

3数値の大小関係を整理すると次のようになります。

0mA ----[不作動電流値]----[公称作動電流値]----[試験電流]----→
         (以下で不動作)  (動作の基準値)  (以内で動作を確認)

数直線上の位置関係:不作動電流値 < 公称作動電流値 < 試験電流

不作動電流値は「公称作動電流値の1.25倍以上」なので、公称作動電流値より大きい値です。試験電流は「公称作動電流値の1.5倍以内」なので、公称作動電流値より大きい値です。試験では「どの数値が最も大きいか」「どの値の間に入るか」という問われ方がよくあります。

公称作動電流値200mAを例にした計算

公称作動電流値が200mAの場合、各数値の範囲は次のようになります。

数値の名称 計算式 具体的な値
公称作動電流値 (製造者設定値) 200mA
不作動電流値 200mA × 1.25倍以上 250mA以上で不動作
試験電流 200mA × 1.5倍以内 300mA以内で動作

「300mAの電流を流したとき、動作するか・しないか」という問題が出た場合、試験電流の条件(公称作動電流値の1.5倍以内で必ず動作する)から、300mA(200mAの1.5倍)では必ず動作することになります。

「1.25倍以上では動作しない」という表現の意味

不作動電流値の「公称作動電流値の1.25倍以上の電流を流しても動作しない」という表現は、受験者が混乱しやすいポイントです。整理すると次のとおりです。

「公称作動電流値の1.25倍の電流」を流しても動作しないことが条件です。つまり、公称作動電流値の1.25倍の電流(200mAなら250mA)では警報を発しない状態が正常です。この値を超えた電流(1.5倍以内)で動作することを確認するのが作動試験です。

試験電流1.5倍以内の意味

試験電流(作動試験電流)は「公称作動電流値の1.5倍以内で動作すること」を確認するための電流値です。公称作動電流値が200mAであれば、300mA以内の電流を流したときに必ず動作することが条件です。

整備の作動試験では、試験用電流発生器を使ってこの試験電流を実際に流し、受信機が警報を発することを確認します(作動すれば合格、しなければ異常)。

試験問題での主な出題パターン

3数値に関する問題の出題形式は次のパターンがよく見られます。

  • 「公称作動電流値200mAの漏電火災警報器の不作動電流値として適切なものはどれか」(120mA以上の値を選ぶ)
  • 「試験電流として正しいものはどれか」(250mA以内の選択肢を選ぶ)
  • 「次のうち誤っているものはどれか」(3数値の大小関係・比率に関する選択肢の中から誤りを選ぶ)

計算そのものより「どの数値がどの割合か」の関係式を覚えておくことが実質的な対策になります。不作動電流値は「×1.25(以上)」、試験電流は「×1.5(以内)」という2つの比率が核心です。

3数値と規格省令の整理まとめ

数値 基準 200mAを例とした値 役割
公称作動電流値 6種類(規格省令第3条) 200mA(例) 動作の基準値(製造者設定)
不作動電流値 公称作動電流値の1.25倍以上 250mA以上で不動作 誤作動防止の上限
試験電流 公称作動電流値の1.5倍以内 300mA以内で動作 作動確認の上限

3数値の関係(公称作動電流値 < 不作動電流値 < 試験電流)と、それぞれの比率(1.25倍・1.5倍)を押さえることが規格科目の得点につながります。数値の具体的な暗記については数字まとめ記事(乙7で覚える数字)と合わせて確認してください。

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この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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