冷房のスイッチを入れた瞬間、もわっとした嫌な臭いが吹き出してくる。夏になると、この悩みで検索する方がとても増えます。
実は、エアコンの臭いは「どんな臭いか」である程度原因の見当がつきます。この記事では、臭いの種類別の原因と、自分でできる対処、そしてプロに頼んだほうがよい目安を、順番にまとめました。
まず、どんな臭いですか?
次の中から、一番近いものを選んでみてください。
- 酸っぱい臭い・カビくさい臭い → エアコン内部のカビ・雑菌の可能性が高いです(この記事の本題です)
- 生乾きの洗濯物のような臭い → これも内部の湿気とカビ・雑菌によるものが多いです
- タバコのような臭い → 吸い込んだ煙の成分が内部に付着しています
- 油っぽい臭い → キッチンに近いエアコンでよくあります。料理の油分を吸い込んで内部に溜まっています
- 焦げくさい臭い → これだけは掃除の問題ではない可能性があります。故障や配線の不具合も考えられるため、すぐに使用を止めてメーカーや電気店にご相談ください
焦げくさい場合を除くと、臭いの多くは「エアコン内部の汚れ」が関係しています。
なぜ夏に臭くなるのか
エアコンは冷房運転中、空気を冷やすときに内部に水滴(結露)が発生します。湿気と、吸い込んだホコリや油分がそろうと、内部はカビや雑菌にとって過ごしやすい環境になります。
そこに風を通すわけですから、内部が汚れていれば、臭いのついた風が部屋に吹き出してくることになります。冷房を本格的に使い始める夏に臭いの相談が増えるのは、このためです。
自分でできること
プロを呼ぶ前に、まず試せることが3つあります。
1. フィルターを掃除する
前面パネルを開けて外せるフィルターは、ご自身で掃除できる部分です。ホコリを掃除機で吸い、汚れがひどければ水洗いして、しっかり乾かしてから戻します。2週間に1回程度の掃除が目安とされています。
2. 送風運転で内部を乾かす
冷房を止めたあと、送風運転を1時間ほど回すと内部の湿気が減り、カビが増えにくくなります。機種によっては「内部クリーン機能」として自動で行うものもあります。
3. 部屋の換気をしてから使う
部屋の空気自体に臭いがこもっていると、エアコンがそれを吸って循環させます。使い始めに窓を開けて換気するだけでも、変わることがあります。
自分でできることの、限界
ここが大事なところです。フィルターの奥にある熱交換器(アルミの薄い板が並んだ部分)と、風を送り出すファン(筒状の回転部分)には、素人は手を出せません。
市販の洗浄スプレーもありますが、洗浄液が内部に残って新たな臭いやトラブルの原因になることがあるため、メーカーが推奨していない場合もあります。使う前に、お手持ちの機種の説明書をご確認ください。
フィルターを掃除しても臭いが消えないなら、臭いの発生源はその奥にあります。そこから先は、分解して洗浄できるプロの領域です。
プロに頼む目安
次のどれかに当てはまるなら、一度プロのクリーニングを検討する時期です。
- フィルターを掃除しても臭いが取れない
- 吹き出し口をのぞくと、黒い点々が見える(カビの可能性があります)
- 前回の内部クリーニングから1〜2年以上たっている、または一度もしたことがない
- 冷えが悪くなった気がする(内部の汚れは効きにも影響します)
料金は業者や機種によって異なりますが、壁掛けタイプで1台あたりおおよそ8,000円〜15,000円前後が目安です。フィルター自動お掃除機能付きの機種は構造が複雑なため、追加料金がかかるのが一般的です。
夏に頼むときに、ひとつだけ知っておいてほしいこと
夏はエアコンクリーニングの繁忙期です。予約が数週間先まで埋まっている業者も珍しくありません。
「今すぐ来てほしいのに来てもらえない」を避けるコツは、臭いに気づいた時点で早めに問い合わせることと、可能であれば春や秋の空いている時期に定期的に頼んでおくことです。空いている時期は予約が取りやすいだけでなく、キャンペーン価格を出している業者もあります。
まとめ
- 臭いの多くは、エアコン内部のカビ・汚れが原因
- フィルター掃除・送風運転・換気は自分でできる
- フィルターの奥は、プロの領域。掃除しても臭いが取れないなら検討の時期
- 夏は予約が混むので、早めの問い合わせを
エアコンの風は、毎日吸う空気そのものです。「なんだか臭うな」と感じたら、それは内部の状態を知らせるサインかもしれません。気持ちのよい風で、夏を過ごしてください。
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