登録日本語教員の基礎試験・応用試験に申し込むには、試験実施機関が定める出願スケジュールに沿って手続きを進める必要があります。
この記事では、試験申し込みの手順・出願スケジュールの目安・締め切りに関する注意点を整理します。
出願前に知っておくべき基本情報
試験の種類と関係
登録日本語教員になるには「基礎試験」と「応用試験」の2つに合格する必要があります。両方を同じ年に受験することも、基礎試験に合格後に翌年以降に応用試験を受験することも可能です。
試験の申し込みは各試験(基礎・応用)ごとに出願手続きが必要です。同じ出願フォームで両方に申し込む形式か、別々の出願フォームで申し込む形式かは年度の受験案内で確認してください。
試験は年1回
基礎試験・応用試験ともに、原則年1回(11月)の実施です。受験できるチャンスは年1回のみのため、出願手続きの締め切りを見逃さないことが重要です。
受験資格の制限なし
登録日本語教員の基礎試験・応用試験には受験資格の制限はありません。年齢・学歴・実務経験にかかわらず出願できます。ただし「登録」には試験合格に加えて養成課程の修了が必要です。試験と登録は別の要件であることを混同しないよう注意してください。
出願スケジュールの目安(例年の流れ)
登録日本語教員試験は毎年11月に実施されます。出願手続きの開始・締め切りは以下のスケジュールが目安となります(年度によって変更あり)。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 7月中旬ごろ | 受験案内の公表・出願開始 |
| 8月下旬〜9月ごろ | 出願締め切り |
| 10月ごろ | 受験票の発送・マイページへの掲載 |
| 11月(上旬〜中旬ごろ) | 基礎試験の実施 |
| 12月〜翌1月ごろ | 合格発表 |
上記は過去の試験を参考にした目安です。毎年の正確なスケジュールは試験実施機関が公表する受験案内で確認してください。
申し込みの手順
ステップ1:受験案内を入手する
試験実施機関のウェブサイトで当年度の受験案内をダウンロードします。受験案内には次の情報が含まれています。
- 出願期間・締め切り日時
- 受験料・支払い方法
- 出願に必要な書類・情報
- 試験地・会場の一覧
- 出願時に選択する試験地・科目
ステップ2:マイページ(受験申し込みサイト)でアカウントを作成する
出願はインターネット経由で行います。試験実施機関が指定する受験申し込みサイトでアカウントを作成し、個人情報(氏名・住所・生年月日・連絡先)を登録します。
登録したメールアドレスに確認メール・受験票の通知が届くため、普段使うメールアドレスを登録することをおすすめします。
ステップ3:試験地・科目を選択する
出願時に希望する試験地(実施都市・会場)を選択します。同時に受験する科目(基礎試験のみか・応用試験も同年受験するか)を選択します。
試験地の選択は出願後の変更が原則できないため、申し込み前に希望の試験地が当年度に設定されているかを確認してください。
ステップ4:受験料を支払う
受験料の支払い方法はクレジットカード・コンビニ支払い・銀行振込などが設けられているケースが多いです(年度の受験案内で確認してください)。
受験料(参考):
- 基礎試験・応用試験セット受験:37,800円(税込)
- 科目免除の場合の受験料:受験案内で確認
支払い完了後、マイページに支払い確認が反映されると出願手続きが完了します。支払い確認メールを保存しておくことをおすすめします。
ステップ5:受験票を受け取る
受験票は郵送またはマイページからのダウンロードで受け取ります(方式は年度の受験案内で確認)。受験票には試験日時・会場・受験番号が記載されています。印刷が必要な場合は試験当日に持参してください。
締め切りに関する注意点
締め切り後の出願は受け付けられない
出願期間を過ぎた後の申し込みは受け付けられません。試験年1回のため、締め切りを過ぎると次回受験まで約1年の空白が生じます。出願開始後はなるべく早めに手続きを完了させることをおすすめします。
支払い締め切りと出願締め切りは別に設定されることがある
「出願登録の締め切り」と「受験料支払いの締め切り」が別の日付に設定されることがあります。登録だけして支払いを忘れると出願が無効になる可能性があります。受験案内で両方の締め切りを確認してください。
コンビニ支払いは時間がかかる場合がある
コンビニ払いを選択した場合、支払い後に申し込みサイトへの反映に時間がかかる場合があります。締め切り直前のコンビニ払いは反映が間に合わないリスクがあるため、締め切りの2〜3日前までに支払いを完了させることをおすすめします。
出願時に準備するもの
出願手続きをスムーズに進めるために、事前に次のものを用意しておくと便利です。
- メールアドレス:マイページ登録・各種連絡に使用。普段使いのアドレスを推奨
- 本人確認書類の情報:氏名・生年月日・住所などを正確に入力するために、マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなどを手元に準備する
- クレジットカードまたはコンビニ支払い用の資金:受験料37,800円(セット受験の場合)を支払うための準備
- 顔写真データ:受験票用の顔写真をオンラインでアップロードする場合がある(方式は年度の受験案内で確認)
写真の撮影・データ化について
スマートフォンで撮影した写真をPDF・JPEGに変換する方法はスマートフォンの写真アプリ・変換アプリで対応できます。写真の仕様(サイズ・ファイル形式)は受験案内で確認してから準備してください。
「基礎試験だけ」「応用試験だけ」を選択できるか
登録日本語教員の登録には基礎試験・応用試験の両方への合格が必要ですが、両方を同じ年に受験するか、基礎試験に合格後に翌年以降に応用試験を受験するかは、個人の受験計画で選択できます。
科目免除(一定の条件を満たす場合に基礎試験・応用試験の一部または全部が免除される制度)の要件は受験案内で確認してください。
出願でよくある失敗とその回避方法
締め切りを見逃す
「試験の日程は把握していたが出願の締め切りを見逃した」という失敗が最も多いパターンです。試験日(11月)から逆算して「出願は7〜9月ごろ」という意識を持っておくことが重要です。試験実施機関のウェブサイトをブックマークするか、公式SNSをフォローして案内を受け取れる状態にしておくことをおすすめします。
試験地が希望どおりに取れない
人気の試験地は定員に達した場合に他会場に変更されることがあります。希望の試験地がある場合は出願開始後すぐに手続きを完了させることで、第一希望の会場を確保しやすくなります。
受験料の支払い方法を確認し忘れる
コンビニ払いを選択した場合、申し込みサイトでの登録から支払い期限(例:登録から3日以内など)が設けられていることがあります。支払い期限を過ぎると出願が無効になる場合があるため、支払い期限と方法を申し込み時に必ず確認してください。
写真データの仕様を事前に確認しない
受験票用の顔写真をアップロードする場合、ファイル形式(JPEG・PNG)・サイズ・画素数の条件が指定されることがあります。申し込み当日に慌てて撮影・変換しようとすると時間がかかります。受験案内で写真の仕様を事前に確認し、条件に合った写真を準備してから申し込みを始めることをおすすめします。
「再受験」の際の申し込みは初回と同じか
不合格後に再受験する場合、前回作成したマイページのアカウントをそのまま使えるか・新規登録が必要かは試験実施機関の案内で確認してください。前回の受験情報(個人情報・試験地の希望)が引き継がれる場合と、あらためて入力が必要な場合があります。
再受験の場合も受験料(37,800円)が改めて発生します。前回の受験で区分別成績が開示されている場合は、苦手区分を把握した上で次の試験対策を立てて再出願してください。
出願に間に合わせるための逆算スケジュール
試験を11月に受験したい場合、逆算したスケジュールの例は次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 5〜6月 | 試験制度・出題範囲・養成課程の調査。試験実施機関のウェブサイトを確認 |
| 7月上旬 | 受験案内の公開を待つ。公開後すぐにダウンロード・確認する |
| 7月中旬〜 | マイページ登録・試験地選択・受験料支払い。なるべく早めに完了 |
| 8月〜10月 | 学習継続。出題範囲49項目の確認・問題演習 |
| 10月 | 受験票の確認・会場アクセスの確認 |
| 11月 | 試験本番 |
出願開始(7月中旬ごろ)から締め切りまでの期間(約1〜2か月)は短く感じることがあります。試験勉強と並行してスムーズに手続きを進めるため、試験への申し込みそのものを「7月にやること」として事前に予定に入れておくと安心です。
出願手続き全体のよくある質問
Q. 出願と試験の申し込みは同じ手続きか
はい。試験への申し込み(出願)は1つの手続きで、マイページへの登録・情報入力・受験料支払い・会場選択をまとめて行います。別途「試験申し込み」の手続きはありません。
Q. 出願後に住所変更した場合はどうするか
出願後に住所が変わった場合は、マイページまたは試験実施機関の問い合わせ窓口に連絡して変更手続きを行ってください。受験票の送付先に影響する場合があります。
Q. 試験当日に受験票を忘れた場合はどうなるか
受験票を忘れた場合の対応(再発行・当日対応の可否)は試験実施機関に確認してください。対応できない場合、受験できない可能性があります。試験前日に受験票の準備を確認しておくことをおすすめします。
Q. 出願手続きに英語対応はあるか
出願手続き・受験案内の言語については試験実施機関のウェブサイトで確認してください。試験問題・解答は日本語のみのため、外国籍の受験者も日本語での出願が基本です。
出願手続きと試験勉強のスケジュールを連動させる
出願手続きが完了したら、試験本番まで約2〜3か月の準備期間があります。出願後に「いよいよ本格的に勉強を始める」という受験者が多いですが、できれば出願前から準備を始めておくことで、より余裕を持った学習スケジュールが組めます。
出願前から始めるとよい準備
- 出題範囲(5区分49項目)の全体像を把握しておく
- サンプル問題(文部科学省が公表)を解いて難易度感をつかむ
- どの区分から学習を始めるか優先順位を決めておく
出願完了後のスケジュール例
| 時期 | やること |
|---|---|
| 出願完了直後 | 学習の本格スタート。全体像をつかむインプット中心 |
| 試験2か月前 | 重点区分(言語と教育・言語一般)の問題演習を増やす |
| 試験1か月前 | 苦手区分の集中対策。模擬問題で通し練習 |
| 試験直前1〜2週間 | 弱点の最終確認・会場・持ち物の準備 |
出願手続きに関する費用の全体像
出願にかかる費用の全体像を事前に把握しておくと、受験前の資金計画が立てやすくなります。
- 受験料:基礎試験・応用試験それぞれに受験料がかかります。金額は受験案内で確認してください
- 交通費・宿泊費:会場が遠方の場合は交通費・前泊の宿泊費が必要です。会場選択は締め切りまでに行う必要があります
- 学習教材費:テキスト・問題集の費用(1〜3冊:数千〜1万円程度)
受験にかかる総費用(受験料+教材費+交通費)は事前に見積もっておくことをおすすめします。
出願時に確認する公式情報源
出願手続きに関する情報は毎年更新されます。次の公式情報源を参照してください。
- 文部科学省「日本語教師の資格」ページ:試験実施機関・出願手続きの案内へのリンクが掲載されています
- 試験実施機関の公式サイト:出願開始日・締め切り・受験料・マイページの開設方法など詳細情報
- 受験案内(冊子・PDF):出願手続きに必要なすべての情報が収録されています
「昨年はこうだったから」と思い込まず、受験年度の公式情報を必ず確認してから出願作業を進めてください。
まとめ
- 出願開始は例年7月中旬ごろ。締め切りは8月下旬〜9月ごろが目安(毎年の受験案内で確認)
- 出願はインターネット経由。マイページのアカウント作成・試験地選択・受験料支払いの順で進める
- 受験料は基礎試験・応用試験セットで37,800円。支払い締め切りと出願締め切りは別に設定されることがある
- 締め切り後の申し込みは受け付けられない。試験年1回のため早めに手続きを完了させること
- コンビニ払いは反映に時間がかかる場合があるため、締め切り直前を避けて早めに支払う
当サイトでは、文部科学省が公表している出題範囲49項目に接地した登録日本語教員(基礎試験)のAI問題集を公開しています。出願手続きと並行して試験勉強を始めたい方にご活用ください。1日3問まで無料です。
試験会場・試験地の確認方法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

コメント