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ボイラー技士の資格は「労働安全衛生法」「ボイラー及び圧力容器安全規則(ボイラー則)」に基づいて定められています。試験では「ボイラー」の法令上の定義・小型ボイラーと簡易ボイラーの区分・各資格が担当できるボイラーの範囲・就業制限の条件が繰り返し出題されます。法令問題は暗記で確実に得点できるため、数値の暗記が重要です。
「ボイラー」の法令上の定義
ボイラー則において「ボイラー」とは、炉内で発生した熱で水(または他の液体)を加熱して蒸気または温水を生成し、それを使用する容器で次の条件を満たすものをいいます。具体的な大きさの規定が「小型ボイラー」「ボイラー則の適用対象」の区分に関わります。
- ゲージ圧力(使用圧力)と伝熱面積の組み合わせで区分される
- ゲージ圧力0.1MPa以下・伝熱面積1m²以下などの条件を満たすものは「小型ボイラー」に区分される
- さらに小さなものは「簡易ボイラー」となり、特段の資格や検査義務がない場合がある
小型ボイラーと通常のボイラーの区分
ボイラー則では、ボイラーの規模に応じて「適用除外(簡易ボイラー)」「小型ボイラー」「ボイラー(通常)」の3段階に区分されています。この区分によって資格の要件・検査義務・取扱者の要件が異なります。
| 区分 | 主な基準(代表例) | 必要な資格・取扱者 |
|---|---|---|
| 簡易ボイラー | ゲージ圧力0.1MPa以下・胴の内径200mm以下かつ長さ400mm以下等、非常に小規模なもの | 特定の資格不要 |
| 小型ボイラー | ゲージ圧力1MPa以下・伝熱面積1m²以下(蒸気)または2m²以下(温水)等の範囲 | 小型ボイラー取扱業務特別教育修了者 |
| ボイラー(通常) | 小型ボイラーの範囲を超えるもの | 二級・一級・特級ボイラー技士免許が必要 |
ボイラー技士免許の種類と担当できる範囲
「ボイラー(通常)」を取り扱うには、ボイラー技士免許が必要です。免許には特級・一級・二級の3種類があり、それぞれが担当できるボイラーの規模が異なります。
| 免許の種類 | 担当できるボイラー |
|---|---|
| 特級ボイラー技士 | すべてのボイラー(取扱いおよびボイラー取扱作業主任者) |
| 一級ボイラー技士 | すべてのボイラーを取り扱うことができる。ただし伝熱面積500m²以上のボイラーのボイラー取扱作業主任者になるためには特級が必要 |
| 二級ボイラー技士 | 取扱い自体はすべてのボイラーが可能。ボイラー取扱作業主任者になれるのは伝熱面積25m²未満のボイラーまで |
ボイラー取扱作業主任者の選任基準
ボイラーを設置した事業者は、ボイラー取扱作業主任者を選任しなければなりません。選任できる免許の種類はボイラーの伝熱面積によって異なります。
- 伝熱面積の合計が500m²以上:特級ボイラー技士
- 伝熱面積の合計が25m²以上500m²未満:一級ボイラー技士以上
- 伝熱面積の合計が25m²未満:二級ボイラー技士以上
- 小型ボイラーのみを扱う場合:ボイラー技士免許不要(特別教育修了者)
「二級ボイラー技士を取得したら、どの規模のボイラーの主任者になれるか」という問いに対する答えは「伝熱面積25m²未満」です。
就業制限の内容
ボイラーの取扱業務は「就業制限業務」に指定されており、免許を持たない者は業務に就くことができません(労働安全衛生法第61条)。
- 対象:ボイラー則が適用される「ボイラー(通常)」の取扱い
- 小型ボイラーは就業制限ではなく「特別教育」が必要
- ボイラー技士免許は試験合格後に都道府県労働局長に申請して交付される
ボイラー室に関する規定
ボイラーを設置するボイラー室についても、安全規則で規定があります。
- 壁・床・天井の材料:不燃材料(コンクリート・鉄板など)を使用する
- 出口:2方向以上の出口を設ける(避難の確保)
- ボイラー周囲の通路:取扱・点検に必要な空間を確保する
- ボイラー本体と壁の間隔:原則として0.45m以上確保する(ただし小型ボイラーには適用されない)
試験頻出ポイントと誤りやすい箇所
- 二級ボイラー技士は「すべてのボイラーの取扱い」が可能だが、作業主任者になれるのは伝熱面積25m²未満のみ
- 一級は25m²以上500m²未満の主任者になれる。500m²以上は特級が必要
- 小型ボイラーの取扱いに必要なのは「免許」ではなく「特別教育の修了」
- 「二級ボイラー技士は小型ボイラーしか扱えない」→ 誤り。すべてのボイラーを取り扱える(主任者の範囲が限定される)
- ボイラー本体と壁の間隔は原則0.45m以上(「45cm」と数値で覚える)
この記事のまとめ
ボイラーは規模によって簡易ボイラー・小型ボイラー・通常のボイラーに区分され、通常のボイラーには二級以上の免許が必要です。二級ボイラー技士はすべてのボイラーを取り扱えますが、作業主任者になれるのは伝熱面積25m²未満のボイラーまでです。小型ボイラーは免許不要で特別教育修了者が扱えます。ボイラー室の出口は2方向以上・本体と壁の間隔は0.45m以上が基本です。試験では各資格の担当範囲・作業主任者の選任基準・小型ボイラーの取扱要件の違いが毎回問われます。
出典:安全衛生技術試験協会 公表試験問題・ボイラー及び圧力容器安全規則(e-Gov法令検索)・労働安全衛生法(e-Gov法令検索)
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月
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