ドレンチャー設備の仕組みと設置基準。水幕で延焼を防ぐ開放型ヘッドの設備

ドレンチャー設備の仕組みと設置基準。水幕で延焼を防ぐ開放型ヘッドの設備 資格

ドレンチャー設備は、建物の外壁・屋根・開口部に水を噴射して水幕(ウォーターカーテン)を形成し、隣接建物からの延焼を防ぐ設備です。消防法施行令第15条に基づき、延焼のおそれのある開口部を持つ建物等に設置されます。スプリンクラー設備と異なり、感熱体ではなく手動または自動制御弁で一斉放水します。

作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。

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ドレンチャー設備の設置目的

ドレンチャー設備は消火設備ではなく延焼防止設備です。建物内の火災を消すのではなく、隣接する建物や区画から飛び来る火の粉・輻射熱を水幕で遮断して延焼を防ぐことが目的です。

項目 ドレンチャー設備 スプリンクラー設備
主な目的 延焼防止(隣接建物からの類焼防止) 火災の消火・延焼防止
ヘッドの種類 開放型ヘッド(感熱体なし) 閉鎖型ヘッド(感熱体あり)または開放型
放水の開始 一斉開放弁を手動または遠隔で開放する ヘッドの感熱体が溶融・破裂して自動放水
放水範囲 設置した外壁面・開口部全体に均一に放水 作動したヘッドの周囲に散水

ドレンチャー設備の構成

部品名 役割
ドレンチャーヘッド(開放型) 外壁・屋根の軒先・開口部の上部に取り付ける。感熱体がなく、弁が開くと常に放水する
一斉開放弁 手動起動装置または自動火災報知設備との連動で開放し、配管全体に水を流す
手動起動装置 人が操作して一斉開放弁を開放するレバーまたはボタン
加圧送水装置 ドレンチャーヘッドに必要な水圧で送水するポンプ

開放型スプリンクラーとの違い

ドレンチャー設備と開放型スプリンクラー設備はどちらも開放型ヘッドを使い、一斉開放弁で制御するという点で仕組みが似ています。

項目 ドレンチャー設備 開放型スプリンクラー設備
設置場所 外壁・屋根・開口部(建物の外側) 劇場の舞台・特殊建築物の天井(建物の内側)
目的 外部からの延焼防止 内部の火災消火
法的根拠 消防法施行令第15条 消防法施行令第12条

出典:消防法施行令第12条・第15条(2026年10月28日に確認)

試験に出るポイント

問われる内容 答え
ドレンチャー設備の目的 延焼防止(消火ではない)
使用するヘッドの種類 開放型ヘッド(感熱体なし)
放水を開始するもの 一斉開放弁(手動または自動火災報知設備との連動)
開放型スプリンクラーとの設置場所の違い ドレンチャーは外壁・開口部、開放型スプリンクラーは建物内部

まとめ

ドレンチャー設備は外壁・開口部に水幕を形成して隣接建物からの延焼を防ぐ設備です。感熱体のない開放型ヘッドと一斉開放弁で構成される点は開放型スプリンクラーと同じですが、設置場所と目的が異なります。開放型スプリンクラーの詳細は開放型スプリンクラーと一斉開放弁の仕組みにまとめています。

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この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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