消防設備士 乙3の受験資格と申込み。試験日程の調べ方と科目免除の仕組み

消防設備士 乙3の受験を検討しているなら、最初に確認しておきたいのが「受験資格はあるのか」という点です。

結論から言います。乙種の消防設備士試験には受験資格がありません。年齢・学歴・実務経験を問わず、誰でも受験できます。乙種は消防試験研究センターの受験案内に受験資格なしと記載されています。

この記事では、受験の申込み方法・試験日程の調べ方・科目免除の仕組みをまとめます。

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第3類 問題集(無料・AI問題あり)

乙種と甲種で受験資格の扱いが違う

消防設備士試験には乙種と甲種があり、受験資格の有無が異なります。

種別 受験資格
乙種(第1〜7類) なし(誰でも受験可)
甲種(特類・第1〜5類) あり(学歴・実務・資格等のいずれかが必要)

第3類の試験には乙種しかありません(甲種の第3類は存在しません)。そのため、消防設備士 乙3の受験を考えるときに「受験資格があるか」を心配する必要はありません。

受験から免状取得までの手順

申し込んで試験を受けて終わりではなく、合格後に免状の申請が必要です。一連の流れを確認しておきます。

ステップ 内容 窓口・方法
1. 日程確認 受験したい都道府県の試験日程・申込み期間を調べる 消防試験研究センターのWebサイト
2. 申込み 電子申請またはセンター窓口・書面で申請 消防試験研究センター(www.shoubo-shiken.or.jp)
3. 受験料の支払い 4,400円(非課税)を支払う 電子申請:クレジット・コンビニ払い 書面:払込票
4. 受験票の受け取り 試験日の数週間前に届く(電子申請はマイページでダウンロード) 電子申請:マイページ 書面:郵送
5. 受験 試験日に試験会場(またはCBT会場)で受験 受験票に記載の会場
6. 合格発表 試験実施後、センターのWebサイトで確認 消防試験研究センター
7. 免状申請 合格後、都道府県の消防設備士免状交付申請を行う 受験した都道府県の消防署等

申し込みから免状取得まで、複数のステップがあります。特に免状の申請は合格通知が届いてから一定期間内に行う必要があるため、合格後もすぐに手続きを確認します。手続きの詳細は消防試験研究センターの受験案内に記載されています。

申込みの窓口は消防試験研究センター

消防設備士試験を主催しているのは一般財団法人 消防試験研究センターです(消防法に基づく指定試験機関)。試験の申し込み・日程・合格発表はすべてこのセンターのWebサイトに掲載されています。

Webサイトのアドレスは www.shoubo-shiken.or.jp です。受験を決めたら、まずここにアクセスして受験案内を確認します。

電子申請(インターネット)

センターのWebサイトから申し込む方法です。アカウントを作成し、受験する都道府県・試験の種類・試験日程を選択して手続きします。受験料はクレジットカードまたはコンビニ決済で支払います。

申し込み期間中であれば時間を選ばず手続きできるため、仕事の合間にも手続きしやすい方法です。受験票は申込み後にマイページからダウンロードします。

書面申請(願書提出)

受験願書を紙で提出する方法です。願書はセンターの各支部・都道府県の消防本部・一部の書店などで配布しています。願書に必要事項を記入し、受験写真(サイズは消防試験研究センターの受験案内で確認してください)を貼付して、規定の期間内に提出します。

受験手数料の支払い方法は地域によって異なります。センターの受験案内で確認してください。

試験日程は都道府県ごとに異なる

消防設備士試験の日程は都道府県ごとに決まっており、全国一斉に行われるわけではありません。年間の実施回数も地域によって差があります。

試験日程の調べ方は次のとおりです。

  1. 消防試験研究センターのWebサイト(www.shoubo-shiken.or.jp)にアクセスする
  2. 「消防設備士試験」→「試験の日程」のページを開く
  3. 受験したい都道府県を選ぶ
  4. 乙種第3類の実施日・申込み期間を確認する

申込み期間は試験日の数週間前に締め切られることが多いです。「受けようと思っていたのに申込みが終わっていた」という状況を避けるため、試験日だけでなく申込み期間の終了日も必ず確認します。

CBT方式が選べる場合もある

一部の都道府県では、CBT(Computer Based Testing)方式による受験が選べます。CBT方式は全国各地のテストセンターのパソコンで受験する形式で、受験者が日時・会場を選んで予約できます。

CBT方式と一般の筆記試験で、試験の内容・合格基準・免状取得後の効力は同じです。違いは受験の日時・場所の選び方と、回答方法(マウス操作か鉛筆か)です。

どの都道府県でCBT方式が利用できるかは時期によって変わります。最新の情報は消防試験研究センターのWebサイトで確認してください。

科目免除の仕組みと使える条件

消防設備士試験では、一定の資格・学歴を持っている場合に、試験科目の一部が免除されます。

以下の表に、乙3で使える主な科目免除の条件をまとめます。

免除の根拠 免除される科目 備考
他の消防設備士免状を持っている 消防関係法令(共通部分) どの類の免状でも共通部分が免除対象
大学・高専等で機械・電気・建築等の課程を修了 基礎的知識(機械) 詳細はセンターの受験案内で確認
電気工事士・電験の免状 (乙3では対象外) 乙3の基礎的知識は「機械」のため、電気系資格による免除は適用されない

免除の条件や手続き方法の詳細は消防試験研究センターの受験案内に記載されています。実際に申し込む前に必ず確認してください。

他の消防設備士免状による共通法令の免除

すでに他の類の消防設備士(たとえば乙6や乙7)の免状を持っている場合、「消防関係法令(共通部分)」の科目を免除できます。

乙3の試験科目は次のとおりです(筆記30問・実技5問)。

科目区分 問題数 他の免状による免除
消防関係法令(共通部分) 6問 免除可能
消防関係法令(類別) 4問 免除不可
基礎的知識(機械) 5問 免除不可(大学等の履修で別途免除の場合あり)
構造・機能(機械) 9問 免除不可
構造・規格(機械) 6問 免除不可
実技(鑑別) 5問 免除不可

出典:消防試験研究センター「消防設備士試験の受験案内(乙種第3類)」

電気工事士・電験による免除は乙3に適用されない

消防設備士試験では、第4類・乙7などの電気に関する類では電気工事士・電験による「基礎的知識」の免除があります。しかし乙3の「基礎的知識」は機械系の内容であるため、電気工事士・電験による免除は対象外です。

電気系の資格を持っていても、乙3では基礎的知識(機械)の免除を受けることはできません。

科目免除を使うときの注意点

科目免除を使うと問題数が減ります。問題数が減ると合格基準の計算も変わるため、免除を使うかどうかは慎重に判断します。

合格基準の仕組み

乙3の合格基準は次のとおりです。

  • 筆記:各科目で40%以上の正解、かつ全体で60%以上の正解
  • 実技:60%以上の正解

「各科目40%以上」という条件は、科目ごとに足切りがあることを意味します。たとえば「消防関係法令(共通部分)」を免除した場合、その科目は採点対象から外れます。残った科目それぞれで40%以上を取る必要があります。

免除を使わない選択肢も考える

他の類の免状を持っている場合、共通法令の6問を免除することができます。しかし免除した分だけ「全体の60%以上」を取るための分母が減ります。苦手な科目がある場合、免除した科目で点数を稼ぐことができなくなるため、場合によっては免除を使わないほうが合格しやすいこともあります。

免除を使うかどうかは申し込み時に選択します。自分の得意・不得意と照らし合わせて決めてください。詳細な計算方法や手続きは消防試験研究センターの受験案内を確認してください。

他の消防設備士との同日受験・連続受験

消防設備士試験は、複数の類を同じ日に受験できる「同日受験」の制度があります。同日に異なる類を受験することで、共通科目(消防関係法令の共通部分)の免除申請がより活用しやすくなります。

ただし、同日受験が可能な組み合わせ・申込み方法・日程の重なりについては、都道府県ごとの実施状況に依存します。同日受験を検討する場合は、受験したい都道府県の試験案内を事前に消防試験研究センターのWebサイトで確認します。

乙3と組み合わせる候補

乙3が対象とする不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備は、工場・電算室・駐車場など特定の施設で使われる設備です。同じ施設管理・防災設備の現場で求められる資格として、乙6(消火器)・乙1(屋内消火栓・スプリンクラー設備)などとセットで取得を目指す方も多くいます。

試験の傾向として、どの類も「消防関係法令(共通部分)」の内容は共通しています。1つの類で法令共通の知識を仕上げれば、次の類の学習の土台になります。

受験の準備には問題集を使う

試験科目・合格基準・よく出る問題の傾向は、実際に問題を解くことで体感できます。当サイトでは乙種第3類の問題集アプリを公開しています。四択問題・数字ドリル・鑑別問題・模擬試験を収録しており、無料でも確認問題39問を使えます。

▶ 消防設備士 乙種第3類 問題集(無料・AI問題あり)
四択問題・鑑別・数字ドリル・模擬試験を収録。スマホでも使えます。

まとめ

  • 消防設備士 乙3は乙種のため受験資格なし。誰でも受験できる
  • 受験料は4,400円(非課税)。申込みは消防試験研究センターの電子申請または書面で行う
  • 試験日程は都道府県ごとに異なる。消防試験研究センターのWebサイト(www.shoubo-shiken.or.jp)で確認する
  • 一部の都道府県ではCBT方式が選べる。内容・合格基準は一般試験と同じ
  • 他の消防設備士免状を持っている場合、消防関係法令(共通部分)の6問が免除できる
  • 電気工事士・電験による基礎的知識の免除は、乙3では対象外(乙3は機械系)
  • 免除を使うと問題数が減り、合格基準の計算が変わる。免除を使うかは申込み時に選択する
  • 科目免除の詳細・手続きは消防試験研究センターの受験案内で確認してください

申込みから免状取得まで複数のステップがあります。試験日よりも先に申込み期間の終了日を確認しておくと、手続きに余裕が生まれます。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
資格
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました