圧力計・水面計・安全弁の構造と管理方法

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圧力計・水面計・安全弁はボイラーの三大安全計器・安全装置です。一級ボイラー技士試験では各装置の構造・設置基準・管理方法が頻出です。ボイラー構造規格の規定値を正確に押さえてください。

圧力計

圧力計はボイラー内の蒸気圧力を指示する計器で、安全な運転に欠かせません。

構造

ボイラー用圧力計には主にブルドン管式(ブルードン管)が使われます。断面が楕円形の曲がり管(ブルドン管)に圧力が加わると管が伸びようとし、この変位で指針を動かします。

設置基準(ボイラー構造規格)

  • 最高目盛は最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下の圧力を示すものにする
  • 文字板の径は100mm以上(現場で見やすいサイズ)
  • 圧力計とボイラー本体の間にはサイホン管(コックを含む)を設けて蒸気が直接圧力計に入らないようにする

サイホン管の役割

高温蒸気が直接圧力計に入ると計器が熱で損傷します。サイホン管(U字形または巻き形の細管)に凝縮水が溜まり、この水が断熱材の役割を果たして蒸気の直接接触を防ぎます。

圧力計の点検・校正

  • 定期自主検査(年1回)でスーパーゲージ(基準圧力計)と比較校正する
  • 指針がゼロ点から外れていないか確認する
  • コックで圧力計への蒸気供給を遮断できることを確認する

水面計(水位計)

水面計はボイラー胴内の水位を確認するための計器です。水位管理はボイラー安全の基本中の基本です。

構造と種類

  • ガラス管式(直視式):ガラス管で缶水の水位を直接視認する。最もシンプル。ガラスが破損するリスクあり
  • 平形反射式:プリズム形断面のガラスを使い、水と蒸気の屈折率の違いで水面を明確に表示する。高圧ボイラーに使用
  • 二色式(光学式):水は緑色・蒸気は赤色に見えるよう設計されており水位が直感的にわかる
  • 磁気式(マグネット式):フロートに磁石を取り付け、外部の磁気インジケーターで水位を表示。ガラス破損がなく安全

設置基準(ボイラー構造規格)

  • ボイラー(丸ボイラー)には水面計を2個以上設置する(水管ボイラーも同様)
  • ガラス管式の場合、ガラス管の最低部は安全低水面(安全に運転できる最低水位)以下にする
  • 水面計上下の止め弁(コック)には誤操作防止のための「開」「閉」表示を設ける

水面計の管理

  • 始業前に水面計の水位を確認する
  • 連絡管・コックの詰まりで水位が正しく表示されないことがある→定期的にブロー(連絡管のすすぎ)を実施
  • ガラス管が破損した場合は止め弁を閉じて蒸気・水の噴出を防ぐ

安全弁

安全弁はボイラー圧力が設定値を超えたときに自動的に開放して蒸気を排出し、ボイラー爆発を防ぐ最も重要な安全装置です。

構造と種類

  • スプリング式(弁ばね式):ばねの力で弁体を弁座に押し付けており、蒸気圧力がばね力を超えると弁が開く。最も一般的
  • デッドウェイト式:重りで弁体を押さえる。低圧・小型ボイラーに使用
  • 全量式・全揚程式:弁が開くと弁座の全面積が解放されて大量の蒸気を排出できる。高圧ボイラーに適用

設置基準(ボイラー構造規格・ボイラー安全規則)

  • ボイラー(最高使用圧力0.1MPaを超えるもの)には安全弁を少なくとも1個以上設置する(伝熱面積50m²を超えるものは2個以上)
  • 吹出し圧力は最高使用圧力以下に設定する
  • 安全弁を2個設ける場合、1個は最高使用圧力以下・もう1個は最高使用圧力の1.03倍以下に設定できる

安全弁の調整と試験

  • 安全弁の吹出し圧力調整はスプリングの押さえ力を変えて行う(有資格者が実施)
  • 定期的な吹出し試験(手動リフト試験)で正常作動を確認する
  • 吹出し後に弁座への異物かみ込みがないか確認する(シートリーク防止)

三大計器・安全装置の比較

装置 役割 主な設置基準
圧力計 蒸気圧力の指示 最高目盛:最高使用圧力の1.5〜3倍
水面計 缶水位の確認 2個以上設置・安全低水面以下まで視認
安全弁 過圧時の蒸気放出 最高使用圧力以下で吹出し・1個以上

試験対策ポイント

  • 圧力計の最高目盛:「最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下」を確実に覚える
  • 水面計は2個以上(丸ボイラー・水管ボイラー共通)
  • 安全弁は最高使用圧力以下で吹出し設定。伝熱面積50m²超で2個以上
  • サイホン管は圧力計への高温蒸気直接接触を防ぐ

まとめ

  • 圧力計:ブルドン管式・最高目盛1.5〜3倍・サイホン管で蒸気遮断
  • 水面計:2個以上・安全低水面まで確認・定期ブローで詰まり防止
  • 安全弁:スプリング式・最高使用圧力以下で吹出し・定期試験必須

出典:ボイラー及び圧力容器安全規則・ボイラー構造規格・JIS B 8223・安全衛生技術試験協会 公表試験問題
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月

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この記事を書いた人

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