消防設備士 乙6は何回でも受験できる。回数・間隔・同じ日の複数受験を整理します

消防設備士 乙6は何回でも受験できる。回数・間隔・同じ日の複数受験を整理します 資格


消防設備士 乙6の受験回数に制限はありません。不合格になっても、同じ類を何度でも受験できます。

消防設備士の試験を定める消防法・消防法施行規則には、乙種の「受験回数の制限」を定めた条文が存在しません。1回不合格になっても、申し込みから手続きをやり直せばすぐに次の試験を受けられます。

この記事では、受験回数の制限がない根拠・再受験の間隔・同じ日に複数の試験を受けられるかどうか・何度も不合格になった場合の対策を整理します。

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受験回数に制限がない根拠

消防設備士の試験は消防法第17条の9に基づいて実施されます。甲種の受験資格は消防法施行規則第33条の8に列挙されていますが、乙種の受験資格はこれに対応する条文がなく、受験資格も受験回数の制限もありません。

「不合格になった日から○か月は再受験できない」という待機期間の規定も存在しません。試験の申し込み手続きを再度行えば、いつでも次の試験を受験できます。

CBT方式は翌月以降すぐに再受験できる

CBT方式(コンピュータ試験)は随時受験できる形式です(消防法第17条の11第3項)。試験が実施されているスケジュールの中で空きがあれば、翌日以降でも申し込みが可能です。

ただし、実務上は申し込みから受験日まで数日〜1週間程度かかる場合があります。消防試験研究センターのWebサイトで各都道府県の空き状況を確認してから申し込んでください。

CBTで不合格になった後の再申し込み手順

手順 内容
①結果確認 試験直後のスコアレポートで各科目の結果を確認する
②弱点の特定 基準(各科目40%以上・全体60%以上・実技60%以上)を下回った科目を特定する
③次の試験を申し込む センターのWebサイトから申し込む(手数料が再度必要)
④弱点を重点的に学習 不合格だった科目を集中的に対策して受験する

書面方式は次回の試験日程を待つ

書面方式(ペーパー試験)は都道府県ごとに年1〜数回の開催です。不合格だった場合は次回の試験日程を消防試験研究センターのサイトで確認し、申し込みます。

書面方式の試験は受験申請の受付期間が決まっており、その期間内に申し込む必要があります。不合格後すぐに次の申し込み期間が始まる場合もあれば、数か月待つ場合もあります。

合格した類は再受験できない(重複申請の制限)

すでに合格・免状を取得済みの類は、同じ類への申し込みが受理されない場合があります。乙6の免状を持っている人が再度乙6を受験しようとしても、同じ免状の重複交付は制度上発生しません。

これは「不合格回数の制限」ではなく「合格済みの類を再取得する必要がない」ための実務的な運用です。未合格の段階では何度でも再受験できます。

同じ日に複数の類を受験できるか

書面方式の試験では、同じ試験日に複数の消防設備士試験が同時開催される場合があり、都道府県と試験日程によっては同日に乙6と別の類を同時受験できる場合があります。

ただし、試験のスケジュールや同時受験の可否は都道府県の試験日程によって異なります。同日複数受験を希望する場合は、申し込み前に消防試験研究センターの各支部に確認してください。

CBT方式の場合は1回の予約で1試験のみが一般的です。同じ日に複数のCBT試験を予約するには別々に申し込む必要があります。

何度も不合格になる場合の原因と対策

乙6の合格率は35〜40%程度です(消防庁「消防白書」令和5年度)。2〜3回不合格になるケースも珍しくありません。繰り返し不合格になる場合、次の原因が多く見られます。

原因1:実技(鑑別)の得点が足りない

合格基準は筆記の各科目40%以上・全体60%以上・実技60%以上の全てを満たす必要があります(消防法施行規則第33条の14)。筆記で高得点でも実技が60%未満であれば不合格です。鑑別は記述式のため、部品名を「読める・書ける」両方に仕上げておく必要があります。

原因2:特定の科目で40%を下回っている

筆記は全体60%以上でも、1つの科目が40%を下回ると不合格です。消防関係法令・基礎的知識・構造機能の各科目で「1科目だけ足を引っ張っている」パターンが多いです。CBTの場合は各科目の得点率がスコアレポートに示されるため、弱い科目を特定して集中対策できます。

原因3:暗記の定着不足

規格省令や設置基準の数値(能力単位・設置間隔・消火器の重量等)は一度覚えても忘れやすいです。間隔を置いて繰り返す学習(間隔反復)が定着に効果的です。試験の前週だけに集中するのではなく、2〜3か月かけて週複数回復習する計画が有効です。

再受験にかかる費用

再受験のたびに受験手数料が必要です。乙種の受験手数料は消防法施行規則第33条の9の2で定められており、2026年時点で3,700円です。CBT方式には別途システム利用料がかかる場合があります(各センター支部の案内を確認)。

免状交付申請時には免状交付手数料(2,900円)が別途必要です。

まとめ

消防設備士 乙6の受験回数に制限はありません。不合格でも、申し込み手続きをやり直せば何度でも受験できます。CBT方式は翌月以降の空き次第で比較的早く再受験でき、書面方式は次回の試験日程を待って申し込みます。

再受験の際は、スコアレポートや試験結果通知で弱かった科目を確認し、その科目を集中的に対策してから次の試験に臨むと合格率が上がります。特に実技(鑑別)の記述精度と、筆記の各科目40%以上の基準を確認することが重要です。

出典:消防法第17条の9(試験の実施根拠)・第17条の11(試験の方法)、消防法施行規則第33条の9の2(手数料)・第33条の14(合格基準)、消防庁「令和5年度消防白書」(2026年10月確認)

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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