移動式クレーンの合図の種類:手合図・無線合図と合図者の義務

移動式クレーン運転士の過去問・AI問題演習はこちら
公表問題2回分80問が無料。AI生成問題(¥980・買い切り)で初見問題に慣れておくと安心です。
→ 移動式クレーン運転士 過去問・AI問題演習を使う

移動式クレーンの作業では、クレーン運転士と地上の玉掛け作業者・誘導者が合図(手合図・無線合図)で連携します。合図の種類と意味は試験で出題されるだけでなく、実際の現場での安全確保に直結します。法令で定められた合図の内容を正確に覚えておきましょう。

合図の法令上の位置づけ

クレーン等安全規則第71条では、移動式クレーンを使用する作業について「一定の合図を定め、合図を行う者を指名しなければならない」と規定しています。合図者を定め、その合図に従って作業することが法令上の義務です。

主な手合図の種類

現場で使われる手合図は、クレーン等安全規則に定める標準的な合図として以下のものがあります。

動作 手合図の方法
巻き上げ(フックを上げる) 片腕を水平に上げてこぶしを握り、円を描くように回す
巻き下ろし(フックを下げる) 片腕を水平に下げてこぶしを握り、円を描くように回す
水平移動(ジブを倒して荷を移動) 片腕を水平に伸ばして指す方向が移動方向
停止(作業を止める) 片腕を水平に上げて手のひらを外向きに向ける
旋回(右・左) 水平に腕を伸ばして旋回方向を指す
ジブを起こす(傾斜角を大きくする) 腕を斜め上方に上げて指す
ジブを倒す(傾斜角を小さくする) 腕を斜め下方に下げて指す
緊急停止 両腕を高く上げて激しく振る

無線合図の使用

現代の現場では無線機(インカム等)を使った無線合図が多く使われています。無線合図を使用する場合も、事業者が一定の合図を定め、その合図に従って作業することは変わりません。

無線合図の際は「巻き上げ」「停止」等の言葉を明確に伝え、相手が正確に受信できていることを確認してから動作することが重要です。

合図者の役割と責任

合図者はクレーン運転士(運転室)と作業地上の玉掛け作業者・監視者の橋渡し役です。合図者の職務上の注意点は以下のとおりです。

  • 合図者はクレーン運転士からよく見える位置に立つ
  • 合図者は原則1名(複数人から異なる合図が出ると混乱する)
  • 不明確な合図や理解できない合図が来た場合はクレーン運転士は作業を止める
  • 合図者が見えなくなった場合もクレーン運転士は作業を止める

クレーン運転士の義務

クレーン運転士は合図者の合図に従って作業する義務があります。ただし合図者の合図が不明確な場合・安全上問題があると判断した場合は、作業を中止して確認することが求められます。

「合図に従えばどんな作業でも実行してよい」わけではなく、運転士自身も安全確認を怠らない責任があります。

試験でよく問われるポイントまとめ

  • クレーン等安全規則第71条:合図を定め合図者を指名することが事業者の義務
  • 巻き上げ:腕を水平に上げてこぶしを回す
  • 停止:腕を水平に上げて手のひらを外向き
  • 緊急停止:両腕を高く上げて激しく振る
  • 合図が不明確な場合・合図者が見えなくなった場合は作業中止

手合図の動作一覧

クレーン作業での手合図は、合図者がクレーン運転士に向けて行う標準的な動作です。

動作 合図の内容
片腕を水平に上げ、輪を描く 巻き上げ(ホイスト上昇)
片腕を水平に伸ばし、下に振る 巻き下げ(ホイスト下降)
指で旋回方向を示し、輪を描く 旋回(右旋回・左旋回)
片腕を伸ばし、水平に振る 水平移動(ジブ起仰・倒伏での荷の水平移動)
両腕を交差させて頭上で振る 停止(緊急時)
片腕を垂直に上げて静止 停止(通常)

合図者と運転士の役割分担

合図者は運転士が見えない位置(死角)の安全を確認し、適切な合図を送ります。運転士はすべての合図を確認・復唱してから操作します。

  • 合図者は1人が原則(複数の合図者から同時に指示が来ると混乱する)
  • 合図者は常に運転士から見える位置に立つ
  • 緊急停止の合図はいつでも誰でも出せる(作業関係者全員が知っておく)

無線(インカム)による合図

高所作業・視認困難な状況では無線機(インカム)を使った音声合図も行われます。合図の内容は手合図と同じ動作の言葉(「巻き上げ」「停止」等)を使うことが多く、事前に合図方法を確認しておくことが重要です。

移動式クレーン運転士の過去問・AI問題演習はこちら
公表問題2回分80問が無料。AI生成問題(¥980・買い切り)で初見問題に慣れておくと安心です。
→ 移動式クレーン運転士 過去問・AI問題演習を使う
この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
Uncategorized
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました