求人票の一文を書き換えただけで、応募の反応が変わった、という話を聞くことがあります。
介護施設の求人票には、良かれと思って書いた言葉が、かえって応募をためらわせてしまっている表現が紛れていることがあります。この記事では、よく見かけるNG表現と、置き換えると伝わりやすくなる書き方を、実例つきで並べてみます。
①「アットホームな職場です」
採用担当者にとっては好意的な表現でも、求職者の側からは「具体的に何のことかわからない」「人間関係が近すぎるのでは」と受け取られることがあります。
置き換え例:「毎朝の申し送りで、スタッフ同士が困りごとを相談し合っています」など、実際の場面を一つ書くほうが伝わりやすくなります。
②「やる気のある方、大歓迎」
求人票で頻繁に見かける表現ですが、「求められているハードルが高そう」「体力的にきつい職場なのでは」と身構えられてしまうことがあります。
置き換え例:「未経験の方には、最初の3ヶ月は先輩が同行します」など、入職後に何をしてもらえるかを書くほうが安心材料になります。
③「頑張り次第で正社員登用あり」
好条件のはずが、「頑張り次第」という言葉が、基準の曖昧さや評価への不安につながることがあります。
置き換え例:「入職半年後を目安に、面談のうえ正社員登用を検討します」など、時期と手順を具体的に書くと、求職者が見通しを持ちやすくなります。
④「未経験・無資格歓迎」だけで終わっている
間口を広げる意図は伝わっても、「本当に自分で大丈夫なのか」という不安の方が先に立ってしまうことがあります。
置き換え例:「未経験からの入職者が多く在籍しています」「資格取得を支援する制度があります」など、実際の在籍状況や支援内容を添えると説得力が増します。
⑤ 給与欄だけが詳しくて、他は空白
給与や待遇の条件だけがびっしり書かれていて、働く環境や一緒に働く人については何も書かれていない求人票を見かけます。求職者は条件だけでなく「ここで働く自分」を想像しようとするため、情報が偏っていると判断材料が足りなくなってしまいます。
置き換え例:条件欄の下に、スタッフの一言コメントを一つ添えるだけでも、印象が変わることがあります。
共通しているのは「具体性」
5つに共通しているのは、抽象的な言葉を、具体的な場面や数字に置き換えられるかどうかという点です。「アットホーム」も「やる気」も、悪い言葉ではありません。ただ、それだけで終わってしまうと、求職者の頭の中に何も浮かばないままになってしまいます。
【採用担当者さんへ】
求人票を直すのは、今日からでもできることです。もし「求人票を直しても応募が来ない」「そもそも見てもらえていない気がする」という段階であれば、求人票の外にある採用ページ(採用LP)が入り口として機能していない可能性もあります。よければサンプルをご覧ください。
まとめ
求人票の一文を変えるだけで、応募の反応が変わることがあります。「アットホーム」「やる気重視」「頑張り次第」といった抽象的な言葉を、具体的な場面や数字に置き換えることから始めてみてください。


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